黄昏の百合の骨 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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レビュー : 437
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062756945

作品紹介・あらすじ

華麗なる恩田ワールドの結晶
「魔女の家」で――今、あたしは1人だ。
1人きりで戦うのだ

強烈な百合の匂いに包まれた洋館で祖母が転落死した。奇妙な遺言に導かれてやってきた高校生の理瀬を迎えたのは、優雅に暮らす美貌の叔母2人。因縁に満ちた屋敷で何があったのか。「魔女の家」と呼ばれる由来を探るうち、周囲で毒殺や失踪など不吉な事件が起こる。将来への焦りを感じながら理瀬は――。

感想・レビュー・書評

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  • 麦の海の続編ですね。麦の海の学生達も凄かったけれど、今度の理瀬を取り巻く人間達も凄い!

    あっちの世界に片足を入れながらも、まだ年相応の少女らしさが残る理瀬はもどかしい。亘もなんですが、完璧じゃないキャラクターはこの物語では貴重。いい味というか立ち位置というか。ヨハンとパートナーになった理瀬も見てみたいですね~。

    篠田さんの解説も素敵でした。

  • 三月は深き紅の淵を 麦の海に沈む果実 のシリーズ本です。麦の海に沈む果実で主人公だった理瀬が主人公出てきます。私は三月は深き紅の淵をで恩田陸のファンになったのですごく楽しかったです。この本を読む前に三月は深き紅の淵を と麦の海に沈む果実 をよんどいたほうがいいですよ。但し少し癖があります、、、。

  • 理瀬が学園をでたあとのお話。

    恩田さんの長編は、オチがいつも残念だなと思うんだけど、これはしっかりまとまっていてよかった。あとをひくような次につながる感じもあって、続編がたのしみ。シリーズものだし、もちろん前作の『麦の海に沈む果実』があってのこの『黄昏〜』だけど、ミステリーとしてはこっちの方がおもしろかった。

    記憶がもどった理瀬がブラックで、稔も性格わるくて、とてもいい。黎二や雅雪のような善の側の人物が、ダークな理瀬のなかにしっかり残ってるのも切なくていい。

  • 恩田ワールド、どんでん返しの結末まで目が離せない。シリーズ本を読まなくては!

  • そうか、一応シリーズものだったのか。と読み終わってから気付いた。
    共通した登場人物はいても、一つのミステリーとして完結していて、シリーズがどうだとかはすっかり意識の外に追いやられていた。
    誰がどこまでを知っていて、なにを知らないか。語り手を変えながらも各々の読めない思考に心をざわつかせながら、あっという間のラストだった。
    やはり女性目線の思考が鋭くてリアルだ。

  • 待望。

    すぎて、物足りなさも。
    はやく続編を!

    この作品は、実写化などと無粋なことになりませんように。と願いつつ、理瀬ができる女優さんを探している、、

  • 「麦の海に沈む果実」の続編。

    長崎が舞台になっていて、親近感。
    丘の上に立つ、海が見える家。
    その風景が、なんだか懐かしさを感じる。

    「麦の~」と同様、ストーリーが進むにつれて、誰を信じればいいのか分からなくなる。
    主人公の理瀬も何を考えているのか、たまに分からないし・・・
    不安の中を読み進めていくのが、このシリーズの楽しみ方だと思う。

    • bungakujinさん
      誰を信じればいいのか分からない、恩田さんの文章でかなり惑わされて後半ゾッとさせられながも真相が明らかになっていくところが面白かったですよね。...
      誰を信じればいいのか分からない、恩田さんの文章でかなり惑わされて後半ゾッとさせられながも真相が明らかになっていくところが面白かったですよね。
      不安の中読み進めるという表現はピッタリだと思います。
      2012/04/08
  • 強烈な百合の匂いに包まれた洋館で祖母が転落死した。奇妙な遺言に導かれてやってきた高校生の理瀬を迎えたのは、優雅に暮らす美貌の叔母二人。因縁に満ちた屋敷で何があったのか。「魔女の家」と呼ばれる由来を探るうち、周囲で毒殺や失踪など不吉な事件が起こる。将来への焦りを感じながら理瀬は―。

  • 昔よんだものの内容をすっかり忘れてしまっていたので再読。
    高校生が主人公の恩田さんの話はやっぱり面白い!

    普段の表情の下に隠されたどろどろした感情、腹の探りあい、そういったものにゾクッとさせられました。
    恋愛感情も絡めているので、どちらかというと男性より女性の方が好きな話なんじゃないかな?

  • 「麦の海に沈む果実」の続編的な物語。
    やはり理瀬はある種、私の理想の少女です。
    とてもドロドロとしているのに、なぜかすごく読みやすいし
    なぜかすごくきれいな気がする。
    登場人物と同じようにこの物語も怖いくらいに美しい。
    そしてもちろん登場人物が皆魅力的。
    人は隠されたものやふとした影に魅力を感じるというのはほんとうだなあと思わされます。

    恩田さんの作品にしては読み終わった後にしっくりきました。
    「麦の~」を読んだからこそ面白いのだけれど、
    こちらの作品の方が好きです。


    「黒と茶の幻想」「三月は深き紅の淵を」も読もう。
    このシリーズ(と言えるのかな…)は題名がすごく素敵。

  • 麦の海に〜より大人に成長しようとしてる理瀬。あぶなっかしくて、切ない心情がときどき垣間見えて、シリーズの中でターニングポイントになる時期なんだとひしひしと感じてしまった。

  • 少し大人になった理瀬。
    ミステリー要素もより強く、最後まで展開が読めなかったなぁ。
    理瀬もそうだけど朋子もここに出てくる女性たちも。
    女というのは怖くもあり…

  • 「麦の海に沈む果実」の続編、なんだけど、なんとなく断線してる感じ。
    こんなに誰のことも信じられない家に住むのは、消耗するだろうなあ。

  • 仄暗いものに覆われた洋館。‬
    ‪呪われたような一族。‬
    ‪百合のむせ返る香りが漂ってくるような濃厚さと湿度がある。
    花の蜜に吸い寄せられた虫のように、読み終わった頃には理瀬のことをもっと知りたいと思うようになってしまった。

  • ちょっと寝る前に、、と思って手に取ったらあっという間に読了してしまった。読み進めるほどに、誰が?なんで?と思考を巡らせてしまう。
    最後まで読んで、シリーズものだったことに気づく。理瀬の不思議な魅力にはまりそう。彼女のことが書かれた「麦の海」も読んでみることにします。

  • ご馳走さま。複雑なコース料理を完食したような。ああ、前菜の不思議な香りも、スープの謎めいた色も、メインへの期待を高めてくれる。この料理店の常連なら、メインは、やっぱりね、と自らの想像力に満足するとともに、そうくるか、とシェフの創造力に感服するだろう。そして、デザートだけでなく、すべてのディッシュに、新たなコース料理へのいざないが散りばめられている。
    私の手元には、「朝日のようにさわやかに」があり、その一行目でヨハンは退屈している。
    いただきます。

  • 恩田陸の1部の作品が放つ、不穏でミステリアスな雰囲気が好きだ。強い魅力に惹き付けられて、どきどきしながらもページをめくる手が止まらない。理瀬が主人公のこの物語は、特にミステリー的な要素が強い。その後の、理瀬の物語があれば、是非読みたい。

  • 麦の海よりも先に読んでしまったことが悔やまれるが、充分すぎるほどにスリリングなお話。情感たっぷりの魔女の家で巻き起こる事件や登場する女性がみんな怖い。ミステリー、ホラー色満載で誰も信用出来ない怖さを演出。
    麦の海を読んでヨハンや理瀬の過去にふれてみたい。

  • 随分と前に買って読んだのに、また同じものを買って読んでしまった。
    おかげで恩田作品の割にはスイスイと頭に入ってくれたので結果的には良し。

  • このシリーズの舞台設定、以前短編集読んでてなんとなくはわかってたけど、それでもまだ理瀬たち側のことが理解できてない…。それが分かってたらもう少し楽しめてたかな??

  • 挫折

  •  背景の世界観といい人物造形といいどうにも少女漫画っぽい。ミステリとしては構成がしっかりしていて、不穏な空気感の表出やミスリードも上手く読者を飽きさせないが、この世界観とキャラクターを受け入れられるかどうかが試金石だろう。

  • 『麦の海に沈む果実』読了後、すぐに読み始めたのでうまく繋がった感じのまま読み進めることができました。
    (間置いちゃうと忘れちゃうんで…(^_^;))
    『麦の海に~』ほど幻想的ではないけれど、それでもどこか現実感の薄いこの舞台も魅力的でした。

    これも十数年ぶりの再読なんだけど、全く覚えてなかった。。
    今回はこんなにドキドキして面白かったのに、当時はあまり楽しめなかった気がする。

    事件もたくさん起こります。
    『麦の海に~』より少し大人になった理瀬の成長を見るのも楽しみのひとつでした。

    敢えて読み飛ばした『三月は深き紅の淵を』も十数年ぶりに再び読もうと思います。

  • 面白い。
    友人に勧められるまま先に麦の海に沈む果実から読んだけど、麦の海でちらりと出てきた理瀬の兄2人との関係は、今までになく少しびっくりした。知らない世界を知ってしまったような気分。ま、従兄弟なら問題ないけど。
    個人的にはヨハン押しなので、ちょくちょく出てきた時はどぎまぎした。でもあくまで理瀬にとってヨハンはパートナーであり、心を委ねる相手ではないんだね。舞台は長崎かな?それでさらに親近感が湧く。
    恩田さんの作品はどれも重たくて、ファンタジーというかミステリアスなイメージであまり好きではなかったけど、
    このシリーズはなかなか面白い。
    もっと理瀬の物語が読みたいな。

    1日で読んでしまったのは久しぶり。

    2018.5.26

  • 恩田陸は女心を読解するための教本ではないか、と読み漁るも、のちに出来上がった私の人格はメンヘラを引き寄せるという、歪な方向に向かって進んでしまっていた。

  • 少女趣味的、そして中二病的サスペンス。面白い。

  • 強烈な百合の匂いに包まれた洋館で祖母が転落死した。奇妙な遺言に導かれてやってきた高校生の理瀬を迎えたのは、優雅に暮らす美貌の叔母2人。因縁に満ちた屋敷で何があったのか。「魔女の家」と呼ばれる由来を探るうち、周囲で毒殺や失踪など不吉な事件が起こる。将来への焦りを感じながら理瀬は――。

  • 「黄昏の百合の骨」「三月は深き紅の淵に」「黒と茶の幻想」「麦の海に沈む果実」中一の頃どハマりしたシリーズ。上京するときにわざわざ田舎から持ってきたのは四作品中ではこの一冊だけ。内容はもうほとんど覚えていないけど、これが飛び抜けて好きだったんだと思う。理瀬に憧れていたことだけ覚えてる。他三作品も大好きだけど実家の本棚。

  • 恩田陸って、ずっとファンタジー小説の人だと思っていたので今まであまり読んでこなかったのだけど、ミステリーもあるのか。
    しかもこんな上質な、本格の、極上の。

    ラスト、もう1回どんでん返しがあるとは思わなかった。
    「あれ?この人は結局いい人だったの?」って、主人公と一緒に騙された。

    そのあと、”準備を始めた”という二人の少年というのは誰なのだろうか?
    ヨハン?雅雪?稔?

    講談社発行の他作品とも緩く繋がっているらしいので、そっちも読んでみようと思う。

  • 文庫で再読しました。終始昏くて不穏な空気が漂っていて面白かったです。理瀬はもちろん、こちらも登場人物たちがそれぞれ、好き嫌いは別として魅力的でした。稔が、美しくない、とか、頭が悪くてセンスのない女の子を軽蔑している、というところが傲慢で好きです。うっすらとしか覚えてなかったので最後の展開も好きです。理瀬のこれからをもっと読みたくなりました。ヨハン、また出てくるかな。

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著者プロフィール

恩田陸(おんだ りく)
1964年、青森市生まれ。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞、第5回ブクログ大賞などを受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。同作は2019年4月に文庫化され、同年秋に石川慶監督、松岡茉優・松坂桃李らのキャストで映画化される。

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