チルドレン (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 25369
レビュー : 2353
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062757249

感想・レビュー・書評

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  • 刊行直後に読んだはずだったけど、すっかり忘れていたので『サブマリン』読了後に本棚から引っ張り出してきた。当たり前なんだけど、陣内さんは陣内さんだった。それだけで楽しかった。
    そんな陣内さんが口にする「そもそも、大人が恰好良ければ、子供はぐれねえんだよ。」という台詞には、まさに我が意を得たりだ。

  • サブマリンを読む前に一度復習をと思い、何年かぶりに再読。
    破天荒な陣内だけど、嫌味の無いところが好き。
    ますますサブマリンを読むのが楽しみになった。

  • 陣内のぶっ飛び感がおもしろい!笑
    あんな人、もし実際自分が一瞬関わるようなことがあれば非常識で煙たがってしまう気もするけど、周囲の人間がなんだかんだ惹かれてしまう魅力も読み進めていくとわかる。
    家裁において、いろんな事情を抱える子供達が、陣内は極端だけどそういう綺麗事だけじゃないおとなにしっかり出会えたりすることで、その子たちにとっての社会の歪んだところが、少しでもまっすぐ、愛すべきものに感じられるようになるんじゃないか、って思った


    短編の連なりだけど人物が繋がっているところが面白かった

  • 大好きな作品

    これ読んだ人は、絶対一度は「死霊のはらわた2」を見るはずだし、絶対にビートルズを聴くようになるはず。

  • ★一番印象的なシーンとセリフ
    陣内「俺たちは奇跡を起こすんだ」

    ★読んだきっかけ
    友人に勧められて。最近小説もよく読んでなかったので、そういった文学作品も読みたいなーと思っていた

    ★本の概要・感想
    陣内がとにかくかっこいい。憧れる。なんでこんなにかっこいいのかというと、陣内は全部自分中の基準で決めているから。行動しているから。一切、「人によく思われよう」とか「名声を得よう」という、いやらしさがない。
    ただ、その行動の仕方があまりに破天荒すぎて、自分のことしか考えていなさすぎて、迷惑ではあるんだけど...。でも、そんなうざったい行動も、「これは全部俺のためなんだぜ、わりいな」というように、清々しく威張っている姿には笑わされてしまう。
    気づかぬところで、一人一人のために動いていたりとか...。
    そういうところも、かっこいいなぁと思う。

    やっぱ、文学作品やアニメを見たりして「かっこいいなぁ」って思う感情は大切で。かっこいい登場人物は、自分にとっての目標になりうる。自分の人格をどう研ぎ澄ませていいか、その道筋を示してくれる。

    から、こういう人物と出会えた作品は、大切にしたい。

    ★本の面白かった点、かっこいいシーン
    「駄目な奴はどうやったって駄目なんだよ。更生させるなんて、奇跡みたいなもんだな」と繰り返した。「それだ」陣内さんがそこで、男に向けて一刺し指を突き出した。
    「そう、それだ」「それって、何だ?」「俺たちの仕事はそれだよ」「だから、何なんだ」「俺たちは奇跡を起こすんだ」
    「少年の健全な育成とか、平和な家庭生活とか、少年法とか家事審判法の目的なんて全部嘘でさ、どうてもいいんだ。俺たちの目的は、奇跡を起こすこと、それだ」

    「俺たちは奇跡をやってみせるってわけだ。ところで、あんたたちの仕事では、奇跡は起こせるのか?」
    「そもそも、大人が恰好良ければ、子どもはぐれねえんだよ」



    ●学んだことをどうアクションに生かすか
    自分の中に独自の正義感を作って。それを大切にして生きていきたい。
    周りの評判とかを気にしすぎず、自分という人間のロックな歴史を作っていきたい。

  • チルドレンⅡの着地が良い。陣内は憎めない奴だけど、ずっとツルむのはしんどいかw 鴨居や永瀬のことも深堀してほしいね。

  • 勿体なくてなかなか読めずに本棚に置いておいたがサブマリンが出たので遂に。相変わらずに優しい文体が心を和ませてくれる。

  • 軽やかに読める短編5編。陣内は眺めている分には愉快痛快だろうけど、身の回りにいたらあんまり関わりたくないだろうな笑 それよりは永瀬や鴨井とぜひ友達になりたい。

    障害とか差別とか少年犯罪とか、かなり重いテーマを軽くしてしまう(軽々しく、ではなく)描き方が読んでいて気持ちいい。「みんな重たく考えるけど、ほんとはみんながもっとこんな風にシンプルに、でも真摯に考えてくれたらあっさり解決するよね」と言ってくれるような。

    あと何気に音楽の素晴らしさの描き方と、目の見えない世界の描き方が見事だと思う。

  • 『サブマリン』の前作にあたる作品。
    サブマリンと比較して、陣内と彼の父親の因縁の描写が多かったり、登場人物たちの関係性がより描かれていたり、あー確かにこっちが1作目なんだなと感じた。

    短編集という体裁なので飽きることなく読めたし、それでいて全部の話が色々なところでリンクしていて発見するのが楽しかった。

    個人的にチルドレン2とインが特に好き。
    解説によると別作品ともリンクしているみたいなのでそっちも読もうかな。笑

  • 続編のサブマリンを読むために、こちらから読み始めた。
    陣内の突拍子もない、自分でもそう思っていないだろう言葉が、奇跡を起こす。
    奇妙な、そして体から力が抜ける物語。
    しばらくすると、奇跡を求めてまた読みたくなるかもしれない。

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著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

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