チルドレン (講談社文庫)

著者 :
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レビュー : 2353
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062757249

感想・レビュー・書評

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  • 「俺は今までダサかったことなんて一度もない」あくまでナチュラルに主人公は語る。迷惑かけまくりだが清々しい。発想は傍若無人だが根っこがある。ロックだ。陣内が大好きになる。

  • 陣内という男でつながる連作短編集。すごいのかすごくないのか、結局よくわからないけれど、実父との決着のつけ方には思わず「いいね!」です。

  • 2004年の伊坂幸太郎さんの本。再読。

    僕にとって実は、新刊当時のこの本を読んだのが、初伊坂幸太郎さんだったなあ、という思い出があります。

    そのときに、奇妙な舌触りだったけど、もっとこの人の小説読んでも良いなあ、と思ったのを覚えています。2017年現在から振り返ると13年前。

    連作短編。「陣内」という若い男が全編に登場。
    この「陣内」がむちゃくちゃなことばかり言動する、型破りでロックンロールな、実に小説らしい愉しい人物。
    そして決して、「善玉」でもなければ「人格者」でもない。むしろ傍迷惑な非常識人。そして、特段な特技がある訳でも無い。

    ただ、この「陣内」さんの、非常識な情熱の方向自体は、間違っていない。

    と、いう物語の仕掛け。これがうまく作られています。

    そして、伊坂さんらしい、「現実世界の暴力的な不条理、非道」というベースがあります。
    これだけはどこまで行ってもこの人はブレない。イーストウッドの映画「グラン・トリノ」の世界観。

    それに対して、物語が、小説が、一撃をくらわすための、痛快装置としての型破りな主人公。

    割とその後の(その前も)伊坂さんの娯楽的物語の背骨を作る構造なんですが、押しつけがましくなく、上質なものだと僕は思います。

    その代り連作短編なので、全体に設定とカタルシスのぶん回し方が、ささやかと言えばささやかではありますが。

    「陣内」さんはやがて、家庭裁判所の調査官になります。そして問題のある少年たちと接触していきます。

    問題のある少年たちに対して、金八先生的な取り組みと感動がある訳ではない。そんな簡単な救いを拒絶した向こうに、それでもなんとか物語としての救いと力を感じたいなあ、という風情。
    その力技を作るためには、常識のタガを外せる何か、非情で暴力なシステムを混乱させられる何かが必要だ、ということなのだと思います。

    分析は易し、それを創作するのは才能です。

    「死神シリーズ」など、この傾向のものは、伊坂さんの仕事の中では「定番の印籠、桜吹雪の金さん」のような安定度を誇る娯楽シリーズだと思います。
    その安定とパターンを、好むか好まざるかは読み手によるのでしょう。
    僕は割と、好きです。

  • 短編集だが、家裁調査官の陣内の話でつながっている。WOWWOWドラマWでドラマ化されているようだ。見たいものだ。

  • 「オーデュボンの祈り」「ゴールデンスランバー」に続く伊坂幸太郎作品3作目。

    15年近く前の作品とは思えない。表紙も好み。
    キャラクターが好きで、すぐに続編が読めることが幸せ。

  • 登場人物たちにそれぞれ良さがあって、すぐに入り込める。とても読みやすくて面白かったので好き

  • スカッとする。
    陣内はもちろんのこと永瀬がすごく好き。
    こんなふうになりたいし、こんな人の近くにいたい。
    正直惚れてしまった。
    他のみんなの永瀬との関わり方もすごくいい。

    バンクが1番いいかな。

  • 一見、破天荒に見える主人公と取り巻く人々の短編集。家裁の調査員は、奇跡を起こせる。
    サブキャラの盲目の青年とその彼女もいい味を出している。

  • 陣内は最高だよ

  • 「サブマリン」を読む前に再読。
    陣内さん、最高!
    鴨居さんも永瀬さんも武藤さんも優子さんもみんないい!

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著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

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