チルドレン (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 25354
レビュー : 2353
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062757249

感想・レビュー・書評

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  • わたしの大好きな本、そして初めて伊坂幸太郎に触れた作品。陣内の破天荒な中にも、妙に説得力があり、かっこいいと思ってしまう言葉の数々。

    陣内の言葉に、大人が格好よけりゃ、子供はぐれねえんだよ、とあったと思いますが、いつも背中に、その言葉が張り付いているように感じます。

  • 陣内をはじめとする登場人物のキャラ設定が際立っていて、物語の中でそのそれぞれの濃さがほどよく交わる感じが心地よい。
    短編と短編を紡いで、ひとつの短編の中では残された謎のピースが後編で発見される楽しさ。面白かったです。

  • 初めての伊坂作品。記念すべき、大好きな一冊。
    あれから何度も何度も読み返し、他の作品も読み続けているけど、やっぱりこの作品への静かな感動は色褪せない。
    登場人物、セリフ、ストーリー、構成・・・全てが素晴らしく、楽しさとあたたかさとユーモアがぎっしりと詰まっている。ちょっぴりの切なさも相まって、泣きたくなるくらい素敵な作品。

  • 腹抱えて笑えばいいのか、
    じんと目頭熱くすればいいのか、
    ちょっとよくわからない、
    そんな短編集。

    なんにせよ、かっこいいのだ。

  • フリーダムな陣内さんに好感を持つのは、彼が極素直な人間だからだ。
    彼のように生きるのが難しいからこそ格好良く見えるのだと思う。
    彼は非行少年に対しても、ハンデを負った青年に対しても、良くも悪くも変わらない態度を貫いていた。誰に対しても同じ気さくさで話しかけ、羨ましければ羨ましいというし、ずるいところだって見せる。
    無意識に自然な態度をとることができる陣内さんは、確固たる「自分」を持っていて、それに恥じない生き方を知っているように見えた。
    (読書感想レポートより引用)

  • 「俺たちは奇跡を起こすんだ」

    落ち込んだ時やしんどい時に、もう何度読んだかわからりません。
    登場人物がかっこ良かったり面白かったり優しかったり。
    まだ伊坂さんを読んだことのない人に、最初に勧めたい一番好きな本です。

  • とっつきやすくて、読むのが遅い私もサラッとすぐ読み終わった。短編集だけど、登場するのは同じキャラクターたちで、時系列はバラバラだけど、全体で一つの物語になっている。
    私は一人称で語られる小説ははっきり好き嫌いが分かれるのだけど、これは好き。お話によって語り手が変わる趣向も面白かった。
    盲目の永瀬くんの、自分の周りの世界への感覚をとらえた描写が素晴らしい。音やにおいや皮膚の感覚、空気そのものがリアルに迫ってくる感じ。
    伊坂さんの文章はリズム感があって読みやすいし、比喩表現もとても好き。他の作品も読んでみたいと思った。世の中の伊坂人気に今更納得。

  • 伊坂幸太郎ワールド前回だけど、読後感の
    ほっこり感はこれが一番かな。

  • 最近の私は、短編集を読みたい気分みたいです。それも、連作物がお気に入り。少しずつ、語り手や主人公といった視点を変えつつも、全ての作品がひとつにつながっているような。全てを読み終わると、ひとつの長編を読んだような気分になれる作品が好きです。そういう点で、本作はまさに今の私の気分そのものでした。「はじめから終わりまで、一つの長い物語として読んでいただければ」との伊坂さんの言葉に接したとき、運命的なものすら感じてしまったりして。

    『バンク』で始まる本作は、冒頭から登場人物たちが銀行強盗に巻き込まれるという飛び抜けた状況からスタートします。このとき、奇想天外な行動で周りだけでなく読者すら驚かせてくれる陣内というキャラクターが、実はこの連作の軸となっているのだけど、もちろんこの段階では気付かなくて。自由奔放、といったら聞こえはいいかもしれないけど、視点を変えれば自分勝手ではた迷惑、ともいえる陣内。でも読み進めるうちに、彼の内に秘めた純粋な心に惹かれていったように思います。

    物語は、未来と現代を行き来するような時間軸になっていますが、前作で暗に語られていたことが、後の話で詳細が明らかになっていたりして、まさに連作物らしい面白さがいっぱい。個人的には、『チルドレン』『チルドレンⅡ』の家裁調査官、武藤というキャラクターが気に入りました。奔放さを失うことない先輩に翻弄されながらも、自分の仕事を全うしようとする姿は清々しい思いを感じさせてくれました。

    ところで、『チルドレンⅡ』に今川焼きの屋台が出てくるシーンがあるんですが、これって「オー!ファーザー」につながっていたりするんでしょうか?つい先日読んだばかりだったので、不思議な連想に心が留まりました。真偽のほどは別として、作家さんのこういう遊び心、大好きです。

  • 主人公の陣内を軸に、周りの友人や職場の後輩の目線で綴られる連作短編集。

    ミステリ的な要素はありますが、それは予想がついてしまうものです。
    奇想天外で自由奔放な発想や行動をする陣内に
    周りの人か振り回されてドラマが繰り広げられ、
    読んでいるうちに、気持ちがスッキリしたり
    ほのぼのしたりして、楽しく読めました。

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著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

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