ひたひたと (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 293
レビュー : 34
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062757409

感想・レビュー・書評

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  • 未完の作品と知りながらも、それでも面白いと思わせてくれる作家さんだった。
    タイトルのひたひたとが一番好きな話。

  • 小説創作の心の師と勝手に仰ぐ、著者の突然の死を悼んで購入。この人の書くお話、もっともっと読みたかった。無念です。

  • この人の作品は面白いなあ。
    重っ苦しいのはわかってはいるんですが、話の展開が読めなくて続きが気になってしまいます。重さっていうのも人間の闇というか、姑息さというか、なんというか。この作家さんがご存命でないことが悔やまれて仕方ないです。これが最後の作品のようで、続くであろうシリーズの短編2作で終わってしまいます。後半に収録されている『群生』はプロットのみの作品ですが、こちらも本作として読んでみたかったなあとしか言えません。

  • ひんやりとした怖さ。ぞわぞわぞわぞわ。
    これはもう本当に本当に完成したものを読みたかったなぁ。

  • 面白かった。2つの短編と新作小説の構成表の3作品。
    「十三番目の傷」は、体中に深い傷を持つ女。その傷の謎に迫っていく話で生まれ変わりを思わせるストリー。
    「ひたひたと」は小学生の頃、少年に性的悪戯をされたことで
    心に傷を負った女性と彼女に悪戯をした少年の繋がり。
    野沢さんのテレビドラマ「眠れる森」を思い出させるストリーだった。
    プロットの「群生」も小説化されてたら面白かったと思う。
    自殺した息子のことを調べているうちに知った息子に罠を仕掛けて生きる気力を失わせた男。
    激しい怒りにかられてその男を殺してしまったが、
    その男にも生き別れた愛しい娘がいた事を知り罪を償うために
    その娘に会いに行く。
    登場人物がみな温かいものを持っている。
    面白かったので、あっという間に読み切ってしまった。

  • プロットのみの『群生』。
    みんながみんなそうではないのかもしれないけれど、小説家達の頭の中は一体どうなっているんだろう。

  • 十二の深い傷跡を全身に刻んだ女のこと。少年に悪戯され暗転した小四の夏のこと。五角形の部屋で互いの胸の奥に封じ込めていた秘密を明かしたとき、辿り着くのは―急逝を惜しまれた著者最後の作品集。まさに着手寸前だった長編『群生』のプロット200枚も収録!野沢ミステリーが目指した高みが迫る。(「BOOK」データベースより)
    内容は2本の連作の短編と、長編のプロット。短編もさすがだが、着手寸前だったという長編のプロットがすごい。プロットというよりはもう小説だった。完成作を読みたかったとひたすらに思わせる出来。本編とは関係無いが、最後の北方先生の弔辞が何回読んでも泣いてしまう。

  • 「十三番目の傷」体に複数の傷を持つ女医佐和子「ひたひたと」少女時代性的悪戯をされた主人公。犯人を突き止めると…「群青」

  • 聞いてください。誰にも言えない、私の秘密を。
    野沢尚 最後の小説
    閉ざされた部屋に集まった5人の男女が、自らの心の闇を1人ずつ告白し合う著者の急逝により、この物語は2人目の告白で終わってしまったが、著者が目指した高みは、読む者の胸に激しく迫る。
    巻末に北方謙三氏の弔辞を併録。

  • とても悔しい。
    続きが読めないなんて。
    そしてこれから新作が出ないなんて。

    お悔やみを伝えると共に
    「ひたひたと」…凄くおもしろかったと伝えたい。

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