佐藤さん (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 267
レビュー : 57
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062757515

作品紹介・あらすじ

僕は、「佐藤さん」が怖い。ナイフを持っているわけではないし、不良でもない。ごく普通のクラスメイトの女の子を僕が怖がる理由は、彼女に憑いているアレのせい-。気弱な高校生の僕と、佐藤さんの不思議な関係は幽霊から始まった。青春時代のみずみずしさがあふれる第44回講談社児童文学新人賞入選作。

感想・レビュー・書評

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  • 単純に肌に合わなかったといった感じ。

    一旦著者が中学のときの作品ということは置いておく。
    導入部分の引き込みも良く、キャラ設定も良かったが、頭一話以降は主人公のその才も意味をなくし、ただの意気地無しだった主人公が意気地無しで無くなっていく。
    出会うきっかけでしか、ヒロインの憑かれやすい体質を使えなかったのはもったいなかった。もっとそれ関係で事件起こる系かと思ってしまっていたので。

  • 少女漫画みたいだと思いながら読んでいたので、あとがきに中学生の時に書いた本とあって納得しました。うん、そんな感じ。
    正直、佐藤さんの事情はそこまで深刻なものにしなくても良かった気がします。
    何かそこだけものすごく浮いてると思うので。

  • 読み終わってから、中学生のときに書かれた作品なんだと知った。そう思うと、なんか納得。
    簡単な話で、大して面白くない。でも同学年とかなら、なんかもっと素直に感じれるのではないかと。
    もっとどんどん霊がついて、成仏させていくのかとおもったけど、そんな大して憑かず。いい守護霊ついて、めっちゃみんなと仲良くしてるし。え?
    虐待の話も後半でてきたけど、他の方も書かれていたけど、
    虐待⇒心が病む⇒霊がつく 虐待されてたから霊が憑いたっていう表現は私もなんか附に落ちなかったな。
    薄い本ですぐ読めた。でも本当に平坦に読めた、何の感情の(私の)起伏もなく。恋愛も大して・・・。中学のときパシリにされてたやつに会いに行き、あんな簡単に済むものなのか、あっさりしすぎてて。

    こんなそんなんで、中学生が書いてたのかってわかって納得。

  • 僕は「佐藤さん」が怖い。
    から始まる、気弱な佐伯くんの話。
    佐伯くんは憑かれる体質の佐藤さんの幽霊が見えてしまう。から、佐藤さんを怖がる。
    憑かれる佐藤さんには幽霊は見えない。

    これだけ読むとなんのこっちゃの話なのだけど、幽霊を使って気弱な男子と猫をかぶっていた女子、彼らを取り巻く友人たちの様子を描いている青春小説。

    子どもの気持ちのもやもや具合がとってもよく表現されているのは、作者が中学生のときに書いたものだから。
    だから設定はちょっと稚拙というか、想像しずらいところもあるように思う。

    そして現在の彼女は獣医さんを目指す学生らしい。
    弱い者に対してやさしい気持ちでいられる人なので、ぴったりだと思う。

  • 中学生が書いたんなら、上手い。
    しかし、中学生が書いたにしては、あるいは中学生だから、ちょっとありきたりなまとめ方がつまらない。
    あんまり読まない中学生には面白いかもしれないが、大して面白くない。
    書き出しは勢いがあってなかなかいいのだが、次々と幽霊が憑くはずの佐藤さん、物語が始まると、途端に面倒見のいい兄ちゃんみたいな霊しか憑かなくなる。そうでないと物語が進まないんだろうけど、だったら最初から兄ちゃんの霊が憑いてれば良くない?
    そこは大目に見るとしても、高校生の恋愛ものとして、まあまあかなと思っていたら、急に虐待という問題をごく軽く、物語の整合性のために持ってくる。
    他にやりようがあるでしょ。
    虐待されたら霊が憑くなんて何だか不愉快。こういうところに虐待を使ってほしくない。作者は絶対に虐待を受けてないことはよくわかった。

  • 表紙絵が可愛い。タイトルと児童文学賞に惹かれて借りました。書き出しが上手い。「佐藤さんってどんなコよ?」って気になる。
    幽霊が見える佐伯くん、取り憑かれやすい佐藤さん。恋、友情、イジメ、などなど。著者が中学三年生時に書いた作品。

  • 【本の内容】
    僕は、「佐藤さん」が怖い。

    ナイフを持っているわけではないし、不良でもない。

    ごく普通のクラスメイトの女の子を僕が怖がる理由は、彼女に憑いているアレのせい-。

    気弱な高校生の僕と、佐藤さんの不思議な関係は幽霊から始まった。

    青春時代のみずみずしさがあふれる第44回講談社児童文学新人賞入選作。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    「佐藤さん」は、どこにでもいる。

    私の友人でも2人いるし、この読書面を編集する文化部にも2人の「佐藤さん」がいる。

    それをタイトルにするなんて面白い人だなと思って略歴を見たら、これは著者が中学3年の時に書いた小説で、4年前の講談社児童文学新人賞の佳作作品とあった。

    む、む。

    わが愚息と同世代ではないか。

    直木賞作家の森絵都さんが〈至極ノリのいい筆致と、漲る生命力〉があると解説で書いていたことにも背中を押され、本文を開いた。

    実にさわやかで、みずみずしい青春小説だった。

    幽霊に取りつかれやすい佐藤さんと、幽霊が見えてしまう気弱な「僕」が主人公。

    高校を舞台に、戸惑い、揺れ動く若者たちの姿をくっきりと描き出す。

    いじめ、家庭内暴力などの問題を登場人物たちは抱えているが、落ち込む一歩手前で踏ん張り、大切な人たちを思いやる姿はすがすがしい。

    今どきの若者は……なかなか、どうして、とっても素敵だ。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

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    [ 参考となる書評 ]

  • すんごいおもしろかったです。
    なんか、ラストはありきたりな感じがしないでもない…というか、ものすごくオーソドックスな青春小説、って感じなんだけど。
    でも、すんごいおもしろかったです。

    なんか、きれいな感じだし(スレてないって言うか…こういうのを「みずみずしい」?)。
    些細なこと(←今思うと)でへこんだり、悩んだりした中学・高校のときが思い出されたり。

    てか、この小説は、作者が中学3年生のときに書いたものだそうで…。
    すげー…。

    ぶっちゃけ、あたしより年上(あるいは同年代)なのに「子どもの作文かよっ!」っていうような作家もいるのに(そしてそんな作家がなぜか売れてたりもするけど)。
    情報化は文章力の格差も拡大するのかしら…と考えてみたり。

    …とまぁ、そんなことはどうでもよくて。

    片川優子は、飛び抜けて文章力があるけど、その中でもとくに、どこか冷めた感じ…というか、冷静に物事を書ききるところがすごいな、と。
    あたしが中学生や高校生、ましてや小学生のときには、たぶん、てか絶対、そんなオトナな部分なかったよ。
    そして、そういう部分があるからこそ、大人でも抵抗なく読める、というか、抵抗がないどころか、むしろ好感をもって読めるんだろうなぁと。
    前に読んだhanaeの『小学生日記』のときも思ったけど。

    片川優子にしろ、hanaeにしろ、その他の作家にしろ、若い作家の今後に期待大です☆

  • 章ごとにエピソードが完結してサクサク読める。
    幽霊に取り付かれている女子高生と、幽霊が見えてしまう男子高校生というちょっと変わったところからスタートする話で、最初から最後まで面白かった。
    内容は高校生の友情と恋愛といったオーソドックスな感じ。

  • ほんわかラブコメかな。

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著者プロフィール

片川優子(かたかわ・ゆうこ)
1987年東京都生まれ。2004年、中学3年生のときに書いた『佐藤さん』で第44回講談社児童文学新人賞佳作を受賞しデビュー。現在、麻布大学獣医学部に在籍中。他の著書に『ジョナさん』『チロル、プリーズ』『100km!』(以上、講談社)『動物学科空手道部1年高田トモ!』(双葉社)などがある。

「2019年 『ただいまラボ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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