風のまつり (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062757607

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  • 小さな島国へ写真集のための写真を撮りにひとりのカメラマンが赴く。島独特の人々や政治、謎の1人の情婦ミヤコを巡っていろいろな疑惑をかけられ、振り回されるが帰る時にはすべての誤解や真相が明らかになる。



    海に囲まれた島の情景が目に浮かび美しい。対照的に島の人々は、美しいとは言えないその小さな社会でのルールの中で、嵐など自然の脅威とも戦いながら生きているのが、少し哀しくもあり、なぜか愛しいような気分になった。

  • 島に撮影に来たカメラマンを主人公とした小説。思わせぶりで大人な女性や思わせぶりな事件。
    誰も死なないし、誰もセックスしない、どこか静かに事件は収束していき、少し悲しいままにものがたりは終わる。静かできれいなのだ。
    風景が浮かんでくる。

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著者プロフィール

1944年生まれ。作家。1988年「犬の系譜」で吉川英治文学新人賞、1990年「アド・バード」で日本SF大賞を受賞。著書に「ごんごんと風にころがる雲をみた。」「新宿遊牧民」「屋上の黄色いテント」「わしらは怪しい雑魚釣り隊」シリーズ、「そらをみてますないてます」「国境越え」など多数。また写真集に「ONCE UPON A TIME」、映画監督作品に「白い馬」などがある。

「2012年 『水の上で火が踊る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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