グランド・フィナーレ (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 698
レビュー : 85
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062757751

感想・レビュー・書評

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  • 自分にはこの作品イマイチでした。なぜこれが芥川賞???って正直思いました。

  • 出だしが異様な雰囲気で、もっと狂気じみたものかと思ったが、そこまででもない。
    自分のしてきたことを、ちーちゃんあいたさに正当化している。
    普通の感覚でない人間って、こんな感じなのかな?

  • 気持ち悪過ぎる。
    と言っても、ロリコンの中年を扱っているから
    ではなく、モノローグに違和感があるからです。
    解説で高橋源一郎が触れているような「狙い」
    があるのかもと思うけれども、狙いを実現する
    には読後感の居心地の悪さが酷いと思います。
    非常に苦手な種の文体というせいもあるけれど。

  • 実は
    【「ロリコンもの」「問題作」として話題になっていたから】
    という理由で芥川賞を受賞したすぐあとに一度読んでいる。
    でも当時多感な女子高校生だったわたしは「あら、意外にもいい話・・・」と感じ、正直期待を裏切られた感が強く、その後興味は薄れてしまって阿部和重の作品は一度も手に取っていなかった。
    当時のわたしは一体なにを期待していたのだろう・・・。

    いろいろな評価をとっぱらって本当に自分が感じるものを素直に感じることを感じるにはそれなりの力量とか自分に対する自信が必要だよなぁとしみじみ思う。
    わたしはまだいろいろと幼すぎたのかもしれない。
    近々再読してみるつもり。

  • ロリコン…というか少女趣味な主人公が、ポルノ雑誌に斡旋した小学生くらいの女の子の写真を撮り溜めて、しかも自分の幼い子どももちょっと異様な感情で写真を撮りまくってた挙句、自分の妻にバレて離婚。
    その後知らない町に行き、自殺願望のある小学生二人と一緒にクリスマス会を成功させようと頑張るお話。

    重そうな題材を取り扱っているにも関わらず、なんか軽い話。何より主人公が軽い。
    自分の子どもと引き離されたのに反省してる様子もなく隙あらばぬいぐるみを渡そうとしてるし、まるで妻が悪いと言わんばかり。主人公のマンションにまで押しかけて説教を垂れた女性の経験譚も、自分のことじゃないからかなんか妙に淡白。
    知らない町に行ってからの生活も、もう手は出さないという根拠のない自信の元、少女たちに近づいていくし。
    反省したの?自分のこと振り返ってみたの?っていう感じ。

    もしかすると、ほんとにひょんなことで少女趣味が再発するんじゃないかという危惧を持たせた終わり方のように思った。
    アンバランスというか、非常に不安定で、簡単にあっちとこっちのラインを踏み越えてしまえる主人公の薄ら恐ろしさがにじみ出ていたと思う。

    更に怖いのは、作者がその主人公描写を意図しているのかいないのかがイマイチわからないこと。

  • 表題作は最初から最後までずっと違和感があって気持ち悪い。
    先入観によって、物語の顛末を嫌でも予想してしまい、不安を抱きながら読む自分が居た。
    結局予想とは違う方向へ進みそうになって話は終わったのだけど、中途半端で肩透かしを食らった気分になってしまった。

    個人的には表題作よりも共に収録された短編三本のほうが面白かったなぁ。

  • なんだこれ。あたりまえに普通にゲスな「わたし」とあたりまえに普通な反応をする「わたし」を取り巻く周囲のひとびと。なんだけど、ものすっごい違和感。かゆいとこ「だけ」に手が届かない感じ。でもその感じ「わかる気がする」てのがますますわけがわからない。

    ちなみに他にも唐突にヨドバシカメラの話とかも収録されてるけど、その辺は僕の脳みその許容量を超えたので考えるの止めました。

  •  阿部和重作品で、まだ読んでなかったことに気付き購入。

     神町絡みの作品なので、『シンセミア』が非常に面白かったことから期待して読んだのであるが大したことはなかった。主人公の行く末と物語の展開に期待して先を読み進めたのであるが、結果は結局よくわからずあいまいなままという結末で心動かされず。解説で、高橋源一郎が絶賛しているが、これもよくわからず説得力は無し。

     神町を舞台にした話が出てくるので、神町に絡んだ他の作品を再読してみたいとは思うが、今すぐに!というほどの力は無し。

  • 変わった一人称体。理性と本能の見極めが難しいかんじ。

    淡々とした空気感につつまれていた。

  • 離婚したせいで愛娘ちーちゃんと会えなくなってしまった。
    DVと言ってもたった1回妻を突き飛ばしてしまっただけなのに。
    その原因も妻が勝手にわたしのデータをコピーしたからだ。
    ちーちゃんや他の女の子の写真のデータを。
    田舎に帰り大人しく実家の文具屋の店番をしていると
    2人の女の子が演劇の指導をして欲しいと訪ねてきた。
    小学生は避けていたのにどうしたものか。
    「グランド・フィナーレ」ほか全4編。
    装丁:スタジオ・エス・アンド・ディー 装画:さわのりょーた

    どこか壊れている。自分のしたことが社会的にどう見られるか
    わかっているのに抑えきれないのは自己愛なのか。
    いろいろなことを予感させる文章が散りばめられているのに
    特筆すべきことは起きないという不完全燃焼感。

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著者プロフィール

1968年生まれ。『アメリカの夜』で第37回群像新人賞を受賞し作家デビュー。’99年『無情の世界』で第21回野間文芸新人賞、2004年に『シンセミア』で第15回伊藤整文学賞・第58回毎日出版文化賞、’05年『グランド・フィナーレ』で第132回芥川賞、’10年本作で第46回谷崎潤一郎賞をそれぞれ受賞。他の著書『クエーサーと13番目の柱』『IP/NN 阿部和重傑作集』『ミステリアスセッティング』ABC 阿部和重初期作品集』対談集『和子の部屋』他多数。

「2013年 『ピストルズ 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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