グランド・フィナーレ (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 698
レビュー : 85
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062757751

感想・レビュー・書評

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  • 最初はなんだか面白くないな…と読んでいたけど、中盤からグングン引きこまれてしまった。それはやっぱりこの小説になんらかの違和感がわくからなのかな?

  • 収録:「グランド・フィナーレ」「馬小屋の乙女」「新宿ヨドバシカメラ」「20世紀」

  • コピーと本の内容が違う、というのはありがちだけど、阿倍和重の本で特に多い気がする。
    芥川賞をとったけど「この人ほかにもっと良いの書いてただろ!」という声があちこちからあがったって訳で他の作品の方が良いです。
    「話最後まで終わってないじゃんつまんなーい」という初心者?に対して自称上級者(文学なんて学問はない。知識の差。正解がないという意味で)がニヤニヤしながら御高説をたれるのにうってつけですね!

    これが良い文学なら永遠に追いつかなくて良いよ。

  • サンドバック小説とでも言いましょうか。主人公は、叩いて下さいと言わんばかりの最低な男です。読み進めるにつれ不快で胸糞が悪くなります。主人公はロリコン云々以前に人間としてクズです。正直気持ち悪いです。自分の事を最低だと言いますが、口だけだろう!懺悔して救われた気になるな!更生?ふざけるな地獄に落ちろ!と最後まで罵りながら読めます。ある意味、逆を突いた、ラディカルな作品でした。

  • 自分と他との距離感がつかめていないという実感を持つ「わたし」。この実感を持てることが自分を知るということなんだろう。外見で個性を主張するとかあほくさいって思った。自分と言うフィルターを通して世界がどう見えるかというとこに個性がある。

  • 12/4/07

  • 「文学が、ようやく阿部和重に追いついた」

    こんなキャッチコピーが『グランド・フィナーレ』のハードカバー出版時の帯には記されていた。

    デビュー作『アメリカの夜』、『トライアングルズ』、『ニッポニアニッポン』で立て続けに芥川賞候補となったが、落選し続けた無冠の帝王は、『グランド・フィナーレ』で「ようやく」2005年に芥川賞を受賞したのである。

    この前年、2004年に『シンセミア』で第58回毎日出版文化賞第1部門、第15回伊藤整文学賞小説部門をW受賞するほどの力量を持つ阿部ちゃんなのだから、慣例的に「新人賞」である芥川賞の中でも、本作は抜きん出た完成度であった。


    内容はロリコン男の話。

    いかにも阿部ちゃんが得意なジャンルである。

    文庫版の解説で、阿部ちゃんに最も影響を与えたとされている作家高橋源一郎が、非常に興味深い解説を行っている。


    この主人公のロリコン男は、確かに、不快で、最低で、異常である。

    が、何か「ヘン」なのだ。

    不快で、最低で、異常なんだけど、いわゆる『小説』っぽい不快さ、最低さ、異常さではない。

    ものすごい事件を起こし、ものすごい大どんでん返しのストーリーは展開されないのだ。

    以前の阿部ちゃん作品のレビューにも書いた気がするが、もはや阿部ちゃんは「小説」を超えた「小説」を書いている。

    その意味がわからない輩が阿部ちゃん作品を読んでも「なにこれー超中途半端な終わり方なんだけどー。マジつまんな〜い。」で終る。

    阿部ちゃん。そんな『文学』は置き去りにして、突っ走り続けてくれ。



  • 2007.8.27読了

  • 未読

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著者プロフィール

1968年生まれ。『アメリカの夜』で第37回群像新人賞を受賞し作家デビュー。’99年『無情の世界』で第21回野間文芸新人賞、2004年に『シンセミア』で第15回伊藤整文学賞・第58回毎日出版文化賞、’05年『グランド・フィナーレ』で第132回芥川賞、’10年本作で第46回谷崎潤一郎賞をそれぞれ受賞。他の著書『クエーサーと13番目の柱』『IP/NN 阿部和重傑作集』『ミステリアスセッティング』ABC 阿部和重初期作品集』対談集『和子の部屋』他多数。

「2013年 『ピストルズ 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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