ランドマーク (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 978
感想 : 105
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062757980

感想・レビュー・書評

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  • 地元が舞台になっているので手にしたのですが。。。
    大宮の街の描写には頷けます。
    でも物語としては人物誰にも共感出来ず、それでも性と死の匂いを餌に読み進めて、読み終えて、何が残っているかというと
    空っぽのままそびえ立つo-miya スパイラルのイメージのみ。
    無くて在る。それか?

  • 著者らしかったけど、今回のお話は読むのに時間がかかった。

    言葉でなく、展開が難しかった。

  • 習作ってかんじ?つまんない。

  • 大宮に建設中のo-miyaスパイラル。
    そこで働く設計士と鉄筋工の生活までもがビルのように不安定になって行く。

  • なんだろう、出てくる女性が「男の考える都合の良い女性像」て感じがして嫌だった 恋愛物と思って読むとげんなりー

  • 頭にすんなり入ってきて、さぁーっと頭から出できました。

    期待しすぎたかな(^_^;)

    個人的にはイマイチな終わり方でした。

  • うーんと、すごい困る。

    貞操帯をつけている男はなにかの象徴なんだろうか?30階だての建設現場に、1階ごとに貞操帯のスペアキーをコンクリに混入させたりとかさ。混乱する。

    最後もなんだろう、そのビルの手抜き工事を匂わせる流れが延々描かれて、現場で資材納入担当者が自殺して、設計士が現場に向かうところで話が終わる。

    文章を読むことを楽しむということにおいては、まさに純文学なのかもしれないけど、読了感は手に余る。

  • ≪内容≫
    大宮の地にそびえたつ地上35階建ての超高層ビル。それはフロアがねじれながら、巨大な螺旋を描くという、特異な構造をもっていた。設計士・犬飼と鉄筋工・隼人、ふたりの毎日もビルが投影したかのように不安定になり、ついにゆがんだ日常は臨界点を超える。

    ≪感想≫
    そびえ立つランドマークとそれに関わる2人の男の日常。Number10から始まりNumber1で終わる各節のタイトルは、歪みの臨界へのカウントダウンとなっている。結末が明確でないことに不満を感じる方もいるのかもしれないが、徐々に歪みに耐えられなくなっていく2人の不安や焦燥感と、その捌け口となる行動がとてもリアルに感じられ、現代の閉塞感を巧みに描き出している点もさすがと思った。建設中のランドマークの各階に貞操帯の鍵を埋め込んでいくという理解し難いはずのその感覚に惹きつけられるのは、僕だけではない、はず。

  • 自分が建築を学び始めたから思うのだろうけれど、「そうきたか!」と思った小説。ゆがんでゆがんで、破裂する。もう救いの無い様なストーリーだけど、文章の所々に、なにか共感する所がある、そんな一冊。

  • 2011/1/18

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著者プロフィール

1968年長崎県生まれ。法政大学経営学部卒業。1997年『最後の息子』で「文學界新人賞」を受賞し、デビュー。2002年『パーク・ライフ』で「芥川賞」を受賞。07年『悪人』で「毎日出版文化賞」、10年『横道世之介』で「柴田錬三郎」、19年『国宝』で「芸術選奨文部科学大臣賞」「中央公論文芸賞」を受賞する。その他著書に、『パレード』『悪人』『さよなら渓谷』『路』『怒り』『森は知っている』『太陽は動かない』『湖の女たち』等がある。

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