- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062757980
感想・レビュー・書評
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わりとすき
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気づいたら話が終わっていて
吉田修一の気持ちとリンクできないと
よくわからないまま終わってしまうお話だと感じました
でも大宮にゆかりがあるので、ちょっと好きです -
高層ビル建築現場で働く鉄筋工隼人、そしてその高層ビルの設計士犬飼の日常が描かれる。あまり起伏のない物語。わかりにくい作者の意図。それなのに、なぜか私は惹かれて読んでしまう。出稼ぎにきているおじさんたちや、仕事浸けで妻がわからなくなる犬飼。日常に次第にいらいらしてくる隼人。この作品に渦巻く空気感、人々のありようが「悪人」へと続くのだなと実感できた。「悪人」前段階の不安感を喚起させてくれた。
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正直言えば、あまり面白くない小説だった(笑)
しかしながら、話の内容に引き込まれたポイントがある。
それは地元:大宮をモデルに話が展開しているということ。
ちょうど物語の舞台である大宮駅の西口開発というのは、地元民にとっては、ものすごくリアリティがある。
オレの子供の頃は大宮は東口しか拓けておらず、西口は小さな駅前バスターミナル、そして駅前の吉野家しか覚えていない・・^_^;
それが大学入る頃には、丸井やダイエーのDOM、そしてデパートのそごう出店。
また高層ビルのソニックシティもそびえ立っていた。
この小説では、大宮西口に架空の35階建て、高さ180メートルの高層ビル「O−miyaスパイラル」の建築現場が登場する。
そして話の中に駅前の細い路地にある「ラーメン日高」や「栄光ゼミナール」など、本当に存在する店のことが描かれており、
主人公の行動しているエリアが「ああ、あそこだ・・」と想像できるのが面白かったのだ。
以前、ブログに記した「天使のナイフ」(薬丸岳)という小説も、確か大宮が舞台だった。
こういう視点で印象に残る小説というのも、笑えるね・・
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2009/04/29
普通の現代小説。サクサク読める。 -
ねじれたランドマークに、ねじれた社会生活を送る2人の男性を投影して話は進む。
都市部周辺に住まい仕事をする人々の、日常からでは伺えない、異常な精神状態。
だいぶ前に読んだんですけど。 本の名前ときれいな水色に惹かれました。 の割りに、内容はどちらかと言えば、人間の心情に迫るもの。心の葛藤とか孤独感とか。30代くらいに確かに考えを巡らせてしまいそうだと、自分に投影するシーンもしばしば。 ねじれた超高層がテーマなので、当時建設中だった、名古屋のアレを思い浮かべながら読みました。それにしてもランドマークってなんで、どうしてもほっそりしたイメージ喚起をさせられるんだろうなぁ。
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文庫になっていたので購入。
相変わらず好みの完全に分かれそうな作風。
でもついつい買ってしまうのは何でだろ?
ってか舞台が大宮!あまりに地元なんで書かれている風景がまじまじと浮かび面白い。
出だしがHap`1 Kingdamだもんな〜。
地元愛で星プラス1してます。 -
大宮に建設中であるランドマークの設計者とその建設工事にかかわっている二人の男の物語。
二人の生活が交わることもなくNumber10からラストに向かって終局していく。
言葉にならないなにかを大事にしたくて、何かをする。
けどその“何か”すら確実なものではないのだが、そうするしかないと思う彼等。
ランドマークが完成に近づくにつれて集結していくようにおもいが束ねられていく感覚がしていく。
なんともいえないぐっとした感覚が残ります。 -
読み終わった後、何だかすっきりしない気分。
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妹の本。適当に流して読んでしまったからか、よくわからなかった・・・。[08/05/13]