ランドマーク (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 978
感想 : 105
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062757980

感想・レビュー・書評

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  • 話がひとつのまとまりに集約していくことなく、終わってしまった。
    埼玉在住なので大宮やその辺りの風景に多少知見がある自分が見てもそうなのだから、道や風景のわからない人はさらにわからないのだろう。
    期待してただけに残念。

  • 残念ながら、吉田修一作品好きなのに、何か伝えたいのか、理解できなかった。
    最後まで読むのが苦痛だった。

  • 終わりが、、、、終わらない一冊。笑

    たまーにある、さてこのあとはご想像に、、、的な全てにおいてシメがない一冊で、せっかくここまで盛り上げてー!!!!

    っていうなんとも締まりのないオチでした。

    建築の内容がおおく、超鋼力鋼とか、H鋼とか、高力ボルト云々の話が出てきて、建築の勉強を思い出しつつ、こんな建物も建てられるのか!?

    と、小説ながらに見てみたい気持ちでいっぱいでした。笑

    そして、建築士一級を最初に取ったのは田中角栄っていうのも、へぇー!へぇー!情報でした!笑

  • ねじれがひどく読み進めるのがつらかった。

  • H24.7.7 最高傑作って帯にあったのに…酷い。

  • いろいろ回収しきれずに終わりました。がっかり。

  • 先日読んだ「パレード」が良かったので、読んでみました。
    選んだのは装丁が良かったのと、あらすじを読んで気になったから。

    だけど、期待はずれです。

    大宮に建設中の高層ビル。
    フロアがねじれながら螺旋を描くというそのビル。
    このビルの設計士の男と組み立てる鉄筋工の男が主人公で、この二人の日常が描かれる。
    この二人が変わっているといえば、変わっている。
    設計士の男は不倫をし、鉄筋工の男は自らの性欲を禁じるかのように貞操具をつける。
    二人の日常は、ビルが螺旋を描くようにゆがみ、ちょっとした力で脆くも崩れ去っていくとあらすじにあるが、正直どの辺がそうなのかが読み終わってもわからなかった。
    段々と歪んでいくのでなはく、初めから二人の日常や精神状態は不安定であり歪んでいるように見え、それは二人にとって普通のことだと描かれているように感じたためだと思う。

    そして、この二人にリアリティがない。
    大宮の街の描写や時より時代性を感じさせる有名人などが出てきて、実際に二人が大宮の街にいるんだということはわかるが、二人がどういう人間なのか最後まで捉えられなかった。
    二人が考えること、思うことが、ふわふわとしていて、二人とも自分が何がしたいのか、どう思っているのかをはっきり表現できないからだろうけれど、これは作者が狙ったこのなのか。

    また、狙ったといえば、物語が中途半端な状態で終わる。
    ひとつ大きなことが終盤に起こるが、その顛末が描かれない。
    作者は、読者にこの物語の顛末を想像させるつもりなのだろうか。
    この不安定な日常をおくる人たちの先に何があるのだろうかと。
    結局、作者が何を描きたかったのか、私には分からずじまい。
    少し、読むのが苦痛でした。

  • つまらない話だった。

  • 都会の交換可能性。
    渋谷のロフトで買うはずのカップを大宮で買うときの不自然さ。

    象徴を強調しすぎか

  • いまひとつテーマがはっきりしなくて、のめり込めなかったなあ。
    それぞれの人物の、それぞれの行動の意味が、いまひとつ浅かった。
    あと、建築のこととかサッパリわからないので、そこらへんも合わなかった理由かも。
    わかる人には面白い場面が多いのかな。


    吉田修一は好きだけど、たまにハズレがある。これもそのひとつか。

著者プロフィール

1968年長崎県生まれ。法政大学経営学部卒業。1997年『最後の息子』で「文學界新人賞」を受賞し、デビュー。2002年『パーク・ライフ』で「芥川賞」を受賞。07年『悪人』で「毎日出版文化賞」、10年『横道世之介』で「柴田錬三郎」、19年『国宝』で「芸術選奨文部科学大臣賞」「中央公論文芸賞」を受賞する。その他著書に、『パレード』『悪人』『さよなら渓谷』『路』『怒り』『森は知っている』『太陽は動かない』『湖の女たち』等がある。

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