捜査官ガラーノ (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062758130

作品紹介・あらすじ

秀麗、明敏、謎に包まれた生い立ち 新ヒーロー誕生!
犯罪撲滅のための新たな構想とは何か?

褐色の肌、漆黒の髪、さまざまに変化する瞳。秀でた容姿と確かな手腕を持つウィンストン・ガラーノは、20年前の老女殺害事件を再捜査するよう命じられる。だが、彼が動き出そうとした矢先に、脅迫と不吉な予言がなされる。バーボンを愛しハーレーを駆るニューヒーロー誕生! コーンウェルの新シリーズ開幕!

感想・レビュー・書評

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  • 年末と言えばスカーペッタ!って感じでしたが、燃料切れを通り越して干からびた感じというのでしょうか。
    もういいよ、大丈夫だよ。ちゃんとしたもの書けるまで、出さなくていいよ、って言ってあげたい。
    案の定、過去のあの面白さはなし。
    多分、慣れ親しんだものと違うから、誰がメインで誰が何を考えてるか分からないせいってのが大きいと思う。
    でもそれって、初読の人からしたら当たり前のこと。
    結局この人の筆の至らなさなのかと。
    どうやら主人公は見目麗しい感じで書かれているんだけど、ぜんぜん魅力ないし。
    なんのひねりもなく、ただ女の僻みとか男の嫉みとか、主人公は若めなくせにやたら中年っぽいゴタゴタが書かれているだけの本。

  • いや、いくら何でもその立ち位置の人がその動機で殺人って無くないですか?

  • パトリシア・コーンウェルの中ではちょっと異質? ガラーノの見掛けの格好良さと翻訳の台詞のかわいさがとてもマッチしてます。翻弄されたりされなかったり、時には頑ななガラーノと周りの人々。そして魅力的な世界。どれをとってもお勧めです。

  • アメリカの作家「パトリシア・コーンウェル」のミステリ小説『捜査官ガラーノ(原題:At Risk)』を読みました。

    「パトリシア・コーンウェル」は、日本でも大ベストセラーとなった検屍官「ケイ・スカーペッタ」をヒロインとするシリーズで有名な女流作家ですが、、、、

    「パトリシア・コーンウェル」作品は今回、初めて読みました… 本国アメリカではテレビ映画化されている作品らしいです。

    -----story-------------
    秀麗、明敏、謎に包まれた生い立ち 新ヒーロー誕生!
    犯罪撲滅のための新たな構想とは何か?

    褐色の肌、漆黒の髪、さまざまに変化する瞳。秀でた容姿と確かな手腕を持つ「ウィンストン・ガラーノ」は、20年前の老女殺害事件を再捜査するよう命じられる。
    だが、彼が動き出そうとした矢先に、脅迫と不吉な予言がなされる。
    バーボンを愛しハーレーを駆るニューヒーロー誕生!
    「コーンウェル」の新シリーズ開幕!
    -----------------------

    「パトリシア・コーンウェル」のマサチューセッツ州警察捜査官「ウィンストン(ウィン)・ガラーノ」を主人公とした新シリーズの第1作で、『ニューヨーク・タイムズ・マガジン』に2006年(平成18年)1月から4月にかけて連載された作品、、、

    検屍官「ケイ・スカーペッタ」シリーズと同様に科学捜査が扱われている点は共通ですが… 現在の事件ではなく、20年前の迷宮入り事件を、当時はまだなかったDNA型鑑定等の技術を使って捜査を打開するというところが、新しい試みのようですね。


    マサチューセッツ州警察捜査官「ウィンストン(ウィン)・ガラーノ」は、野心家の女性検事「モニーク・ラモント」に呼びだされる… 「ラモント」は最新の科学捜査を駆使して過去の迷宮入り事件を再捜査するという『危機回避』プロジェクトの構想をもっており、その手始めとして20年前に老婦人「ヴィヴィアン・フィンリー」が撲殺された事件を捜査を命じられる、、、

    しかし、その直後「ウィン」のもとに「危機を回避する必要があるのはおまえだぞ、混血野郎」と書かれた脅迫状が届けれる… 不審に思った「ウィン」が「ラモント」の自宅を訪ねると、「ラモント」はベッドに縛り付けられ暴漢に襲われていた。

    「ウィン」は「ラモント」を救出するが、その際の争いで暴漢を死なせてしまう… 暴漢は20年前の事件の捜査と関係しているのか、、、

    真相とつきとめようとする「ウィン」だったが、20年前の事件は調べれば調べるほど、

    〇警察で事件のファイルがみつからない

    〇残っているのは被害者が当時、身に着けていたと思われる衣類のリストのみ

    〇それはテニスウェアだが、被害者のサイズとは合っていない

    〇事件の2年前に起こった「マーク・ホランド刑事」が轢死した事故との関わりが疑われ
     そして、その事故の直後に検屍官の「ハート」が事故死していた

    等々、謎が深まっていきますが、「ウィン」の指示により捜査に協力するテネシー州捜査局捜査官「デルマ・サイクス」の活躍等により、徐々に真相が判明します。
     
    テンポが良くて読みやすい作品でしたが… 読者が置いていかれているうちに解決してしまうような唐突感があり、ちょっと物足りませんでしたね、、、

    父親が黒人、母親がイタリア人で、なめらかな褐色の肌、漆黒の髪、そして気分によって変化する瞳をもつ魅力的な青年「ウィン」の魅力が、どうしても活字だと伝わりにくい… 映像版だと魅力的な作品に仕上がっているのかもしれませんね。


    以下、主な登場人物です。

    「ウィンストン(ウィン)・ガラーノ」
     マサチューセッツ州警察捜査官

    「モニーク・ラモント」
     地区検事

    「ロイ」
     ラモントの秘書

    「ジェシー・ヒューバー」
     科学捜査研究所所長

    「トービー」
     ビューバーの息子

    「マイルズ・クローリー」
     知事

    「ヴィヴィアン・フィンリー」
     二十年前に殺された老婦人

    「ウィンの祖母」

    「デルマ・サイクス」
     テネシー州捜査局捜査官

    「サミー」
     ガラーノの同僚

    「ロジャー・バプティスタ」
     暴漢

    「ジミー・バーバー」
     ヴィヴィアンの事件を担当した刑事

    「ジョージ・フィンリー」
     ヴィヴィアンの甥

    「キム」
     ジョージの妻

    「レイチェル(レイク)」
     法医学者

    「ハート」
     二十二年前に事故死した検屍官

    「マーク・ホランド」
     二十二年前に轢死した刑事

  • なんかバラバラ。
    週刊誌の連載だったらしい。そのせいかな。
    ともあれ、パトリシア・コーンウェルの自己満足。

  • 地位と名誉を保持する為に次期候補者を罠にかけていく。昔の事件の捜査はそれらの明解を阻止するべく動き、絡んでいた。現代でも地位と名誉を保持するために他人を犠牲にする事は政治家の世界には多い、政治家vs政治家秘書のように。不正は不正をさらに隠蔽するために誰かが犠牲になった事件は多い、それには初期行動が最も大切だ。正義と悪との選択が正く選択できるかどうかだ。

  • 海外ミステリで、現代が舞台のものは何冊か読んだけどそのたびに振られてたの、この作品はおもしろかった。
    というか、読みやすかった。
    キャラが嫌な感じじゃなかったからかな。

    でも、意外と評価低いな。
    これまでの作品と雰囲気違うみたいだから、そのせいかな。
    私には合ってたけど。

  • 捜査官ガラーノ、父は黒人でハーバードの教授、母はメキシコ人、欠陥ヒーターが原因でガラーノが幼い時死亡。(どちら方の祖母かは分からないが)祖母の所に行くと、祖母はタロット占いをして、それが捜査の暗示になっている。頭はとてもいいのだがテストになると緊張して大学にはいれなかった。背が高くて冷静で美男子、ということになっている。BBCドラマの「刑事ルーサー」を思い浮かべる。

    と、ヒーロー像は魅力的なのだが、う~ん、ガラーノをめぐる上司とか警察機構とかの描写は詳しいのだが、なぜ殺人が起こったのかとか、殺された者はどんな人だったのかとか、それにまつわる人間関係とかがあまりにもサラリとしていて、つまらなかった。


    2006発表
    2007.8.10第1刷 図書館

  • 読書録「捜査官ガラーノ」3

    著者 パトリシア・コーンウェル
    訳 相原真理子
    出版 講談社

    p104より引用
    “それらは目当てのものではないが、おもし
    ろいことに請求書やレシートは、ある人間に
    ついて本人の供述や目撃者の話よりも、もっ
    と多くを語る場合が多い。”

     有能な捜査官を主人公とした、犯罪ミステ
    リー小説。
     上司の突然の命令で、全米法医学アカデ
    ミーで研修を受けていた、主人公・ウィン・
    ガラーノ。研修先で授業を受けている最中に、
    またしても上司から急に呼び戻されて…。

     上記の引用は、主人公から頼まれた調べ物
    をしている仲間を描いた場面での一節。
    買い物の内容がはっきりと残るレシートは、
    その人の人となりがよく表れるものなので
    しょうね。あまり人に知られたくない買い物
    をしたときは、レシートは家まで持って帰ら
    ないほうが賢明なのかもしれません。
     ハンサム、有能、動物好きと、女性が好み
    そうな男性像を備えた主人公なので、男性が
    読むと嫉妬してしまいそうです。

    ーーーーー

  • 検視官シリーズのコーンウェル著ではない作品だと思って、一気読み。
    201409 完読

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