キマイラの新しい城 (講談社文庫)

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  • 講談社 (2007年8月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (480ページ) / ISBN・EAN: 9784062758178

作品紹介・あらすじ

「わが死の謎を解ける魔術師を呼べ」フランスの古城を移築後、中世の騎士として振舞い始めた江里。750年前の死の真相を探れ、という彼の奇想天外な依頼で古城を訪れた石動戯作(いするぎぎさく)は、殺人事件に遭遇する。嫌疑をかけられた江里が向かった先は……。ミステリの枠に留まらない知的エンタテインメントの傑作! (講談社文庫)


移築された中世の城で起る奇抜な殺人事件! 750年前に起った殺人事件の真相究明を要請された石動戯作は、助手のアントニオと共に現地に赴く……。意表をつく設定、胸のすく展開、ミステリを超えた傑作!

みんなの感想まとめ

奇抜な設定と意外な展開が魅力のミステリー作品で、750年前の殺人事件の真相を追う物語が展開されます。移築された中世の城で、石動戯作と助手のアントニオが繰り広げる冒険は、トンデモな展開や斬新なトリックが...

感想・レビュー・書評

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  • 黒い仏が強すぎて霞むけれど充分面白かった
    当たり前のようにトンデモ展開になだれ込むので黒い仏が駄目な人は読まなくていい
    何気に斬新なトリックもあるけれど内容上名作になれなかった(ならなかった)不遇作だと思う
    作者が亡くなり石動探偵の活躍はこれ以降ないと思うと悲しくなる
    愛すべき(迷)探偵だった
    おやすみなさい

  • ちょっと特殊な設定のため、
    最初はカタカナが頭に入らない。。。

    すごく好き嫌いは分かれそうな気がする。

    最後のオチもえっそうなの?という感じで、
    あまり好きではなかったけど、読ませる力はさすが。

  • 殊能先生が亡くなられて、もう1年が経つのですね…。ご逝去の報に接した当時、ハサミ男を是非読もう、と思いながらも時間ばかりが経ってしまった(汗)。そして、何故かハサミ男ではなく、絶筆の作品となってしまった今作から入るという邪道っぷり…←
    だって、お城の平面図に…滾ってしまったんだもの…←←

    ※以下、トリックのネタに触れまくってます(一応伏字)。未読の方はご注意ください。

    750年前に殺害された亡霊が、「自分の死の真相を解明してほしい」と依頼する設定や、亡霊の視点から見た現代日本の描写が面白い(笑)。
    ぶっちゃけてしまいますと、750年前の殺人事件と現代で起こった殺人事件の謎解きは、呆気に取られるくらい味気ないです。平面図に書かれていない出入り口、っていう設定そのものは綾辻先生の館シリーズで免疫がある私には許容範囲ですよ。それでも、×××はないでしょ、×××は~(笑)。

    実際の殺害トリックよりも、やはりミステリスキーの端くれとしては、名探偵イスルギー(笑)が途中でぶっこんできたトンデモトリックが良かったですね~。城がまさかの××しちゃうなんて、盲点でした(笑)。
    赤川作品にも、【建物が凶器】っていうトンデモトリックがありましたが、このトリックもそれに類するものですね。こういうネタは、現実性とかどうでもよくなるくらい、「ようやってくれた!その意気やよし!」と嬉しくなってしまうのが常でございます(笑)。

    GW中にハサミ男も読めたらいいな~


    750年前に密室と化した塔の中で背中を刺され死亡した騎士が、現代の日本に甦った?!「我が死の真相を探る魔術師を呼べ」――そうして呼び出された探偵・石動戯作だったが、事件検証後に関係者の一人が撲殺されてしまう。嫌疑をかけられた騎士の嫌疑を、石動は晴らすことができるのか?

  • 読み始めてすぐに辞めようと思いました。
    750年前の話が特に読みづらい。
    何とか最後まで読んで、トリックだけはまあまあでした。

  • これが遺作なのか……。
    巻末解説に拠ればバカミスだそうだが、二つの密室殺人のトリックはどちらも脱力もの。ことに現代で起きる秘書殺しのトリックには怒った方がいいのかも知れない。とはいえ、このトリックを成立させうることから逆算した結果、中世の騎士が現代に現れる設定にたどり着いた気もする。でもやっぱりマイケル・ムアコックが先なのかなあ。古城の密室に対する、水城探偵のやっつけ推理にも爆笑。先例について色々言われていますが、そもそも推理の根拠が「天○」なら、成り立たないじゃないか。

  • 今度は中世ヨーロッパの騎士が現代に甦り、750年前の死の真相を石動が解き明かす!?本当に色々と楽しませてくれるなぁ。もう何が起きても驚かない自信はあった(耐性は付いた)が、これが名探偵石動の最後の事件かと思うと物足りない。
    もっと読みたかった。。。

  • 非常に面白かった
    黒い仏を読んでいたからこそ楽しめたのか、、
    水城優臣の登場で胸が高鳴る!
    石動は今回も全然名探偵じゃないのがいい
    このシリーズの続きがもうないのが悲しい、、

  • かなり読みづらかった、、コメディだよね?
    一件落着、ということでエドガーさんも落ち着いて何より。

  • コメディ要素強め、かな。「黒い仏」で振り落とされなかったなら問題ないかと。
    石動が相変わらずイスルギィという感じだったけど、まかの水城優姫登場で歓喜しました。テレビ見ながら通話しながらという、片手間で推理。流石。
    エドガーのロポンギルズでの立ち回り、かっこよかった。あれについていけたカゲキも凄いけど、本当に声をかけなきゃよかったね、としみじみ思った。いい人故に巻き込まれ。
    エドガーの死の真相は、切なかった。どんな思いで日々を過ごしていたのか。

    これから先、シリーズが続いていけば、石動とアントニオと時々水城で活躍するのだろうなと期待がどうしても膨らむ話だった。でも、もう二度と、このシリーズの続きが読めないのが悲しい。
    シリーズ全部読めてよかった、ありがとう。

  • 石動戯作シリーズ第四弾。最初の方はわりとバカミスって感じなんだけれど、段々キャラクターに感情移入していって最後まで読むとエドガー氏の最期の真相にはわりと胸にくるものがあった。このユーモアとシリアスの落差よ。全体的な事件の真相としてはあっさりと解決したのでミステリとしてはちょっと物足りなかったかな。

  • ※本書は「鏡の中は日曜日」の重大なネタバレがあるので、そちらを先に読むべし。
    面白かった。伏線の散りばめ方が見事。また、シチュエーションの作り方が凝っていて、オチまで含めてこんなミステリは他に類を見ないと思う。少々冗長な部分はあるが、殊能将之作品の中でも傑作の部類と思う。

  • テーマパークの社長に憑りついた中世の騎士。自分の死の真相を石動探偵に究明してもらおうとしますが、そこへ起こる現代での殺人事件。殊能さん初心者がいきなりこの本を読んだらびっくりするかと思いますが、石動探偵を順番に追ってくるといろんなことがもちろんアリなのです。トキオーンのロポンギルズでの展開はなかなかスリリング。そしてイスルギ―よ、結局君は…。なのに最終的に黒い仏同様に石動探偵大活躍ってことで。楽しかったです。そしてやはりこれ以上この探偵たちに会えないというのがとても残念です。

  • 石動戯作シリーズ最後の作品。
    とはいえ前作の『鏡の中は日曜日』をとばしてこちらを先に読んでしまった…。
    そっちに出てくる登場人物がでてくるのでやはり順番通りに読むべきだったかな…と。

    750年前のエドガー卿の死の真相を探ってほしい、というとこから入って現代の事件も起こってしまい…という話でエンタメミステリというかバカミスというかアンチミステリというか…。
    本格ミステリのようにカッチリした動機やトリックを重視する人は難色を示すかもしれませんが、どんなんであれ楽しめればという人にはいいと思います。

    エドガー卿いいキャラしてました。
    生真面目だったり大暴れしたり現代の物に戸惑ったりと事件の最中ですがなんだか微笑ましかったです。

    オチには賛否ありそうですがあの切ないような爽やかなような感じは私は好きです。

    石動とアントニオのコンビはかわいくて個人的に好きだったので、これでお別れだと思うと寂しい…アントニオが手ふってバイバイしてるとこがこっちに向かってサヨナラしてるように思えてきてなんだか…切なく…。

  • これはトリック呼べるのか…

  • テーマパークの社長に憑依した中世の騎士が自分の死の真相の解明を名探偵(?)石動戯作に依頼。そこから始まるドタバタが最高に面白い!こんな迷探偵はそういない。テキトーな推理で済ませたり、丸投げしたり、えっ?そこに気づかない?と失笑させてもいただきました。稲妻卿の現代文明の表現も笑ってしまった!そして過去と現在の密室殺人が共鳴したかと見せかけ、なんですかその結末は!これがバカミスというものなのですね。ムアコックのエルリックサーガを読んでからだと更に面白いらしい。知識と考証に裏付けられた極上のエンターテイメント!

  • 石動シリーズ、探偵役の情けなさがすごく好き
    設定が有りそうでない感じ
    全体を通して微妙な空気感というか、堅苦しさがなく読みやすい
    大昔の密室殺人を解き明かす!といった気負いはなく、謎自体はだいぶ大味のバカミススレスレ…
    ほんわか読んでいられる

  • 2015年12月31日読了。
    2015年240冊目。

  • 殊能将之の作品は,掛け値なしに面白い。文体も肌に合うが,名探偵役の石動戯作,ワトソン役のアントニオ,鏡の中の日曜日に続いて登場しているもう一人の名探偵,水城優姫。そして,この作品の主人公,エドガー・ランペール。どのキャラクターも個性たっぷりに,生き生きと描かれている。
    本格ミステリとして読むと,完全なるバカミス。750年前の密室と,現代の密室,二つの密室の謎が出てくる。現代の密室トリックは,抜け穴があったという信じられないトリック。一応,心理的なトリックは用意されているが,密室を扱った事件で,「抜け穴があった」というトリックの作品を読むことができたのは,逆にラッキーだったと思える。750年前の密室の謎は,被害者が犯人であったというもの。自殺は神に対する背信行為なので,自殺はできない。塔の梁から剣を糸でつるしておき,毎日その下で祈りをささげる。糸が切れて剣が落下したとき,下にいるかもしれないし,いないかもしれない。このような状況で自分自身を殺したというトリック。
    750年前の密室の方は,エドガーのキャラクターの魅力も合わせ,なかなか考えさせる。
    密室トリックがアレなので,本格ミステリとして読んだ場合は三流だが,エンターテイメントとしては一流。バカミスとして読んでも一流。好みの作風であり,★4をつけたい。

  • 石動戯作の密室講義やドタバタ推理、社長に取り憑いた古代人の霊が現代社会を見た時の反応など楽しめましたが、肝心の殺人事件に関する記述が少なく冗長に感じました。
    二つの密室殺人事件はどちらも人を喰ったような真相で脱力気味。途中披露されたトリックは某作家の作品に酷似していた為、驚きはありませんでした。

  • 剣と魔法のテーマパーク シメール城に住み着いた社長は自らを中世の騎士エドガー・ランペールだと名乗り、750年前の密室殺人の解明を名探偵に依頼する。
    そして新たに起こる殺人。
    背後に蠢く陰謀。
    再登場する安楽椅子探偵。
    騎士エドガーの稲妻のような太刀振る舞い。

    不遇でミーハーで残念な名探偵 石動戯作シリーズ最終作。

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著者プロフィール

1964年、福井県生まれ。名古屋大学理学部中退。1999年、『ハサミ男』で第13回メフィスト賞を受賞しデビュー。著書に『美濃牛』『黒い仏』『鏡の中は日曜日』『キマイラの新しい城』(いずれも講談社文庫)がある。 2013年2月、逝去。

「2022年 『殊能将之 未発表短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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