冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (608ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062758222

作品紹介・あらすじ

雪降るある日、いつも通りに登校したはずの学校に閉じ込められた8人の高校生。開かない扉、無人の教室、5時53分で止まった時計。凍りつく校舎の中、2ヵ月前の学園祭の最中に死んだ同級生のことを思い出す。でもその顔と名前がわからない。どうして忘れてしまったんだろう-。第31回メフィスト賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 2004年第31回メフィスト賞。
    ヒロインは 辻村深月。

    こんな作品が応募されてくれば、それは、選ばれてしまうでしょう。

    雪の降るセンター試験が迫るある日。
    いつも通り登校したのは、なぜか8人。
    入る事はできるが、出る事ができない校舎。
    時計は、ある時間で止まっている。

    彼らは、2ヶ月前の学祭最終日に 校舎から飛び降り自殺した学生のクラスメイト達。
    異様な世界に動揺する者、冷静な者。
    この世界を創りあげたと思われる自殺者は誰だったのか。
    8人の抱えた過去を丁寧に描いていく。
    ...丁寧すぎるかな、長いわー。

  • kaniさんのレビューが凄すぎて、直ぐにAmazonでポチった一冊。
    もう読むしか無いでしょう!!と言ったレビューだったので(笑)

    Amazonから届いた時、その厚みにびっくり。
    前半、後半の2冊があるわけだが、どちらもかなりな厚み。

    これは期待出来るぞー(笑)


    先ずは前半。

    あら。。。これは私の嫌いなファンタジーの世界かしら??(笑)

    辻村先生処女作らしく、文章も辿々しい(^_^;)
    少しばかり読みにくさを感じてしまった。。

    それに加えて、主要人物が校舎に集まるまでにかなりのページ数を使っている。

    物語は今のところほとんど動かない。
    というかページ数の割に、動きが遅すぎる。。。

    さて、ここから後半どうなるのか???

    前半はちょっとばかし、私の好みとは違いましたー。。。ごめんなさい。。。

  • 学園もの。後半で感想は纏めようかと思います。
    取り敢えずここまでは面白かったです。この先でどんな展開になるのか、ちょっとまだ結末は読めてないですね。

  • 雪が降るある日。
    かなり寒い朝の描写から始まる物語は、大学入試を控えた男女が2人ずつペアで登場し、学校へと入って行く。
    だが他の人の気配はなく、先生さえいない…
    あれっ、登校日だよねと誰もが思っている。
    そのうち学校から出られなくなる。
    そして、10月の学園祭の最終日に自殺したのが誰だったのかを皆、思い出せなくなっている。
    何故、誰も死んだ同級生の顔も名前も忘れてしまったのか…

    もうこの辺りで気になって仕方がない。
    この8人以外、誰も出てこないのか?

    県下でも有数の進学校に通う彼らたちはもちろん優秀でありながら皆んな個性豊かでもある。
    家の事情もさまざまだからこそ悩みもある。

    どうなっていくのかと思いながら読み進める。
    1人ずつ少し前のことを思い出しながら心のうちを曝け出しながらいなくなる。

    充が、清水が、昭彦が、

    いなくなる。

    もう目が離せなく下巻へ。


  • やっと読めた!辻村さんのデビュー作、冷たい校舎の時は止まる。まず、驚いたことが登場人物の中に辻村深月という人物が登場していたこと!この作品のおおもとになる作品を書いたのは高校生の時で授業中、ルーズリーフに手書きで書いていたのだとか!尊敬しかないですね!面白すぎてページをめくる手が止まらなかった。長いけど。

  • 私たちの時代はteenagerにとって学校という狭い世界が全てだった。今は学校以外やSNSの世界があるが、それでもやはり学校の友人関係が中心なのは変わっていない。そこにはさまざまな生徒がいて、ひとつの言葉で、出来事で傷つく繊細な人もいて千差万別。そんな心の傷を開かせようとする悪意のミステリー。
    初めは長いなと感じたが、明彦の話には非常に考えさせられた。下巻では、いよいよ謎解きが待っているはずなので先に進みたい。

  • 同作者「かがみの孤城」があまりにも素晴らしすぎたので、永遠と本棚の肥やしとなっていた辻村深月作品を読む事に。彼女=と言っても過言ではない(らしい)こちらの作品、なるほど教科書通りの人物紹介「起」の整った文章は原点でもしかり。しっかりワクワクさせてもらいながらページを捲る。

    主に土台作りのこの前編。キャラクターの特徴 特性 立ち位置 が丁寧に綴られている割には個々のキャラが薄い。深月ちゃんとそのかれぴっぴ、ヤンキー少年、そしてやたら破天荒アピールしてくる先生。
    主にここら辺しか印象に残らない。充分なのかもしれないが。

    謎ルール蔓延る冷たい校舎、ホストとなる顔の無い自殺者、疑心暗鬼となる少年少女達の心情と並行して、着実に不穏へと進んでいく物語。
    ここらでやっと各々の個性が光り出し、人物の言動がマッチして来た事により、全てを把握したいマンの私はページを戻す羽目になる。中々先に進めない小説は苦手だ。私の脳内キャパの問題なのだが。

    とまぁややテンションゲージは下がっていたものの、これは伏線だと隠す気が全くない気になるワード達がひょこひょこ顔を出してくるので途中放棄をさせてくれません気になりますもの。

    ダークでホラーな雰囲気なのに何も起こらないもどかしさでトータル約1000ページのこちらの作品、スローペースで読み進める事となったが、それは前編の終盤で解消され、私の鼻ちょうちんが割れた勢いで後編に続きます。。。( ゚∀ ゚)ハッ!

  • 久しぶりの上下巻もの。

    ここまではすごく良い。

    続きが気になる終わり方、
    ストーリーの展開、
    誰にでもあり得る心の描写。

    さて、下巻を楽しみましょう。

  • なんと、作者の名前が登場人物となっている。と、そこに「何か意味があるのだろうか?」、「過去、友達で悩んだのだろうか?」、「自分の名前を使ってそのギャップはないのだろうか?」、「進学校に通っていたのかなぁ?」、「学生時代に亡くなった友人がいるのだろうか?」とか、すごく引っかかってしまった。(でも、辻の字が少し違うのだが)

    まだ、上巻なので勘違いがあるかもしれないが、深月が角田春子から受ける「いじめ」、「妬み」、昭彦の中学同級生・の「いじめ」による「自殺」。そして高校同級生の「自殺」。
    これがテーマのような気がしながら読んでいるのだが…

    朝から降り続けている雪の中、県内一の進学校である西南高校3年2組の辻村深月は、幼なじみの鷹野博嗣と一緒に登校する。
    そして。停学明けの菅原と佐伯梨香も一緒に登校する。
    また、同じ時刻、コンビニで寒さを凌いでいた桐野恵子が同じくコンビニに避難した藤本昭彦と会いこの後、登校する。
    さらに駅では、学費免除の特待生・清水あやめは片瀬充が出会い登校する。
    ただその日の朝は、彼ら以外の西南高校の学生たちの通学姿がないのが、不思議であった。
    静まりかえった校舎には、3年2組の学級委員である彼ら8人だけでった。そして、校舎から外に出れなくなっていることに気がつくのである。
    開かない扉、5時53分で止まった時計、圏外を告げる携帯電話…全てに違和感があるシチュエーション。
    そして担任・榊の机の上に置かれていたフォトスタンドに写る学級委員は7人。1人足らない…
    さらに2ヶ月前の10月12日の学園祭で、同級生が屋上から飛び降り自殺していたが、彼らの誰もがこの同級生の顔も名前も思い出せない。
    彼らは、5時53分はその同級生が亡くなった時間であり、その同級生が彼らの中にいて、自分の世界に彼らを招き入れているのだと推測する。

    止まっていた時間が動き出した…そして次の5時53分がやってきた時、彼らのうちの誰かが石膏化して消えていく。

    なぜ、担任の榊は学生たちに慕われ、彼らの回想の中に頻繁に登場しているのに、ここにいないのか??絶対にこの物語の種明かしが榊にある。
    そして、「ホスト」が彼らに恨みがあるのであれば、亡くなった同級生は、角田春子しかいないのだが…
    作者があえて自分の名前を出して、自殺者を深月だと思わせていると読んでいるのだが。

    とにかく、今のところ全く展開が読めない。ただ、自分がこの中にいたら気が狂るであろうことだけがわかっている…

  • 再読です。
    結末とか色々分かってからもう一度読むと、やっぱり違った良さがありますね。何回でも読みたい小説です。

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著者プロフィール

1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。『ふちなしのかがみ』『きのうの影ふみ』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』『レジェンドアニメ!』など著書多数。

「2023年 『この夏の星を見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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