冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 9715
レビュー : 891
  • Amazon.co.jp ・本 (608ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062758222

感想・レビュー・書評

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  • 再読。毎年冬になると読みたくなる作品です。

    今思えば、この作品で辻村作品にハマったんだな~
    最近はちょっと方向性が変わってきたので離れてしまいましたが、
    今でもこの作品は学園ミステリの中では1、2位を争う面白さです!

    しんしんと降り積もる雪。凍てつく校舎に閉じ込められた数人の生徒。
    共通するのは、皆にぽっかりと抜け落ちた学園祭の時の記憶。
    あの時自殺したのは誰?ここから抜け出す事はできるのか?

    ミステリとはいえ、チャイムが鳴る度に一人、また一人と
    消えていくリアルな描写は、かなりホラーテイスト。

    人物描写が怖いくらい丁寧で、ついついのめり込んじゃいます。

  • 一気読みした。すごく、すごく面白かった。こんなに自分の気持ちを代弁してくれる作者はいないと思う。散りばめられた伏線の回収もとても素敵。本当にオススメの一冊。

  • 辻村深月の冷たい校舎の時は止まるを読みました。
    辻村深月の処女作と言うことで、高校の3年間をかけて書いたミステリーだそうです。

    登場人物は8人、その8人が誰かの思考の中に閉じ込められてしまいます。
    2ヶ月前の学園祭最終日に高校の屋上から飛び降り自殺した同級生がキーになるのですが、閉じ込められた高校生たちにはそれが誰であったかという記憶が消されてしまっています。

    リアル脱出ゲームのように、ひとり、またひとりと登場人物たちがこの空間から消えていきます。
    この思考空間は誰の思考なのか、そして自殺した同級生は誰なのか、という謎が提示されます。

    謎解きも面白かったのですが、それよりも8人それぞれが抱えている事情や悩みが等身大に描かれていたのが好い印象を与える物語でした。

  • すっっっっごくおもしろかったです!!!
    話の進め方といい、キャラクターの描き方といい、
    すごくのめり込んでしまって、上下巻ともけっこう分厚いのですがすぐ読み終わってしまいました!
    読み終わった後は登場人物の皆を好きになっていました。
    友達に借りて読んだのですが、改めて自分で買い直してしまいました。笑
    大好きな本です!

  • 直木賞作家だということでとりあえずデビュー作買ってみました。


    「鍵のない夢を見る」は、文庫に下りてきたら買ってみたいと思います。
    そう思わせるくらいの面白さはありました。


    「冷たい校舎の時は止まる」は結構な長編なので、比較的時間をかけて読みました。帯にあるように読み始めたら止まらないって感じではなかったです。

    ただ、終盤に一気に謎が解かれていくカタルシスは良かったです。
    一応他の作品も読んでみたいと思います。

  • 上下巻で1200ページ弱の強敵・・・!読破するのに時間かかるだろうなと思いきやなんのなんの。寝ることも忘れて一気読みしてしまいました。先が気になるんですよ。校舎に閉じ込められたのは(正確には誰かの精神世界に取り込まれたのは)男女合わせて8人なのに、担任の机で見かけた集合写真には7人しかいなかったとかなってさ、え、一人多いじゃん!誰が死んだのさ!?うわ、あの子かも・・・いや、あいつかな・・・と自殺した生徒を絞らせない描写に翻弄された。冷たい校舎の中で過ごすうちに、一人また一人と仲間が消えていって、さあ、最後に残るのは誰か・・・。軽くホラー入ってるので、この肌寒い時期に読むと寒さ倍増しますよ。深夜に読むともっとヤバいですよ・・・(ゴクッ

  • 第31回メフィスト賞受賞作です。
    辻村さんの本を何冊か読んだ後、初期作品を読んでおきたいなと思い、購入。
    上巻は、話が遅々として進まないという印象。
    これは辻村さんの作品の特徴でもあると思うのだが、登場人物や伏線が綿密に描かれ、突如、物語が加速、展開しはじめる。
    「その時がくるまで」は、じっと待つしかないのである。

    読後、辻村さんの原点なんだな~と、感じた。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「突如、物語が加速、展開しはじめる」
      それが快感ですよね。。。
      「突如、物語が加速、展開しはじめる」
      それが快感ですよね。。。
      2012/12/11
  • 数時間前に読了。雪が降る校舎に8人が閉じ込められ、文化祭の日に自殺した生徒の名前を思い出せず、この中にその当人がいるのではないかという内容の物語だった。上だけしか読んでいないので、誰がその当人なのかはまだ分からないが、菅原と榊の高校時代の風貌がどことなく似ているかではないかと読んでいて気付いた。ゲーム感覚でいじめをして、された相手が最終的に自殺されるというまるで今、これを書いている時期にマスコミで騒がれている事件を連想するかのようなものだなと思った。物語を読んでいくうちに、人間って本当に複雑だなと思わずにはいられなかった。人は誰かに対するなにかしらの仮面を身につけているのではないか。小説の登場人物たちは一見、悩みや問題を抱えているようには見えないように見受けられるが、実際はそうではなく一言一言の言葉にはそれぞれ裏があり、また複雑な事情を抱えている設定となっている。
    校舎から、最初に充がいなくなり、昭彦や清水もいなくなったかのような描写で上は終わった。下はこれから読むのだが、どんな終わり方をするのかが楽しみだ。著者のデビュー作というわけで読んでみたわけだがこれはこれで面白いと思った。

  • 初辻村深月なのでデビュー作を読んでみた。読んでいる間、「耳をすませば」の西老人が雫の物語を読んだ時の気持ちは是くあっただろうかと思っていた。8人を書き分けをしているようでいて、実は一人の人間の色々な面を強調しただけに見えるが、高校生のうちから書きはじめたと知って納得。頻繁にある重複した表現も一生懸命さが伝わった。下巻ではどのような展開になるのか楽しみだ。

  • じれったい!いったい誰が自殺したんだ!
    一人ひとり、一つひとつ丁寧に物語が進んでいくおかげで、凄く奥行きを感じさせる。時系列がバラバラでも、小出しにしていくことでゆっくりと謎が紐解かれていく感じもとても良い。
    感情や空気の表現も秀逸で、冬の、あの灰色の雰囲気がじわじわ伝わってくるようだった。ほとんど人のいない校舎の冷たさとか、ちょっと懐かしいなぁ。あの心細い感じ、独特だよね。
    上巻ということでまだまだ謎が多い分、下巻でどう収集を付けていくのか期待が膨らむ。早く!下巻を!

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著者プロフィール

辻村深月(つじむら みづき)
1980年山梨県生まれ。千葉大学教育学部卒業後、2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。2011年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、2012年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、2017年『かがみの孤城』で「ダ・ヴィンチ ブックオブザイヤー」1位、王様のブランチBOOK大賞、啓文堂書店文芸書大賞などをそれぞれ受賞。本屋大賞ノミネート作も数多く、2018年に『かがみの孤城』で第6回ブクログ大賞、第15回本屋大賞などを受賞し、2019年6月からコミック化される。他の代表作に『子どもたちは夜と遊ぶ』『凍りのくじら』『ぼくのメジャースプーン』『スロウハイツの神様』『名前探しの放課後』『ハケンアニメ!』『朝が来る』など。新作の度に期待を大きく上回る作品を刊行し続け、幅広い読者からの熱い支持を得ている。2020年、河瀬直美監督により『朝が来る』が映画化される。

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