冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 9726
レビュー : 891
  • Amazon.co.jp ・本 (608ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062758222

感想・レビュー・書評

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  • 県下一の進学校、私立青南学院の高校3年生の辻村深月、鷹野博嗣、菅原、佐伯梨香、桐野景子、藤本昭彦、片瀬充、清水あやめの8人は、センター試験まで1ケ月を切った雪の降る朝、学校に8人だけで閉じ込められてしまう。開かない扉、5時53分で止まった時計、四階と五階が増えた校舎、この怪奇現象は、この8人の誰かが作り出した頭の中なのではないかと考え始める。そして、その誰かは2ヶ月前の学園祭の最終日に校舎から飛び降り自殺したクラスメイトではないかと。しかしそのクラスメイトの名前を思い出そうとしても思い出せない。

    それぞれの思いや過去が明らかになっていく。またそのエピソードが布石となって物語は続いていく。

    奇妙で怖い。しかし、周りにどう見られているか気にしたり、友達を熱望したり、自己分析をしたりする高校生に共感する。それぞれが魅力的に描かれている。
    私も自殺した人は誰?この怪奇現象を作っているのは誰?と問いただしながら一気に読んでしまった。

  • 面白い。
    設定がユニーク、今までに読んだことがない。
    ありえないお話で、なんでもありのようで、一定のルールがある。
    登場人物が限られて、舞台も限られている。ある意味密室のよくある設定ではある。この設定は、結構好き。

  • 赤羽環はチヨダコーキの本があったから生きてこれたと言ってたけど、私はこの本が中学生の時にあったら、もっと楽に生きてこれたと思う。
    気付きたくないから、言葉にして自覚したくないからあえて濁した複雑な感情を、こんなにキレイに言葉にされると心にスッと入って過去の自分が癒されていくような気持ちになる。あぁ、だから自分は苦しかったんだなぁと分かって、何度読んでもあの時の自分と再会して伝えてあげたい気持ちになる。
    大丈夫だよ、そう思ってるのは私だけじゃない。私は1人じゃない。自分を信じてまっすぐ進めと、伝えてあげたい。

  • これは下巻を読み終わらないと評価できない。
    でも読みやすいし後半が気になるから期待できます。

  • 感想は下巻まで読み終えてから、下巻の方にて。
    これからの展開に期待をこめて星4つ。

  • 感想は下巻で。

  • 辻村さんの作品のなかで初めて読んだ本がこれです。
    この本をきっかけに、読書の楽しさに気づけました。
    犯人は誰なのかわからないドキドキ感のまま、下巻に続きます。

  • 過去に何作か辻村氏の作品は読んでいたが、この度本屋大賞を受賞したのをきっかけに久々にまた辻村氏の作品を手に取ってみた。そういえばデビュー作だけ読んでなかったし。
    二ヶ月前の学園祭の最中に自殺した友人の名前を思い出すために、雪が降り凍りつく校舎の中に閉じ込められたクラスメイト8人。
    それぞれが高校生らしい悩みを内に抱えていて、自分の内面と嫌でも対峙することになる。
    ラノベっぽい文章が気にはなるが、自分が高校生の頃だったら、きっと誰かしらのキャラにすごく感情移入できただろうな。高校生の頃に出会いたかった作家さん。
    2018/05

  • 登場人物のキャラもわかりやすくて、これからの展開が楽しみ。長いけど楽しんで読めそうな気がする。

  • 上巻のみ登録
    雪の降る朝、いつも通りに登校した高校生。だが何かがおかしい。自分達以外の気配もなく
    外にも出られず時計はある時刻を差したままだ。閉じ込められた彼等は不可解さに戸惑うが
    二ヶ月前にあった級友の自殺を思い出す。何故か、それが誰だったかは思い出せなくて…。

    デビュー作の超長編。中々見えて来ない部分があって焦れましたが、登場人物それぞれが
    丁寧に描かれていて、そこは満足度が高いです。キャラクターを把握しきれないうちに
    フェードアウトされると切ないですから…。辻村さんの作品はキャラのリンクが多いですし
    一人一人に対する思い入れが強そうですね。作者と同じ名前は何か理由があってのことなのか?
    深月、深月、って…ちょっとうるさいっていうか、はいはい分かったよって気分になっちゃいます。

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著者プロフィール

辻村深月(つじむら みづき)
1980年山梨県生まれ。千葉大学教育学部卒業後、2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。2011年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、2012年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、2017年『かがみの孤城』で「ダ・ヴィンチ ブックオブザイヤー」1位、王様のブランチBOOK大賞、啓文堂書店文芸書大賞などをそれぞれ受賞。本屋大賞ノミネート作も数多く、2018年に『かがみの孤城』で第6回ブクログ大賞、第15回本屋大賞などを受賞し、2019年6月からコミック化される。他の代表作に『子どもたちは夜と遊ぶ』『凍りのくじら』『ぼくのメジャースプーン』『スロウハイツの神様』『名前探しの放課後』『ハケンアニメ!』『朝が来る』など。新作の度に期待を大きく上回る作品を刊行し続け、幅広い読者からの熱い支持を得ている。2020年、河瀬直美監督により『朝が来る』が映画化される。

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