冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (608ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062758222

感想・レビュー・書評

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  • ブクログ入れる前に読んだ中で好きだった本

  • ミステリアスです、すごく。どんどん引き込まれて、不気味だけど止まらない(笑)下巻が楽しみです。

  •  辻村深月のデビュー作でメフィスト賞受賞作。青南学院高校の生徒8人が校舎の中に閉じ込められ、文化祭の時に自殺した生徒を推理していくというストーリー。一人一人がいなくなる場面も不気味だったが、生徒たちが抱える悩みや問題などが痛ましかった。後編での解決編が楽しみ。

  • 辻村深月さんの本を読んだことがなかったため、デビュー作を手に取った。上巻は、とても続きが気になる展開で、とにかく真相を知りたい気持ちになった。

  • 何度目かわからない再読。上巻で一番好きなのは清水あやめのエピソード。特に体育祭のリレーで転んでしまったこと、そこから鷹野の「後輩に手を振る」という気遣いと、その行為の真意に気づく清水がとても好きだ。そこから文化祭でクラスの女子に陰口を叩かれているところに遭遇してしまった流れもいい。
    頭がよすぎるがゆえ、優秀すぎるがゆえに他者との乖離を感じる清水あやめのことが大好き。
    上巻では角田春子と深月の過去と、充、昭彦、清水それぞれが抱えているものについて書かれている。そのどれもに噎せ返るほどの青春を感じてしまう。痛々しくて、瑞々しくて、どうしようもなく切実。楽しいだけじゃない高校生生活。皆それぞれに悩みを抱えながら、かけがえのない日々を過ごしている。私はその日々を青春だと感じる。
    自分が高校生だった頃のことを無理矢理思い出させてくるような引力が、「冷たい校舎の時は止まる」にはあると思う。
    辻村作品の中でもおそらく最長の本作。デビュー作であることも相まってか、辻村深月の全てが詰め込まれている気がする。各キャラの掘り下げが徹底的になされていて、辻村深月の「冷たい校舎の時は止まる」への思い入れが伝わってくる。
    「Another side of辻村深月」で本作について「彼らに愛着がありすぎて、デビューしていなかったら冷たい校舎〜のスピンオフを一生書いていた気がする」(意訳)とコメントしていたが、たしかに本作は本当にキャラクター1人1人の掘り下げがすごい。辻村深月が愛着を持ちすぎているというのも頷けるほどに。
    デビュー作でこれほどの長編をするりと読ませる文章力があったことが本当にすごいなと思うし、辻村深月がまたこれくらいボリュームのある小説を書いてくれたりしたらめちゃくちゃ嬉しいな、と思っている。

  • 不思議な物語
    続きを読もう。

  • ミステリかつホラー要素もある作品。
    何故このメンバーだけがここにいるのか。あの自殺した子は一体誰だったのか。何故思い出せないのか。何故1人ずつ消えていくのか。

    上巻は謎が謎だらけです。一人一人のバックボーンを知り、下巻ですべて知れるのかと思うとすぐに読みたいです。

  • 序盤は退屈だったが、読み進めるにつれて謎が気になりどんどん読み進めたくなる
    かなりのボリュームなので、気合を入れて読む必要あり
    ホストと自殺者を誰か想像しながら読むとこれは伏線かもと思えるのでより楽しめるかも

  • 「いじめによる自殺」がテーマの、学園ファンタジーでした。わたしが辻村さんの作品で1番好きな「かがみの弧城」にも、どこか通じているものを感じ、デビュー作で既にスタイルが確立されているのに驚きました。登場人物は、いずれも自分に自信がなかったり、暗い過去をもつ者ばかりです。正直、だれもがキッカケさえあれば、「死」を選んでしまうのではないかと。その辺りがリアルでした。ただ、救いのある部分もあったので、下巻でどのような結末を迎えるのか、楽しみにしたいです!

  • 実家を出ても一人暮らしの家に持っていくほどの愛読本です。中学生の時に出会いましたが、大学生の今でも何度も読み返しています。

    似たような系統の本があれば、教えて頂きたいです。

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著者プロフィール

1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。『ふちなしのかがみ』『きのうの影ふみ』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』『レジェンドアニメ!』など著書多数。

「2023年 『この夏の星を見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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