冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 8652
レビュー : 924
  • Amazon.co.jp ・本 (584ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062758239

感想・レビュー・書評

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  • 許すということは簡単なことではないと思う。

    些細なことでも、心に傷つくようなことでも、一度、悲しみや怒りに変わってしまうと、元の関係に戻るのは時間がかかる。
    そして、相手を許すというのは、もっと時間がかかる。

    傷は待っていても、自然に癒えることはない。
    時に、自分の行動や言葉、気持ちと向き合い、自分自身と闘うことも必要。
    そして、一緒になって闘ってくれる仲間がいることはとても素敵なこと。

    自分の知らないところで、助けられたり、傷つけたりしているかもしれない。
    そんなときに、素直に「感謝」と「謝罪」ができるような人になりたいと思った小説でした。

  • 読み進めていくうちに引っかかっていたこと、謎がすべて解ける。8人のエピソードを追っていくうちに、8人全員が好きになりました。誰が引っ込むというわけでもなく、かといってキャラ同士が衝突するわけでもなく。寂しさ、ほろりともの悲しい感じはありますが、爽やかな読後感。最後はちょっと引っかかりましたが、深月だけでなく鷹野もケリをつけられた、ということでしょうかね。希望がある最後がやっぱりいい。

  • 今と過去とをいったりきたり。

    他人の考えてることを
    理解するのは難しいですね。

    しかし持ち歩くには向かない厚さだった。。

  • 登場人物一人ひとりに抱えている悩み・思いがあり、とても好感が持てた。最後は驚き、泣きました。初の辻村作品。この時からずっと大好きな作家さんになりました。

  • 8人を閉じ込めた「ホスト」は誰か。
    自殺した人物とは。
    写真に写っていないのは誰か。

    解決編を含む下巻。
    特定の人物の精神世界が舞台。
    したがって、その世界では「ホスト」の願望がかなりの割合で反映されている。それが非常に面白いトリックを生み出している。

  • 上巻から続いていた「誰がいったいホストなの?!」という私のストレスに
    結末は巧く応えてくれなかったなあという感がある反面、
    そういう着地点しかなかったのかもとも思う。
    でも名前のトリックにはなるほど!と驚きがあった。
    ミステリ的に考えると消化不良な感があるけれど8人の心模様はとても良かった。
    皆が事件を通して自分の過去を振り返りながら自分たちが抱えるものに向き合って
    葛藤し模索してゆく様子に気持ちが動いた。
    8人の高校生みんなかっこ良かったなあ。
    特に鷹野くんの運動会のリレーの場面はしびれました(笑)

    • ねこにごはんさん
      ioo4さん、コメントありがとうございます。
      同じ場面がお気に入りとは嬉しいです(^-^)
      鷹野くん、かっこいいですよね。
      再読してみてくだ...
      ioo4さん、コメントありがとうございます。
      同じ場面がお気に入りとは嬉しいです(^-^)
      鷹野くん、かっこいいですよね。
      再読してみてくださいね^^
      2013/03/29
  • やっと読み終わりましたー
    ずいぶんと時間をかけてしまいました

    上巻を読み終わった時に考えた私の予想は完全にハズレでした
    これ予想できる人いるんですかね?

    でもまあ確かに描写がいちいちかぶるんだよな、とは思っていたので言われてみれば納得はできます
    予想するのは無理だと思うのですが。。。

    んー
    やっぱり個人的に好きなタイプの小説ではないですね
    多分上巻読みなおしても、ここで引っ掛けて来たのか!という驚きはないのではないでしょうか

  • 閉じ込められた校舎の中で、誰がホストなのか!?
    疑心暗鬼になりながら、
    各々の関係性や過去、弱いところ、
    しっかり向き合って答えをだしていく

    深月の弱さが正直しんどかったけど、
    これは作り出した世界の深月だからだったのね。

    祐二君が一番かっこいい!

  • 面白かった。同時に不気味だった。出てくる登場人物達が一人一人魅力的で、眩しい。

  • 読み始めると止まらない…けど、内容が暗くて重いだけに一度読むのを止めてしまうと読み始めるのに覚悟がいります。
    それだけ、雰囲気が伝わって寒々しくなる作品です。

    皆さんも書いてる通り、丁寧な描写は魅力だけれどちょっと長すぎる気が。ただ、下巻に入ると、その長かった今までの内容に繋がっていきます。
    完全にダマされました。全く予想外の展開!

    下巻のHEROの章が個人的にすごく好きでした。
    菅原 好きだなぁ〜♡

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著者プロフィール

辻村深月(つじむら みづき)
1980年山梨県生まれ。千葉大学教育学部卒業後、2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。2011年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、2012年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、2017年『かがみの孤城』で「ダ・ヴィンチ ブックオブザイヤー」1位、王様のブランチBOOK大賞、啓文堂書店文芸書大賞などをそれぞれ受賞。本屋大賞ノミネート作も数多く、2018年に『かがみの孤城』で第6回ブクログ大賞、第15回本屋大賞などを受賞し、2019年6月からコミック化される。他の代表作に『子どもたちは夜と遊ぶ』『凍りのくじら』『ぼくのメジャースプーン』『スロウハイツの神様』『名前探しの放課後』『ハケンアニメ!』『朝が来る』など。新作の度に期待を大きく上回る作品を刊行し続け、幅広い読者からの熱い支持を得ている。2020年、河瀬直美監督により『朝が来る』が映画化される。

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