エナメルを塗った魂の比重<鏡稜子ときせかえ密室> (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.26
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本棚登録 : 387
レビュー : 61
  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062758321

作品紹介・あらすじ

コスプレする少女と同人誌に燃える少女。凄絶ないじめを受ける少女といじめる少年。そして人肉しか食べられなくなってしまった少女!彼女たちの中に美しい転校生がやってきた日、惨劇の幕が開かれる。密室に捨て置かれた血塗れの死体は錯綜する事件の序章に過ぎない。美少女学園ミステリーの最果て作。

感想・レビュー・書評

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  • 解説:上遠野浩平

  • あー、頭がこんがらがってる。途中まで何となく理解できていたことが、終盤になって何が起こっているのか、これはどういう物語なのかが、グラグラと揺らいできて、何とも言えない読後感に襲われた。
    鏡家サーガとはいえ、前作のフリッカー式とも繋がる部分は皆無に近く(あるものを創り出そうと企む者たちがいるというくらい)、鏡稜子は主役ですらない。謎だらけで気持ち悪いのに、悔しいことに衝撃は大で☆5となった。

  • よくこんなでたらめな小説を書けるな……。
    面白かったけど、なんというか読み終えても「何も読まなかった」ような気分になる。人と話してるとき絶妙に話が噛み合わない、みんな実は自分の話ばっかりしてるだけじゃないか? って気付いた時のような、そういう感覚かもしれない。そうじゃないかもしれない。
    巻末の上遠野浩平の解説は面白かった。なるほどこういう小説にはこういう解説か、と。

  • 鏡家サーガシリーズ第二弾。
    時系列でいったら、本作が最初になりますが、
    読む順番は出版順の方が無難です。
    前作を読んでいないと、やたらと出てくる
    「能力」という言葉の意味が理解できないです。
    それでなくても、物語の目線がやたらと入れ替わるので
    どこに向かっているのかわからなくなってしまう。
    後半でいきなり展開し始めると脳みそが混乱します。
    最後には、そういうことかぁ~と思うのだけど
    スッキリはしないですね。
    前作以上にグロイので、苦手な人は読まない方が無難です。
    嫌いではないですが、読後感の悪さがね・・・

  • 【197】
    2016.3.5
    文体が好き。久しぶりに読んでよかった。
    いじめのシーンはものすっごい気分悪いけど。
    伏線やら叙述がわかりにくいけど、しっかり考えられた構成なんだなと改めて思った。

  • 「きせかえ密室」って、えぇ⁈
    この物語の、トリックの核は密室じゃないよ。まさか⚪︎⚪︎トリックがいくつもあったなんて、、、。
    《フリッカー式》以上の特殊能力が出てくるし、もう、「密室」なんてタイトルに騙されたよ。
    いやまぁ、稜子さん出てる時点で、ねぇ。
    密室で死ぬのは1人で、後はばんばん死んじゃうし食べられちゃうし死んでなk


    物語のキーワードはコスプレや変装や塗り固めるや上書きやらに凝縮できるのと思います。
    まあ、上遠野さんのあとがきのように、それぞれ聞くことせずに聞き出そうとも真面目にせずに語りに語って独りよがりでしがみついてるってのがしっくりきました。
    小学生の公彦にも、会えますよ。

  • 飛躍的にレベルアップを遂げた第二作。展開から強引さが削ぎ落とされ、キャラ設定もブレることなく、各キャラの配置(バランス)もよく考えられている。
    次作『水没ピアノ』を最高傑作に推す声が多いようだが、僕はこっちかな。

    ……つまり、この不気味な明るさは何なんだ、と。それが却って作品全編にそこはかとなく漂っている絶望感を際立たせている。文学的に言えば、衝突の技法ですね。

  • おねえさん好き。

  • 与えられた立ち位置、着せられた役割に支配される学生諸君。
    あるものはコスプレし。
    あるものは胸糞悪いいじめ。
    あるものは食人。
    流れに流され続ける彼らはでも密室から出ていけないから澱む。腐る。
    唯一ぶれないキャラを持つ稜子の自由さ。

    壊れきった鏡家サーガその2。

  • あーもう!ってなる。

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著者プロフィール

さとう・ゆうや:2001年 『フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人』で第21回メフィスト賞受賞してデビュー。05年 『子供たち怒る怒る怒る』で第27回野間文芸新人賞候補、07年 『1000の小説とバックベアード』で第20回三島由紀夫賞受賞、同年 『灰色のダイエットコカコーラ』で第29回野間文芸新人賞候補。ライトノベル、ミステリ、純文学と独特の世界観とスタイルで活躍中。

「2017年 『俳優探偵 僕と舞台と輝くあいつ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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