- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062758444
作品紹介・あらすじ
右筆の筆が、剣士の太刀が、幕政の闇をぶった斬る!
無類の斬れ味、上田秀人、講談社文庫に初見参!
立花併右衛門(へいえもん)は江戸城の書類決裁に関わる奥右筆(おくゆうひつ)組頭。権勢を誇った田沼意次(おきつぐ)の孫意明(おきあき)の死亡届を見て、12年前の田沼意知(おきとも)刃傷事件に疑念をはさむ。その帰路、何者かの襲撃を受け、隣家の次男柊衛悟(ひいらぎえいご)を護衛につけるも、2人はすでに幕政の闇の渦中にあった。読み応え抜群、気鋭の新シリーズ開幕。〈文庫書下ろし〉
感想・レビュー・書評
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知り合いの人から、おもしろいという推薦を受けて読んだ本でしたが、確かに期待を裏切らないおもしろさでした。
江戸時代の幕府行政・政治がとてもリアリティに溢れていて、そちら方面にはほとんど知識のなかった僕には実におもしろかったことと、剣劇場面では真剣勝負のディテールが良くできていて、読んでいて手に汗握りました。
☆5つかな、とも思いましたが、むしろこれからの展開にさらに期待ということで、あえて☆4つにしました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
江戸城の書類決議に関わる仕事「奥右筆」
その組頭の男が、田沼意次の孫、意明の死に、ふと不審を抱く。
真実を明かされては困るもの
幕府の力関係。
隠密たち。
闇の力が彼をつぶそうと襲いかかる・・・
これはシリーズらしいので、これ1冊だけだと
まだ尻切れトンボ。早く続き読まなくちゃ
でも、伊賀と甲賀の忍者の違い
お庭番との違いなんか、知らなかったから、面白かったわ -
「百万石の留守居役」を読み終えてから。
こちらも「老練者」と「世間知らずだけど腕は立つ」の組み合わせですね。
個人的に瀬能数馬のキャラクターが絶妙に良かったので、柊衛悟はまだ様子見なのですが、これから楽しみです。 -
「居眠り磐音」シリーズからすっかり時代小説にはまってしまって「この時代小説がすごい」のベストシリーズ第一位に輝いた本なので読みはじめました。
史実をもとに書かれているので歴史の勉強にもなり、江戸時代の生活が少なからず想像できます。 -
奥右筆シリーズ1巻。命を狙われる奥右筆組頭立花併衛門と隣家の次男坊柊衛悟。将軍家に渦巻く野望、陰謀、危機を乗りきることができるのか。
相変わらずアクションあり、智略ありのクオリティの高い時代物。冥福防人という中二病的名前の謎の男(といってもすぐに正体はばれる)が出てきた時にはどうなるかと思ったが、出すぎもせずよかった。忍も悪くないのだが、やはり智略、駆け引きの方が面白いのだよなぁ。
上田秀人氏は本当に多筆。歯科医とは知らなかった。才能溢れる人なんだな。 -
読みやすい時代ものを探してて読んでみました。
奥祐筆というあまり聞き馴染みの無い役職のおじいちゃんが主人公です。奥祐筆は公文書作成の部署で色々な情報が入るところのようです。
歴史ミステリで安楽椅子探偵の日本版って感じです。
チャンバラだけでなく江戸時代の各役職の縦横の繋がりが垣間見えて面白いです。
文章自体は読みやすいですが、結構な長編シリーズです。後半は壮大な感じになってきます。
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内容(「BOOK」データベースより)
立花併右衛門は江戸城の書類決裁に関わる奥右筆組頭。権勢を誇った田沼意次の孫意明の死亡届を見て、十二年前の田沼意知刃傷事件に疑念をはさむ。その帰路、何者かの襲撃を受け、隣家の次男柊衛悟を護衛につけるも、二人はすでに幕政の闇の渦中にあった。読み応え抜群、気鋭の新シリーズ開幕。
平成29年1月30日~2月5日 -
家斉が葛藤する小説は珍しく楽しみです。
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11代将軍家斉の時代、幕府の全てを知る事の出来る立場奥右筆を軸に、いろんな人々が主役となりうる面白さで、隠された事件が今の事件に繋がっていく。恋愛あり権力闘争あり、切った張ったの命のやり取りなどエンタメ要素満載。また人物の成長も楽しみだ。