藁の楯 (講談社文庫)

  • 講談社 (2007年10月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784062758468

作品紹介・あらすじ

2人の少女を惨殺した殺人鬼の命に10億の値がついた。いつ、どこで、誰が襲ってくるか予測のつかない中、福岡から東京までの移送を命じられた5人の警察官。命を懸けて「人間の屑」の楯となることにどんな意味があるのか? 警察官としての任務、人としての正義。その狭間で男たちは別々の道を歩き出す。(講談社文庫)


「生きる価値のない男」を守る。命を懸けて。
「人間の屑」の楯になることを拒否した警察官たちが直面する絶望の果ての最悪とは!?緊迫のエンターテインメント!

2人の少女を惨殺した殺人鬼の命に10億の値がついた。いつ、どこで、誰が襲ってくるか予測のつかない中、福岡から東京までの移送を命じられた5人の警察官。命を懸けて「人間の屑」の楯となることにどんな意味があるのか? 警察官としての任務、人としての正義。その狭間で男たちは別々の道を歩き出す。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

人間の倫理と正義の狭間を描いた作品は、読者を緊迫した状況に引き込みます。惨殺事件の犯人を護るため、命を懸けて移送任務に挑む警察官たちの葛藤や苦悩が、リアルに描かれています。特に、警察官としての職務と個...

感想・レビュー・書評

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  • だいぶ昔に映像化作品を先に見てからの本書。
    私がまだ可愛い可愛い少女だった頃、正義の職業の人達に憧れた時にふと考えた事だ。
    消防士さんは悪い人の家が燃えても火の中に入って助けるのだろうか。警察官は悪い人が襲われていても身を呈して助けるのだろうか。弁護士さんは悪い人の事も全力で護ってあげるのだろうか。

    少女の好奇心はこの作品にてSPと性犯罪者に姿を変えアラサーの私の元に帰ってきた。
    映像作品ではみんな大好き藤原竜也さんの影響もあり、最後のセリフのおぞましさに慄いた。

    ただこちらの作品を読み、面白そうなものを面白くしたのがあの映画だったんだな、と感じた。
    コンパクトとは言えないボリュームだが、想像された面白いのアイデア達を箇条書きで羅列した物を仮縫いで繋げてみた様な文。オチの弱さ含めどこか冷ややかな印象を受けた。

    映画のあの最後の一言が無かった変わりに
    「どうせ殺されるなら死刑になるくらいの事をしないと割に合わない」のセリフが恐ろしかった。

  • 着想がすごい。

    ハードボイルド、バイオレンス物は苦手なのだが、これは、

    魅せられてしまった。

    始めから、どうしようもないように基本設定を落とし込んでいて、ただ読者は、その展開に呑み込まれていくばかり。

    木内一裕さんは、マンガ、『ビー・バップ・ハイスクール』の作者で、この『藁の盾』が小説家に転身してのデビュー作だという。

    10年前には映画化もされていた、とのこと。大沢たかおさんも藤原達也さんも、イメージはピッタリだな、観ていませんが。

    いや、恐れ入りました。
    ツッチー、ありがとう。

  • 設定が斬新で、あっという間の読了。

  • 前代未聞の展開!警視庁SPの銘苅が少女2人を惨殺した犯人清丸を福岡から東京警視庁へと護送する。清丸を殺害したら10億円のプレゼント!を全国広告で周知。10億円欲しさに警察を含め清丸を狙ってくる。新幹線、車、タクシーではジェットコースター感満載で一気読みしました。同行する警察関係者も清丸を狙う中、信じられるのが自分しかいない状況。木内さん2冊目ですが、このスピード感はたまらない。久しぶりに手に汗を握りました。絶体絶命の中で助けてくれたタクシー運転手の千賀子の最期には、なんとも・・遺憾の意を表します。

  • またしても初めての作者さん。
    と思ったら、ビーバップハイスクールの漫画描いてた人でびっくり。
    漫画家で小説家って才ありすぎじゃね?

    斬新すぎる設定な上に、グイグイ展開していくので、しっかりハマってほぼ一気読み。
    これは面白い、というと不謹慎かな。

    ただ、登場人物や展開があっさりしてるのが少し残念。
    もう少し個性や過去の話とか織り交ぜてキャラ映えしてたほうが感情移入できたかも。
    そうなるとストーリー構成が乱れて、スピード感が無くなってしまう気もするな。
    なかなか難しい。

    現実では起こり得ないと言い切れない怖さもあり、ある意味でホラー作品とも言える。
    人間の闇とか組織の闇とかあいつのクズ感とか、いろいろ禍々しいので、人間不信になりたい人にはお勧めですw

    有意義な読書タイムをありがとうございました
    この読後感を噛み締めつつ

    藤原竜也あたりが犯人役で映画化しそうな感じだな、って思ったら、藤原竜也が犯人役で映画化されててびびった。
    人選した人、同じ感性の持ち主だわ。
    これは観なくては…。

  • 不穏な始まり方から加速していって、最後の方は猛スピードで駆け抜けていった。
    そのスピード感が出せるのはこの作者ならではなのかなと思った。

    清丸の命を狙ってくる人々と、妻を失って命を狙う必要のない銘苅の対比が悲しくもあり、面白いところでもある。
    この世界で日常を過ごす人になったら、私は清丸の命を狙うだろうか。
    銘苅だったら、私は最後まで清丸を守るだろうか。
    そんな妄想も捗る展開だった。

    この作者の作品も読みたくなった。
    映画や漫画もチェックしたい。

  • ずっと前に映画では見てた。大沢たかおがカッコ良いな〜と。藤原竜也のクズ振りも凄いな〜と。
    映像化されたものも楽しいのだけど、やっぱり迫力や臨場感は活字の方がいいように思う。

    やり方はどうであれ、身内を殺された親族は蜷川の気持ちと変わらないはず。
    清丸は変態サイコパスだからクズなのか?交通事故を起こして運転手の運転ミスを誰もが疑わないのに運転していた自分ではなく車が悪いのだと主張するのも立派な…。

  • 面白かった
    以前、映画で見た物語。
    映像化されるだけあって、ドンパチのエンターテイメントストーリでした。
    人間のクズは守る価値があるのか?

    ストーリとしては、
    二人の少女を惨殺した人間のクズ、清丸
    そして、その男を殺したら10億支払うと懸賞金をかけた蜷川
    そんな状態の中、清丸を福岡から東京まで移送を命じられたSPの銘苅

    敵は、機動隊、警察官、一般市民
    命を懸けて、このクズの楯となる意味はあるのか?
    そして、清丸を東京まで護衛するメンバは5人。
    しかし、その中に裏切者が..
    誰が裏切者なのか?
    無事に移送できるのか?

    といった展開です。
    映画もよかったけど、やはり原作もよかった。

    映画を再度見たくなりました。

  • 少女を暴行した後に強姦して殺害した凶悪犯に十億の賞金が掛けられた。
    その凶悪犯の護送を命じられたSPは、誰もが敵となる状況の中、任務を遂げようとする。
    緊迫感のある展開が続くようでいて、結局は同じ展開の繰り返しなので、それほど起伏があるわけでもない。登場人物が年齢の割に口調が砕けていて、「どーゆーことだよ」みたいな言い回しをするのが引っ掛かってしまう。
    真の黒幕の正体については解らないまま。消化不良。

  • 誰もが憎むであろう幼女殺人犯。賞金をかけて殺人を依頼する被害者遺族。
    日本全国から狙われることになった犯人と、その犯人を移送しなければならないSPや警察官の葛藤と闘いを描いた作品。
    展開は矢継ぎ早で面白いんだけど…凝縮した2時間ドラマを見ているような、映像主体のように感じられる文章のため、どこか薄さを感じてしまったのが少し残念だった。
    もっと護る者の葛藤や、依頼者の心情を深掘りして描かれていたら良かったように思う。それは作中に描かれてはいるものの、さらっと流れた感じが否めない。
    文庫の最後にある解説で、作者の方が元々は漫画家さんと知って、文章の「映像っぽさ」が納得できた。

  • 07年12月。
    以前から読みたくてようやく読めた本。
    少女を惨殺した殺人鬼を殺せば10億の懸賞金がついた。守る価値のない犯人を九州から東京まで護送する5人の警察官。次から次へと試練に襲われる中で、互いの信頼も揺らいで来る。
    仕事と割り切るには辛すぎるよね。

  • 話は面白そうなのだが、勢いだけで書いてしまった感がラストに溢れてしまっているのが…

    残念。

    映画は面白そうである。

  • あーこれきうちかずひろだったのか。映画は観たことあった。テーマがめちゃくちゃ挑発的でそれだけで読まされる感じ。仲間がケータイGPSで裏切ってましたー、はチープ過ぎるだろ。主人公もウジウジしてて気に入らない。でも読ませ切るパワーはある。まあさすがビーバップのきうちかずひろではある。他も読んでみる。

  • 映画を観てから読みました。
    映画は面白かったけど小説はどうだろうと思ったが面白かったです。
    映画よりリアルに感じました。
    アイデアも面白いと思ったしラストも良かったです。

  • まず、シチュエーションというのか、設定が秀逸であり極限である
    勿論、起こり得ないシチュエーションとは言えず「もしこんな事が起こったら」を丁寧に想像していると思う

    特に一般人の反応というところは良く想像できていると思う反面、これくらいの反応では済まないのでは無いかと感じる
    そういったところを考えさせられる

    個人の考えでは私刑は許されるべきでない
    それを許してしまうと社会が成り立たず、何でもありの不幸な世界になってしまうと思う
    では、公がそれ程に気高く正しく行動できているのかという話にもなる訳だが。。。

  • 映画にもなった話題作。話に引き込まれ、一気に読めるが、常に切迫した状況が続き、時々本を閉じて息継ぎしたくなる。正直話の展開は一向に悪い方向にしか続かない。最後は主人公と同じテンションで、マジかよ!!と切り捨て状態。でも、話の密度が濃いので、それ以上はもうお腹一杯ですと、受け入れてしまう。徹夜本。

  • うーん。何とも言えない嫌な読了感。
    殺されて当然、という感情論の話と、法律の定めることは、まったく合わないこともある。
    人の心の闇というか、そんなものを見た。

  • すごく面白かった。
    新幹線のシーンや出てくる人たちの心理描写などとても細かくて想像しやすいリアルな文章でした。
    伏線回収も自然で見事。

    蜷川爺さんが一番好きなキャラです。
    あとトラックの名古屋弁の爺さんも好き
    爺さんばっかだ・・・・

    ちょっとベタかなと思うところもありましたが全体的に高評価です。

  • 映画化するということで、気になったので読んでみました。
    映画とは違う部分もあるようです。
    (予告との比較)

    とてつもなくセンセーショナルな事件です。
    そもそもの事件も、この本でメインで描かれる事件(?)も。

    読後感は正直すかっとするものではありません。
    (内容が内容なだけに)
    けれど、この起こりえない(と思える)事象が実際起きたら?
    自分が同じ立ち場に万が一なったら?という問いかけをされているような感じが始終しました。

    さくっと読むことができる本ではありますが、
    様々なことを問題提起をされているように感じました。

  • わかりやすい文体で映画やアニメ的な作品の様に感じた。

    人間のグズ清丸を護送する話。

    護送する5人のSPや警察の信念、猜疑心、裏切り、信頼、等の心模様の描写が面白い。

    最終的に自分的には後味の悪い終わり方だったけど、幾分救いのある所があったと思う。

    映画化らしいですが、この物語だったら映画化は楽しみだな。

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著者プロフィール

1960年、福岡生まれ。2004年、『藁の楯』(2013年映画化)でデビュー。同書はハリウッドでのリメイクも発表されている。他著に『水の中の犬』『アウト&アウト』『キッド』『デッドボール』『神様の贈り物』『喧嘩猿』『バードドッグ』『不愉快犯』『嘘ですけど、なにか?』『ドッグレース』『飛べないカラス』『小麦の法廷』がある。

「2022年 『バッド・コップ・スクワッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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