十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
4.09
  • (2021)
  • (2086)
  • (1110)
  • (158)
  • (31)
本棚登録 : 16049
レビュー : 1634
  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062758574

作品紹介・あらすじ

十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の七人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける!'87年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作が新装改訂版で登場。

感想・レビュー・書評

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  • ミステリーにはまるきっかけとなった作品。
    緻密に計算された描写によって紡ぎ出される衝撃の展開に脱帽した。
    あだ名が海外チックで覚えにくいのが難点だったが、物語の構成上はやむをえないともいえる。後世に語り継ぎたい作品。

  • ミステリ小説を手に取りはじめた頃に一度読んだ。この叙述トリックには本当に驚かされたのを覚えてる。ミステリってこんなに面白いのかと深く感銘を受けた作品だった。明らかになった犯人に対しての衝撃は凄まじく、その記憶が蘇ってきたものの今回もとても面白く読み終えることができた。隅々まで想像力を働かすことができ、前回以上に興奮したかもしれない。
    何度も新鮮な気持ちで読めるミステリって貴重だと思う。
    真っ向から読者に勝負してくる。
    ぐんぐんストレートで攻めてくる本格ミステリ。
    おすすめ。

  • 確かに凄かった。のですが、
    ブランド名に踊らされた感が否めません。

    Q.【ネタバレ自重】....なのになんで?
    А.故に罪一等を減ずる気無し
    小さな疑問を ...あぁなるほど!と思わせる強力な力。(自己脳内処理Q&A)

    いやわかります。細かい所をグジグジするのはご法度だとわかりますが、なぜこちらの作品は死角ナシ!!扱いをされるのか、
    ーだってあの十角館の殺人だもの!ー
    の崇拝力が占めているのではと思います。

    とは言え否定したい訳ではなく、例の一行にはしっかりとそのインパクトと不意打ちに驚愕し、「いや、ちょっと待て時を戻そう」となりました。
    あだ名という人物像を掴みにくいキャラクター達を各々しっかりと認識出来る個性や、「恐怖」「焦り」等心理的描写は流石としか言い様がなく
    世界観にどっぷりと浸る事が出来ます。
    夜寝る前に窓の施錠を確認してしまったほどです←
    そして何より読了の速さ。これは紛れもなく自分がのめり込んだ証拠だと思っております。

    当時リアルタイムでこの作品を読んだら眼球剥き出しで没頭し元祖本格ミステリを味わい心の底からの満足感を得たことでしょう。

    怒涛のクライマックス→犯人のみぞ知る犯行の全貌
    そして下された審判
    点と点が線で繋がれていくトリックの数々に溺れそうになりながらも、読了感は不思議とまるでハートフル作品を読み終えた時のようなスっとした感覚でした。

  • R1.8.29 読了。

     孤島「角島」の十角館で次々起こる殺人事件。犯人の動機はいったい何だったのか?
    犯人が分かって殺人計画から実行までを回想していたあたりもハラハラドキドキでした。とても面白かった。
    さすが名作ですね。

  • 言わずと知れたミステリ界の巨匠・綾辻行人先生のデビュー作。

    今更すぎるけど、読了しました。

    めちゃくちゃ面白かったですね。
    本格推理小説なのにこの終わり方。渋すぎます。

    綾辻先生の作品は、「Another」から入ったので「館」シリーズはまったく未読だったのですが、これからはどんどんと読んでいきたいです。

  • 著者初読。辻村深月さんが大好きなので、彼女のエッセイなどにも度々登場する本書および、ファンと公言して憚らない綾辻行人さんの作品を読みたいと以前から思っていた。読んでみるとアガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」へのオマージュのような作品だった。「そして誰もいなくなった」を先に読んでいてよかった。自分にとっては、辻村深月→綾辻行人→アガサ・クリスティと繋がったような不思議な感覚だった。辻村さんがミステリ研のある大学を選んだのは、本書の影響なのかな...と想像したりした。

    そもそも自分が生まれる前に刊行された作品ということで、大学生たちがやたらとタバコを吸っていたり、女性に当たり前に食事やコーヒーの用意をさせていたり、ワープロが研究室に1台しかないといった描写には時代を感じた。しかし、それ以外の点で時代を感じることは一切なく、途中「携帯電話を使えばいいのに」などと思ってしまい、「ああ携帯なんてない時代の話なんだ」と思い出す始末だった。

    過去事件があった無人島にある館に大学生のサークル仲間で泊まるという、怖いようなワクワクするような設定が雰囲気を盛り上げていて、没頭できた。途中トリックも想像できなかったけど、ふに落ちる結果ではあった。エピローグで結局告白文を入れた瓶を砂浜で見つけてからの展開は意外だった。

  • 有名な作品やけど、初めて読んだ。
    1人、また1人と…殺される!
    犯人を考えてるところに、衝撃の一言!
    復讐を果たしても、何か虚しいものがあるな。結局、愛する人は帰っては来ないし…
    物語の犯人も同じ気持ちで自身の審判をガラス壜に任せてる。
    さすがに有名どころ!読み応えあり!
    蛇足:
    思い入れがあるのは分かるけど、アガサとか、エラリイとかのニックネームみたいなのは止めて欲しい。
    本来の謎解きより、名前に混乱して…
    本名とニックネームが一致しない…

  • 【十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の七人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した角島の青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける!】

    "守須はわずかに眉を動かしながら、「いいえ」と呟いた。それから、口許にふっと寂しげな微笑を浮かべたかと思うと、やや目を伏せ気味にして声を落とした。「ーーです」"

    衝撃でした!!
    小説でしかできない伏線の張り方!!
    頭の中で登場人物を想像しながら読むので、脳が混乱します(>_<)

    仲間うちでのニックネーム。
    江南 孝明。
    騙されました(>_<)

    孤島の館、見立て・予告殺人、2人の探偵、館のカラクリ、クローズドサークル…
    本格ミステリはワクワク感があります(^^)

  • 3度目読了です。
    「十角館の殺人」は、わたしが2番目に好きな作品です。(1番目は「暗黒館の殺人」)
    何度読んでも最高で、お勧めを聞かれると、絶対この小説をお勧めします。
    今回は、細かな疑問も取り逃さぬ勢いでメモも用いて慎重に読み進めました。
    謎もトリックもすっきりと回収されており、話の流れで鳥肌を立てつつ、あっという間に読了しました。
    1度目読んだ時と変わらぬ感動を得ました。
    解決したと思いきや、さらにどんでん返しが。
    最後の最後までとても愛しい作品です。

  • 傑作、推理小説好きにどんどん薦めたい。

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著者プロフィール

綾辻 行人(あやつじ・ゆきと)
1960年京都府生まれ。京都大学教育学部卒業。同大学院修了。’87年9月『十角館の殺人』で作家デビュー。「新本格ムーヴメント」の嚆矢となる。「館」シリーズで本格ミステリシーンを牽引する一方、ホラー小説にも意欲的に取り組む。’92年『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2018年度第22回ミステリー文学大賞を受賞。464

「2021年 『黄昏の囁き 〈新装改訂版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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