十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
4.13
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  • (34)
本棚登録 : 22065
感想 : 2092
  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062758574

作品紹介・あらすじ

十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の七人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける!'87年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作が新装改訂版で登場。

感想・レビュー・書評

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  • ミステリーにはまるきっかけとなった作品。
    緻密に計算された描写によって紡ぎ出される衝撃の展開に脱帽した。
    あだ名が海外チックで覚えにくいのが難点だったが、物語の構成上はやむをえないともいえる。後世に語り継ぎたい作品。

  • 確かに凄かったが、ブランド名に踊らされた感が否めない。細かい所をグジグジするのはご法度だろう。しかしなぜこの作品は死角ナシ扱いをされるのだろうか。

    とは言え否定したい訳ではなく、例の一行にはしっかりとそのインパクトと不意打ちに驚愕したし、座っていたソファからは余裕でずっこけた。
    あだ名という人物像を掴みにくいキャラクター達を各々しっかりと認識出来る個性や、「恐怖」「焦り」等の心理的描写は流石としか言い様がなく
    世界観にどっぷりと浸っていた。夜寝る前に窓の施錠を確認してしまったほどだもの。

    怒涛のクライマックスを経て、犯人のみぞ知る犯行の全貌は闇に紛れるのかと思いきや、しっかり下される審判。点と点が線で繋がれていくトリックの数々に溺れそうだ。面白かったです。

  • 【ミステリーレビュー100冊目】多くの人々をミステリーの沼に引きずり込んだ伝説の一冊 #十角館の殺人

    100冊目レビューの記念は、十角館の殺人にしました。多分再読5回目くらい。

    数々の伝説がある本作、まぁとにかくすごい。
    ・ミステリーは、本作以前、以降として分類される
    ・30年以上前 1987年の作品にも関わらず、いまだに本屋で平積みされる
    ・本書にあこがれてミステリー作家を目指す人、多数

    まだ読んだことが無い人は、これから体験できるなんて、むしろ逆にうらやましい。近代本格ミステリーの基本書です。今すぐ読まないとマジでもったいない。

    あらためて読んでみると、デビュー作なので多少に荒っぽい部分はありますが、しっかり作者の魅力が詰まっています。以下、素晴らしい点をあげさせていただきます。そりゃ面白いっつーの。

    ■構成
    ・島と本土の二構成で組み立てられた物語設計
    ・説明が少なく、場面の切り替えと登場人物のセリフ回しだけでストーリーが変化

    ■ミステリー要素
    ・現場に残された情報、足跡、アリバイなどで読者になぞかけを提示する仕掛け
    ・緊迫した場面での議論、人間関係のやり取り

    ■ホラー要素
    ・読者の不安を掻き立てる感情描写の書きぶり

    ■人物描写
    ・島の面々、本土の面々、全員が魅力あふれる個性的な登場人物

    ■驚き、真相
    ・各章の文末にでてくる、ものの見え方が変化する表現
    ・物語を丸っとひっくり返す、突然やってくる例の一文

    本作は、私をミステリー狂いにさせた一冊です。圧倒的1位で、おそらく今後も変わることはありません。

    感謝とともに、ミステリーに熱中しすぎちゃうんで、どうしてくれるんだとも思っている、そんな作品です。あなたもミステリー沼にハマりましょう。

    • Kaniさん
      こんにちは!

      時計館、良いですね( ´ ▽ ` )
      煩悩の数の時計に囲まれて、、、!!
      何もなくてもソワソワしそうw

      迷路館には絶対住め...
      こんにちは!

      時計館、良いですね( ´ ▽ ` )
      煩悩の数の時計に囲まれて、、、!!
      何もなくてもソワソワしそうw

      迷路館には絶対住めません。
      方向音痴なので、部屋に戻れなくて毎日廊下で寝るハメになりそうですw
      2022/03/04
    • autumn522akiさん
      迷路館は掃除が大変そう。
      いろんなところに埃がたまりそうで。
      迷路館は掃除が大変そう。
      いろんなところに埃がたまりそうで。
      2022/03/04
    • Kaniさん
      笑笑
      確かに!!!
      笑笑
      確かに!!!
      2022/03/04
  • ミステリ小説を手に取りはじめた頃に一度読んだ。この叙述トリックには本当に驚かされたのを覚えてる。ミステリってこんなに面白いのかと深く感銘を受けた作品だった。明らかになった犯人に対しての衝撃は凄まじく、その記憶が蘇ってきたものの今回もとても面白く読み終えることができた。隅々まで想像力を働かすことができ、前回以上に興奮したかもしれない。
    何度も新鮮な気持ちで読めるミステリって貴重だと思う。
    真っ向から読者に勝負してくる。
    ぐんぐんストレートで攻めてくる本格ミステリ。
    おすすめ。

  • この前の『迷宮逍遥』で綾辻さんが出てきてそういえばこの名作を読んでなかった事に気づき図書館で借りる。講談社ノベルズの新装改訂版でないもの読了。著者近影の綾辻氏が初々しい。クリスティーへのオマージュと構成の上手さで満ち足りて読了。

  • R1.8.29 読了。

     孤島「角島」の十角館で次々起こる殺人事件。犯人の動機はいったい何だったのか?
    犯人が分かって殺人計画から実行までを回想していたあたりもハラハラドキドキでした。とても面白かった。
    さすが名作ですね。

  • ミステリーの有名作を調べて辿りついた1冊。
    序盤こそ入りにくかったものの、中盤から終盤にかけて。
    怒涛の展開に夢中になり、いつの間にか読み終わっていました。
    大学ミステリ研究会の面々のカタカナ呼称。
    「島」と「本土」の各ストーリーと繋がる重要人物。
    このトリックに本当に驚かされました。
    見事なまでのどんでん返し。
    プロローグからエピローグまで。そして最後の審判。
    次のシリーズもチェックしようと思います。

  • 言わずと知れたミステリ界の巨匠・綾辻行人先生のデビュー作。

    今更すぎるけど、読了しました。

    めちゃくちゃ面白かったですね。
    本格推理小説なのにこの終わり方。渋すぎます。

    綾辻先生の作品は、「Another」から入ったので「館」シリーズはまったく未読だったのですが、これからはどんどんと読んでいきたいです。

  • 新本格はあまり読んでこなかったので実は未読。
    ブクログでいくつかの絶賛レビューを拝見したのと、未だに丸の内丸善で平積みされているのをこの目で見て、興味を惹かれ、ついに読むことに。

    意外にも図書館に置いていなく、BOOKOFFで探すも、100円コーナーにないどころか、売れ筋ベスト10の棚にあるほどの人気ぶり。
    およそ30年も前の作品にも関わらずのこの扱い、存在感に驚愕。

    確かに良い。
    読み易いし、先が気になる展開でどんどんページは進むし、万人におすすめできる。

    何と言ってもあの一言。

    一文でそれまでの世界を一気に変える系のミステリって今までにも何度か出会ったことはあるけれど、本書の衝撃度が最高クラスなのは間違いない。
    旧版からそうなのかはわからないけれど、ページをめくって一文目に唐突に訪れる演出も難い。

    だが自分としては、粋なハードボイルドや細かい取材に裏打ちされた下地が滲み出る社会はミステリ、重厚な語りと濃密な空間が織りなす海外ミステリが好きなので、どうしても新本格にありがちな芝居がかった会話、やりとりが気になってしまい星4つ止まり。
    そこはもう好みの問題なので。

    しかし、本土編に出てくる素人探偵が”島田 潔”って。
    どうしたって『占星術殺人事件』が読みたくなってしまう。
    こうして読みたい本ばかりが増えていき、想いが消化できずに悶々としてしまう。
    遅読家の悩み。

    • fukayanegiさん
      111108さん、こんばんは。
      コメントありがとうございます。
      こちらこそ、いつもいいねありがとうございます。

      まさかとは想いまし...
      111108さん、こんばんは。
      コメントありがとうございます。
      こちらこそ、いつもいいねありがとうございます。

      まさかとは想いましたが、旧版では違うのですね!
      全く構えず、めくったページに現れた一言に時が止まりました。

      111108さんの、一定数以内に纏めるレビューのスタイルとても好きです。
      今後ともよろしくお願い致します。
      2022/04/03
    • 111108さん
      fukayanegiさんお返事ありがとうございます

      新旧いろいろミステリー読まれてて、読みどころがちゃんと書かれているfukayanegi...
      fukayanegiさんお返事ありがとうございます

      新旧いろいろミステリー読まれてて、読みどころがちゃんと書かれているfukayanegiさんのレビューいつも尊敬してます!
      私は文章力がないので、短い文字数しかコメントできないのです。だから後から読むと何の話かよくわからないレビューです‥
      2022/04/03
    • fukayanegiさん
      111108さん、お褒め頂いてありがとうございます。

      「何の話かよくわからない」なんてことないですよ~。
      短く纏める方が難しいと思い...
      111108さん、お褒め頂いてありがとうございます。

      「何の話かよくわからない」なんてことないですよ~。
      短く纏める方が難しいと思います。

      何にせよ、コメントひとつとってもその人ごとの特徴って出てくるんで面白いですね。
      2022/04/04
  • これが王道のミステリーか!
    単純に楽しめたけど、予備知識があればもっと面白く読めただろうなと思った。
    海外のミステリー作品の知識があれば細かい描写やミスリードにも唸ることができるみたい。
    私は何の予備知識もなかったので後からいろんな方の解説や感想を見て復習しました。
    名前のミスリードに引っかかって、もっと驚きたかったなー。

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著者プロフィール

綾辻 行人(あやつじ・ゆきと)
1960年京都府生まれ。京都大学教育学部卒業。同大学院修了。’87年9月『十角館の殺人』で作家デビュー。「新本格ムーヴメント」の嚆矢となる。「館」シリーズで本格ミステリシーンを牽引する一方、ホラー小説にも意欲的に取り組む。’92年『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2018年度第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2022年 『人間じゃない 〈完全版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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