十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
4.06
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本棚登録 : 11409
レビュー : 1274
  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062758574

作品紹介・あらすじ

十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の七人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける!'87年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作が新装改訂版で登場。

感想・レビュー・書評

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  • R1.8.29 読了。

     孤島「角島」の十角館で次々起こる殺人事件。犯人の動機はいったい何だったのか?
    犯人が分かって殺人計画から実行までを回想していたあたりもハラハラドキドキでした。とても面白かった。
    さすが名作ですね。

  • 綾辻行人さんの本、初めて読んだ(今更ながら)
    個人的には、これめっちゃ面白いやん!状態。

    最初は"そして誰もいなくなった(クリスティの)"っぽいのか?とか、ミステリー研究会のメンバー同士、有名ミステリー作家のニックネームで呼び合うので脳内が混乱したし、実際の殺人事件に入る前までの前置きも、少し長いし。。。

    ただその後からが、本当に面白くて。
    孤島に出かけた研究会のメンバーの相次ぐ殺人とその犯人探しの謎解き、それとは別に同時進行していく本土に残った人間の謎解き。
    その両者がクロスした時、バラバラに進んでいたかのように見える物語が一本の線になる。

    途中で、コイツ、ひょっとして。。。と思う事はあったものの、そんな訳ないっかー!と思い直して読み進んでいった結果、私はまんまと真犯人に騙されたのである。
    く、悔しい。。。

    本の帯に"たった1行"が世界を変えた!とあるが、まさにその通り。動機、トリックどれを取っても、マジかー!と思わずにはいられない作品。

    まだ読んでない人は、ぜひ!

  • 小説にハマったきっかけとなった本です。
    読んだ後に超有名だと分かりました。
    超有名である理由がよ〜く分かります。
    この本ははまさに「衝撃」と言っていいでしょう!
    ただ、あまりの衝撃にこの後に読んだ本が物足らない感じるくらいです。まさに名作中の名作です。
    まだ未読の方は是非ご覧ください!


  •  狂気に捕らわれた一人の人物のモノローグから、物語は始まる。
     大学のミステリサークルに所属する7人は、かつて、奇才の建築士中村青司、最愛の妻、そして使用人夫妻の4人が青屋敷という館の焼け跡で見つかり、庭師1人が行方不明となった事件の発生した角島、青屋敷の離れである十角館を訪れる。ミステリ好きの興味をそそる過去の事件、異様な佇まいの十角館、本土のサークル員らの家に届いた中村青司からの手紙。
     そして、1人ずつ、ミステリサークルのメンバーが殺されていく。犯人は自分たちの中にいるのか、それとも、中村青司が生きているのか。
     人里離れた洋館、真相が闇に包まれた過去の事件、そして誰もいなくなっていく…。著名な海外ミステリへの敬意溢れる、古典的ミステリの潮流を包括するストーリー。



     「綾辻以後」、そう言われて然るべき小説だと思った。
     あの人物が自らの名を名乗った時は、瞬間、頭の中がパニックになった。あれ、似たような名前の人が島にいたよな!? じゃなくて…!
     ミステリサークル員らが、古典的海外ミステリ作家の名を渾名として持っているという設定は、古典的ミステリへの敬意だけではなく、よもや最も強大な読者に対するトリックだったのだ! サークルで本名からかけ離れた渾名で呼び合うというのはわたしにとって親しみあることだったので、プレビュー等で言われていたような違和感は全く感じなかったし、最後まで読み終わって、やられた! とすっきり驚かされるばかりだった。

     何度も登場人物を確認しなくてもスッと入ってくるキャラの立った人物設定で、ただの仲良しの集まりではない彼らの微妙な関係も彼らの年代にそぐうものだと感じる。
     登場人物たちの描写、本土と島での話が交互に描かれるよく練られた構成、矛盾のない流れと展開、何より大胆かつ予想外のトリック。全体の中盤あたりまで殺人は行われないにもかかわらず全く飽きは来ず、読み返してもまた楽しめる内容。これがデビュー作なんて! 読書数は少ないけれど、今まで読んだ作家のデビュー作の中では一番素晴らしいとわたしは思う。

     動機については弱いように感じたが、果たしてしかし、ここまで大がかりで大胆で緻密なトリックを考え実行してまで6人もの人間を殺すに足る動機というものがあるのだろうか、という疑問に駆られる部分もある。だが、直接手を下したわけではない彼ら、しかも自らの友人たちを殺す動機としては、やはり希薄だと思わざるを得ない。

     わたしは、エラリィの「推理小説は、…読者対名探偵、読者対作者の刺激的な論理の遊び――それ以上でも以下でもない。だから、一時期日本でもてはやされた“社会派”式のリアリズム云々は、もうまっぴらなわけさ。…ミステリにふさわしいのは、時代遅れと云われようが何だろうが、やはりね、名探偵、大邸宅、怪しげな住人たち、血みどろの惨劇、不可能犯罪、破天荒な大トリック……。絵空事で大いに結構。要はその世界の中で楽しめればいいのさ。但し、あくまで知的に、ね」といった考えに全面的に賛同はしない。わたしは社会派ミステリも好き。
     でも、この本は素晴らしい! と言いたい。確かに、その世界の中で楽しむ、という意味では、現実的な設定の上で血みどろの惨劇が行われるより、エラリィのいうような時代遅れのこれぞミステリな設定で知的なトリックと推理の披露がなされる方がずっとずっと良い。
     この本はまさしくエラリィの言う定義にぴったりと当てはまっている。とても楽しめた。
     この作者さん、凄い。館シリーズ、読み進めていきたい。

  • 日本ミステリ界で名高く、ずっと読みたいと思っていた本。ネタバレをシャットダウンして26年間生きてきてよかった。
    孤島、奇妙な館、殺人事件の過去…満点の設定に、読んでて怖くて続きを読みたくなるストーリー、ありきたりな殺人事件だと思わせて読者をアッと言わせる結末。殺しの手口や計画の周到さはともかく、読者を驚かせることに主眼を置いているなという感じでした。

    このシリーズの続きもぜひ読みたいと思いました。

  • 本格派のミステリー、87年に書かれた小説であり、名作と言われる所以を理解した。
    登場人物が互いを海外のミステリー作家で呼び合っているが、僕自身も大学時代に文芸部に所属し、お互いを少し変わったあだ名で呼び合っていただけに特に違和感なく、受け入れてしまっていた。
    それこそがミスディレクションへ繋がるとは。
    加えて、章ごとに本土と島と分かれており、読んでいる最中には舞台である島だけで十分だろうと感じていたが、これも意味があった。
    ただの一言でこの小説の無駄と思われていた部分が全て意味のあるものに変わる、また、最後の引き際も探偵が推理するというある種、テンプレート化されたものじゃなかったことも心地よい。洗練され、完成されたストーリー。

  • 日本ミステリー界で名高い本格派推理小説。孤島で起こる連続殺人事件。
    小説ならではの叙述トリック。どんでん返し。
    まんまとだまされた!いやぁ面白い!!
    「そして誰もいなくなった」の読者ほどだまされるかもしれない。
    続きが気になって一気に読んでしまった。
    結末に近づいてきて現れた例の1行。
    その1行が目に入ってきた瞬間驚き、戸惑い、悲しみ ありとあらゆる感情が押し寄せてきた。
    たった1行で文字通り世界が変わった。
    戻って何度も読み直して確認したくなった。
    これが著者のデビュー作とは改めて驚かされるほどの完成度。
    他の館シリーズも読みたくなった。

  • これはおもしろい。
    これまでこの作品を読まなかったことを後悔しています。
    ラスト近くで真相が判明したときの胸の痛さは初めての経験でした。

  • 辻村深月さんが、この本を好きという記事を見てからずっと気になってて、やっと読めました。
    私も綾辻ワールドに1歩足を踏み入れてしまった~という感じ。
    凄く面白かったです。ページの使い方うまい!まさかの犯人。
    思わず又前からざっと見直しちゃった。

    何人も死んでしまったりとミステリーは怖いんだけど、読書というかたちでは面白い。
    綾辻さんの小説、いろいろ読んでみよう。

  • 約30年以上前の著作ゆえ既にミステリーの古典的名作といってもよいだろう。であるのになにゆえ一切映像化されていないのかと不思議に思った。読み終わってなるほどそういうことかと分かった。本作は極めて優れた「ミステリー小説」だったというわけだ。

    ★4つか5つかで迷ったが人間描写にやや弱さがあり★4つ。しかし構成は素晴らしくミステリーとしては間違いなく5つだ。たまたまミステリーは読む機会が少なかったがこうした良質な作品と出会うと他のミステリーの名作も読みたくなってくる。旧装版と新装版があるが、あの衝撃の一行がページ見開き後にくるよう計算されているので、絶対に新装版で読んでいただきたい。

  • 小説ならでは。 ザ・ミステリー!
    まんまとひっかかりましたよ。楽しませてもらいました。

    ミステリー食わず嫌いな人も、ここから入れば好きになるはず!

  • 「ここは怪しい。」とか「変だ。」とか思っていたのに、やっぱり騙された。
    いや、名作と呼ばれるものはやはり名作なのでありますね。
    たった1行で「アーッ!」となる。その感覚が素晴らしい。
    「え?どういうこと?えっ?」じゃなくて「アーッ!」なのがミソ。
    1行で全てがつながる清々しさ。

  • 面白かった!
    誰が犯人なのか全く最後まで読めなかった。色褪せない良作!

  • 新本格派ミステリーのきっかけとなったあまりにも有名な1冊だが、時間が無く手を出せていなかった。
    なるほど確かに評判通りに非常に面白い1冊だし、これが映像化出来ない理由も理解した。噂通りこれはミステリーが好きならば読まなければ人生損をする

  • 知人からの強い強いゴリ押しで、本を押しつけら…本をお借りして読みました。
    恥ずかしながら、綾辻行人先生の作品にこれまで一度も触れたことが無く……辛うじて著者名に覚えはありましたが、実際にどんなお話を書かれている方なのかも存じ上げませんでした;;

    結論から申しますと、わたしが『館シリーズ』にどっぷりハマる記念すべき1冊目となりました……!

    『十角館の殺人』の内容やレビューについては、たくさんの方が書かれている通りだと思いますので、わたしから言えることは多くありません。

    1ページ、1行、1文字を追いかけるごとに、ずぶずぶと作品の世界へと足を踏み入れていく感覚があって……目は文字の先を求めるし、ページを開く手は止まらないし、わたし自身も驚くほどアッッという間に読み終わりました。
    本当にアッッッという間に読み終わったのに、読了後の満腹感が凄くて凄いんですけど、たぶんきっと今もなお、わたしはその満腹感の余韻に魅せられ続けてるんだと思います。

    基本的にネタバレを気にしない上、残念ながら頭の回転は決して速くないわたしなので、せっかくならばと当作品を読み進めるにあたってのポイントを事前に知人から教えてもらうことに――その知人が言うにはギリッギリッのラインらしい「名前」というポイント。
    ぶっちゃけ、教えてもらったポイントも普通にスルッと素通りするところだったんですけど……ちゃんと気づけて良かった!

    ちなみに、当作品をゴリ押ししてくれた知人からは「絶対に映像化できない1冊」と聞いていて、正直、どゆこと?と思ってたんですけど……読み終わった今となってはもう、わかるー!しか言えなくなりました。わかるー!

    十角館に限らず、『館シリーズ』の作品には、館の平面図が差し込まれてるんですけど、そのおかげでお話を読み進めても絶対に迷子にならないので安心感があります。
    なんたって平面図があることで、事件が発生した場所とか状況がめちゃめちゃ明確になって分かりやすい!ありがたい!

    この調子で謎解き前に犯人が予想できる…?なんて、自分に期待した時期もありました――……無理だったけどね!全然無理だった!!予想なんて裏切られてナンボです!!

    わたしが『館シリーズ』にオトされた瞬間は、予想が裏切られたのもあると思いますが、どちらかというとたぶん最後の最後、謎解きの後、かな……と思います。
    探偵役と犯人とのやりとりが、あまりにも……なんというか、「人間らしい」と感じました。そしてその「らしさ」が、愛おしいのだと自覚してしまった。つまるところそういうことです。

    いやなんかもう、とやかく言うのもアレでソレなので――控えめに言って、全人類に読んでほしいです。

    .

  • 綾辻さんの本で初めて読んだ本。最初に読んでから10年以上たってるけど…何度読んでも大好きな一冊。

  • 久々にハマった作品
    一気に読み終わりました。

    こういうのを叙述トリックっていうんだぁって、初めて知りましたが、アガサ・クリスティー作品に慣れ親しんだ私としては、想定の範囲内といいますか
    犯人については、いろいろな状況からしてこの人だろうなぁ、とは思っていました。
    むしろこの人が犯人にでない展開があったら面白いのになぁって思っていたぐらい。
    とは言え、例の一文には驚きましたし、本当に面白かったです。

    初綾辻作品でした。
    前評判高い作品でしたが、期待を裏切らない面白さでした。
    文章も読みやすかったし。
    なぜこれまで彼の作品を手にする機会が無かったのか、ちょっと後悔。
    とりあえず、「館シリーズ」読破してみたいと思っています。


  • 友達の勧めで読みました。

    ミステリー自体初めてでしたが、探偵も主人公も金田一もコナンも居ないこの作品は全員に等しく犯人の可能性がある。

    初心者なりに全員を疑ってかかりましたが足元にも及ばず、あの一言は衝撃でページを前後に行っては戻りしてしまいました。ミステリー玄人の方でもラストには驚愕してしまうのではないでしょうか。

    キャラクターひとりひとりミステリー作家の名前があててあるで、覚えるのに苦労しました。最初100pはかじりついて読みました。

  • ミステリーの手法として、クローズド・サークルという用語が使われるが、これは何らかの事情で外界との往来が断たれた状況、あるいはそうした状況下でおこる事件を扱った作品を指しており、暫しミステリーの王道的ファクターとして用いられることが多い。

    クローズド・サークルの例として、「吹雪の山荘もの」「嵐の孤島もの」などがある。こうした閉鎖的な空間によって、登場人物や犯行時刻、連作手段などが「限定」され、読者と作者の間にフェアな関係を構築しやすくできる。


    さて、本作は綾辻行人のデビュー作であり、本格ミステリーの金字塔とも言える。今作の十角館の殺人も前述における「孤島もの」に分類されるのだが、その王道を行きつつも大胆不敵なトリックを導入した展開は後々のミステリー界に大きな影響を与えた。

    作品の評論にあたってこの小説の帯表紙に書かれていた言葉を紹介しよう。

    「一行で世界が変わる」

    まさしくこの言葉に集約される。この小説はとある節のとある一行のためにあると言っても過言ではない。その一行で、物語は大どんでん返しを迎え、真犯人もプロットの全体像も浮き彫りになる。こんなに爆発力のある一行を私はこれまでに見たことがない。いやはや、気持ちよく騙されてしまった。

    ネタバレ厳禁なので、ネットなどは閲覧せず、先入観なしに読んでみよう。すかっと騙されてみるのもたまには悪くないと感じるはずだ。
    逆に、私はミステリーマニアだから絶対に騙されまいという姿勢で臨んでみてもいいかもしれない。この作品はミステリー通であればより騙されやすい仕様になっている。これがまた憎い。

  • 話し言葉も地の文も、読みやすい。ミステリーで、しかも刊行してから30年も経つのに、全然堅苦しくない。舞台が1980年代だということを忘れるほど。

    最初、一日一人死んでいくんだと思っていたけど、何十ページも読んでいるのに殺人が起きず、しかも本土の江南達の推理も進んでいるんだかいないんだか、どうなるんだ・・・と思っていたら途中からバタバタ死んでいって、でも本土の推理は全く解決しそうにない。
    そうしている内に、犯人は計画を完遂し終えて十角館は全焼。私はなんの根拠もなく複数人か、一人(エラリイ)ぐらいは生き残ると考えていたので、全員死亡に愕然とし、そしてあの一言を読んで更に愕然とし、混乱した。

    読んでいる最中引っかかったことは、
    ・江南達は推理するばかりで島へ向かわなかった
    ・守須のあだ名は(モーリスルブランだと明言しない)
    ・守須が突然詮索するのを反対しだした
    ・守須が今絵を描きに行く必然性があまり感じられない
    ・七人のうちヴァンだけあまり特徴がない
    ・犯人が中村青司でも紅次郎でも、全く意外ではない

    本土の誰かが島に通っているかもとは思っていたけど、まさか7人の内の一人だとは。

    そして読み終えても気になることは、
    ・千織が死んだ時の状況
    ・優秀なエラリイが後半になるとまるで不用心で間抜けなミスをしだす
    ・警察はどこまで掴んでいたのか
    ・島田はいつ守須に目を付けたのか
    ・後日談がほしい

    寝られなくなるほど怖かったけど、面白かった。楽しめた。
    著者のあとがきを読んで、なんと小野主上がメイントリックを考えたと書いてありとても嬉しかった。
    舞台も小野不由美の出身地だから大分にしたのかな。この夫婦大好き。

    20171230

  • 少し前に読んだ短編集で、綾辻行人という作家を初めて知って、図書館でふと見つけた綾辻行人の本を手にとって試しに借りてみた。
    これが、「十角館の殺人」との出会いで、始めは有名な本だと知らずに読んだ。読みながら、「そして誰もいなくなった」に似ているなと思っていたら、まんまとダマされた。
    新本格ミステリーというジャンルを初めて知ったのも、
    クローズドサークルを初めて知ったのもこの本で、それ以来、私の読む本は8割がミステリーに(それも本格物)になってしまった。
    新本格ミステリー30周年のこの年に、十角館の殺人と出会うことが出来て、本当に良かったと思う。

  • 本格派推理小説の名作の一つである作品。

    ミステリーを読み始めるならまずはここからであると様々なサイトで紹介されていたのも納得。“小説”という体をうまく利用したトリックで、ラストの1文、ページをめくった冒頭の、たった一言で、今まで信じ込まされていた事実が反転、事件に急展開を見せた瞬間には驚きと共に戦慄が走りました。



    これが綾辻行人先生の処女作であるということにも驚き。今回読んだのが新装版で、本文をいくらか書き直しているということもあるかもしれないが、犯人の動機から、実際の犯行や華麗なトリックの数々、そして種明かしまでを一切の蛇足もなく、スリルを持たせながら進行するストーリーは非常に読みやすく、あっという間に読み終えることができました!



    エラリィがすごく格好良かった…。
    少しきざで鼻につく感じだけど、頭の回転が物凄く速くて、器用で。手品をしたり、足跡とか冷静に分析してたのも凄いなぁ…なんて思っていました。「エラリー・クイーン」の作品も読んでみたい。

  • この本を読む前に、いくつか有名なミステリー本を読んでおくことをオススメします。例えばアガサクリスティーの「そして誰もいなくなった」など。
    登場人物がミステリー研究会に所属している大学生なので、自分が考えていた予想を登場人物がことごとく消していくのが新鮮でしたね。
    会話文が多いので、読者初心者にもオススメです。

  • 現代日本ミステリーもので、かなり評判が良かったので期待を持って読んだ。
    確かに…これは引き込まれる。
    過去の海外ミステリーに対するオマージュと、この作品自体が後続のミステリーに与えた影響を感じ取ることができた。

    あまりに集中し過ぎて、2日経たずに読破してしまったが、オチがやや弱いかな…という気もする。歴史に残りそうな一行も、無駄に神経を張って読み過ぎていたために、10ページくらい進んでから、その一文の示す重要度と破壊力の大きさに気付いたため、まともに読んでそのインパクトを味わいたかった…。

  • 人の心情が丁寧にかかれており、登場人物に気持ちを考えながら読むことができた。ストーリーも魅力的で最後まで読み切ることができた。
    ただ、よくかけているが故か最後は楽しかったというよりも疑問の方が残った。

    犯人はなぜ殺意をもちつづけることができたのか?これほど強烈な感情をもち続けることは通常、できない。

    いまいち、ルルウと呼ばれる人物が何を思い出したのか不明だった。縄のこと?

    いくらなんでも殺意の動機としては弱過ぎる気がする。そもそも、殺されたのかどうかかなり疑わしい。

    口紅に青酸カリは無理あるんじゃないか?
    匂いで気付くやろー。

  • とっっっても面白かった。
    真実がわかる瞬間は鳥肌モノ。
    20年以上前に書かれたミステリー小説だけど、良いものは何年経っても色褪せないと結論付けてくれる良い作品だった。

    作中で出てきた『そして誰もいなくなった』とかも続けて読みたい。

  • 騙されると聞いていたので、読みながら必死に犯人探し。何人か候補にあげたものの、最後の1行で「お前かよ!」って叫びたくなりました。というか、その1行を読んだ瞬間、理解が追いつかなくて始めから本をパラパラめくって登場人物の確認をしました。でも犯人はこんなにも殺人を犯す必要があったのか?これが少し心にひっかかりました。しかし、これがデビュー作とは…すごいとしか言いようがないです。

  • あの一行を読んでから、何度ページを遡ったことか!
    有名な分だけ、昔の作品だからこそ、たくさんの方のレビューを目にしてきたので、全身で疑ってかかりました(笑)
    深読みしすぎたり、肩透かしを食らったり、盲点だったり、色んな角度から読めました。

    • けいたんさん
      こんばんは(^-^)/

      全身で疑って読むっていうのわかるわ〜(*≧艸≦)
      素直に騙されたいけどやっぱり色々考えて読んでしまうよね。...
      こんばんは(^-^)/

      全身で疑って読むっていうのわかるわ〜(*≧艸≦)
      素直に騙されたいけどやっぱり色々考えて読んでしまうよね。
      この本の世界観が好きで、エラリイが好きで、すごく楽しめた作品でした。
      このような作品にまた出会いたいけどなかなかないです。
      ガッツリした本格が好きだわ。
      2016/10/08
  • 皆さんの言っている1行に辿り着くまでが大変で、とりあえずさっくり読み進めて、1行に辿り着いた瞬間に戻って読み直しました。1987年刊行なので、今となっては使い古された手法になってしまっているけど、面白かった。

  • さすがにオススメされてるだけあって面白い。結構衝撃的だった。他の館シリーズも期待できる予感!

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著者プロフィール

綾辻 行人(あやつじ ゆきと)
1960年京都市生まれ。京都大学教育学部在学中、京大推理小説研究会に所属。研究会同期に、後に結婚する小野不由美がいる。1982年、同大学大学院教育学研究科に進学。1987年、大学院在学中に『十角館の殺人』で作家デビュー。講談社ノベルス編集部が「新本格ミステリー」と名付け、その肩書きが広まった。1992年大学院を卒業後、専業作家に。
1990年『霧越邸殺人事件』で「週刊文春ミステリーベスト10」1位。1992年『時計館の殺人』で日本推理作家協会賞長編部門を受賞。2011年『Another』で「ミステリが読みたい!」1位。2018年第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。
主な代表作として、デビュー作『十角館の殺人』以来続刊されている、長編推理小説「館シリーズ」。

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