暗黒館の殺人(三) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (648ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062758802

作品紹介・あらすじ

恐ろしき浦登家の秘密がついに語られる。十八年前の"ダリアの日"に起こった不可解な事件-初代当主・玄遥の殺害。幼少の玄児が目撃した怪人物は、不可能状況下で忽然と姿を消した!?死に抗う妄念が産んだ館。その深奥で謎はいよいよ縺れ深まり…美しき双子姉妹を、信じがたい悲劇が襲う。

感想・レビュー・書評

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  • 前作のあとがきか何かで、暗黒館は、覚悟して読んでくださいね、とありました。
    確かに長い、登場人物が多い、記憶喪失も多い。
    建物も多い。本当に楽しむのなら、手元に置いて、絡まる血縁と時間を遡る記憶をじっくり読まないとわからなくなってしまいますね。
    この巻は、暗黒館初代当主の妻ダリアの魔女的逸話が 探偵役となっている形式上はダリアの曾孫にあたる玄児によって明らかにされていく。
    その中で記憶を失っている中也という男と江南の記憶の断片がぱらぱらと。
    ホラーミステリーのようになっているけど最終巻では、京極堂のごとく、何の不思議も無くなっていくのかなと思う。

    さてと、最終巻へ。

  • 3巻でついに浦登家の秘密が明かされます。
    すごく読み応えがあって、ページを捲るても震えました。
    最終巻でどんなラストになるのか、引き続き暗黒館を楽しみながら読み進めたいと思います。

  • 『暗黒館の殺人』第3巻。

    玄児から語られる、浦登家のおぞましい秘密…

    『ダリアの宴』で食べたものは…
    それを食した者は、不慮の事故もしくは殺されなければ死ぬことはない。と…
    玄遥、ダリアが求めた不老不死…
    そして、玄児出世の秘密…
    そして、『惑いの檻』で…
    そして、ジャム双生児の美魚と美鳥が…

    次々と明らかになる謎…
    でもまだ謎は残る…
    すべてが繋がらない…

    『中也』は誰なのか…
    『中也』は何のために『ダリアの宴』に呼ばれたのか…
    江南の記憶はいつ戻るのか…

    とにかく長い…

    やっと4巻へ。

  • 暗黒館の3冊目。一番長くて読むのが大変だった(笑)。
    浦登家の秘密が徐々に明らかになっていく本作、肉の正体はまぁ予想通りかなぁと言う感じだった(そして気持ち悪い(良い意味で))。世界観がオカルトじみてきていて、中也が指摘していたとおりまさに「ドラキュラ」だった。そしてここから最終章!気合いを入れて読んでいきたい!

  • 最も長い3巻目に突入。
    いよいよ玄児から様々な謎が明かされる。
    一族の歴史、ダリアについて、宴の目的とは、などがいよいよ明かされていく。
    3巻目は物語にすごい展開があるわけでは無いが、こごでに積もり積もった謎がどんどんどんどん明かされていくので、ページを捲る手が止まりませんでした。
    そして、真相が気持ち悪過ぎて、呆然とするところが多かったです。
    自分だったら気が狂ってしまいそう。
    それでも結局まだまだ謎は沢山あるし、またまた次が気になる終わり方であったので、4巻目も早く読みたいです。

  • 徐々にフィナーレに向けて。駆け足に。
    読んでるぼくは息切れ寸前。

  • これまた手が痛くなる大ボリューム。それでも気づけば物語の4分の3までやってきました。
    あれだけ「二人で一人」を強調していたシャム双生児の双子。彼女たちに訪れるのは、殺人鬼による酷い切断では……なんて想像していましたが、いやはや。よもやすでに分かれていたとは。
    未だ主人公たる探偵役も出てきませんが、この物語において犯人とかトリックとかいうものはあまり意味をなさないのでは、という気もしています。〈闇の王〉が出てきたらねぇ……。
    さらっと出てきた「大分の実家」がひっかかり、中也君こそ鹿谷門美なのでは、なんて当たらない想像をしつつ、いざ最終巻へ。

  • ・・・長い。信じがたい過去とダリアの日に秘められた謎が明らかになったり、双子姉妹の悲劇があったり。ミステリー小説というより幻想話のような感覚で殺人事件が霞んで見えてくる。次がいよいよ解決編だが、河南くんの記憶は戻るのか、鹿谷門実は出てくるのか。
    35冊目読了。

  • 話がやっと(?)加速してきて嬉しい
    どう纏めるのか 楽しくなってきた

  • 館シリーズ第七弾。その三。

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著者プロフィール

1960年京都市生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。87年、大学院在学中に『十角館の殺人』でデビュー、新本格ミステリ・ムーヴメントの契機となる。92年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2009年発表の『Another』は本格ミステリとホラーを融合した傑作として絶賛を浴び、TVアニメーション、実写映画のW映像化も好評を博した。他に『Another エピソードS』『霧越邸殺人事件』『深泥丘奇談』など著書多数。18年度、第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2023年 『Another 2001(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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