虚像の砦 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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レビュー : 152
  • Amazon.co.jp ・本 (520ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062759250

感想・レビュー・書評

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  • リアル。

  • 過去に実際に起こった事件を下敷きにしてるし、作者が懸念して訴えたかったであろう「このままいくと近い将来起こるかもしれない」恐怖ももうまさに起こりつつある現状だけど、なんかややなぞってるだけでそこから掘り下がってない感じがした。お笑いと報道との絡ませ方もちょっと微妙で。

  • 2016/5/28読了。

    面白いには面白かったが、心に残る言葉無し。
    番組製作の裏側が垣間見れるところは面白い。

    再読多分無し。

  • 実際、メディアは護送船団のように守られているのだろうか
    メディあの情報操作はある程度信ぴょう性あり。

  • ときに政府の圧力で偏向するマスコミと、その風潮に抗う報道マン、テレビマンたちを描いた経済小説。実際にあったイラク日本人人質事件を下敷きにしていて、被害者に対して「自己責任」というコトバを振りかざし非難する日本国民は、リアルに実感できるテーマだ。ダブル主役のもうひとり、バラエティで笑いをつくるディレクターの話と、最後まで微妙に絡まなかったのは残念。彼のつくる24時間テレビの話がクライマックスかと思ってたけど。最後はまた、テレビ局の買収の難しい話になって、ちょっとしりすぼみでした。

  • テレビ局の2人のディレクターを主人公として、テレビ局という組織を描く。監督する総務省や政治家も入り、物語は複雑さを増す。中東での日本人拉致を通じた日本政府の世論操作、粉飾や赤字を避けるために、憲法で規定された表現の自由を破る上層部。腐敗した局内部を描く。

  • 何が真実か。見極めが難しい時代になっているのは事実。それは情報が少ないからじゃなくて多すぎるから。

  • テレビ局も会社で、社員はサラリーマン。ニュースを全部そのまま信じないように、と。

  • 「ハゲタカ」真山仁が書いた放送業界の内幕に迫る異色の小説。
    プライムテレビ放送(PTB)の敏腕ニュース・ディレクタ風見、PTBのバラエティ担当プロデューサー黒岩。
    中東で起きた日本人誘拐事件を軸に、PTB局内での勢力争い、総務省とのかけひきに揉みくちゃにされながらも信念に基づいた報道を貫こうとする風見を中心にして、テレビがニュース・メディアが持つべき本当の姿勢を明らかにしようとするストーリー。
    アップテンポで幾つもの伏線が絡んで筋としては面白くそれなりに楽しめるのだが、少々詰め込みすぎの感あり。
    特に風見と黒岩の絡みは本当に必要だったのだろうかと、最後には感じてしまうし、何となく回収されない感の多い伏線も欲求不満が残る。

  • ☆☆☆★

  • 『普段から親交の厚い人間に極秘情報を囁かれると、迷いもなく特ダネにしてしまう。そんな時には、情報発信者の意図も見えなくなる。親しい人が自分だけに教えてくれたのだ。情報の信憑性を疑ったりするなんて考えられない。さらに特ダネを手にした興奮が、すべてを凌駕してしまう。』

    政府筋から情報をつかんだ円山。民放ディレクターの風見は注意を促す。報道には葛藤や規制が付きまとう。
    政治家、官僚、メディアの互いの牽制は興味を惹いた。

    ゴシップ記事を鵜呑みにする俺は、既に踊らされている。。。

  • 放送業界の仕組みなどを描いた小説。
    真山作品の中ではパンチは弱めかなと思う。

  • あるテレビ局のお話。
    報道番組のスタッフの一人とお笑い番組のスタッフの一人を
    それぞれ主人公にして、テレビ業界の2つの視点から描いていく、
    そんな感じのストーリーです。

    メインは報道番組スタッフなのですけどね。

    それぞれが抱える問題や葛藤をどう解決していくかが描かれています。

    加えて、テレビ局に渦巻く陰謀が明らかになって行く中、
    二人の主人公は自分の夢や初心を思い出していく。

    この頃から複数の主人公が登場して、別々の空間や時間を描く手法を
    取り入れているんのですが、2人の結びつきが、点と点でしかなく、
    線にはならないし、交わることもほとんど無い・・・。

    一人の主人公をだらだら書くよりはメリハリがあって良いのですが、
    この作者の書き方だと、あまり効果が無い気が・・・。

    逆に複雑になってしまって、何が描きたいかぼやけてしまう・・・。

    残念です。

    それさえなければよい作品だと思います。

  • 一気に読み終わる魅力はあるんだけど、TV局の比重が報道>お笑いであるのと同じに書き込み度が風見>黒岩である。社会人としてバランスがとれているのは黒岩だと思うので残念。

    企業小説などを読む度に思うのが、頭から爪先に至るまで職業一色である人間を何故あたかも格好良く優秀であるかのように書き続けるのだろうかということだ。社会人としては失格でしょうに。こんな風にバランスを欠いた人間が社会や企業の主導権を握るからモラリティに欠けた問題が多々起こるんじゃないかと思うなあ。

  • TVについて、政治と行政との関わり、放送と報道とジャーナリズム、その他制作、放送免許更新などなど、とてもバランスよくちりばめられた作品でした。
    この作家の作品は何だかんだいっても、複雑な組織、システムの話しの中で、人間くささとか、熱い志というか、男だねっていう情熱が溢れちゃう所に引き込まれます。
    今回はじめてハゲタカシリーズ以外を読みましたが、いわゆる手塚治虫手法で、登場人物が共通している所があり入り込みやすかったです。個性豊かで、とても人間味ある登場人物も多いので、それぞれで作品にしてくれないかなぁと。この作品だと、若き女性キャリア官僚の織田馨が興味深いです。
    TV関係者はこの作品読むとどう感じるんだろうか?

  • テレビ局・政治家・官僚による情報操作、感情誘導、管制報道。報道の役割、バラエティの意味、メディアの正義とは問いかけている。両面から中立で描こうとしているが、記者出身だろうか、メディアの暴力に少し甘い気がする。

  • 2010/5/14

    「ハゲタカ」の著者が書いたメディア小説という事前情報は、あとがきを読むまで完全に忘れていた。流行りモノには心のガードが高い僕が、うっかり挑戦者の正体を知らずしてほぼノーガードで左フック一閃、ノックアウトされた。文句なく面白い。ここ数週間で立て続けに読んだ「坂の上の雲」と「憑神」に共通するのは、時代は違えど、腐敗した官僚社会(日本陸軍、徳川幕府、メディアと政財官)の闇といったところか。

    −情報とは、情に報いる事だ。しかし、報道とは、道に報いて初めてそう呼ぶ事ができる。

    −真の英雄は、自らが何者かを知らない者だ。その人にとっては当たり前のことが、時として多くの人に勇気を与えている。

    −この街では、月の光すら汚れた空気の向こうで力無く光っているに過ぎなかった。

  • 久々の真山作品。

    報道とバラエティ、経営的に傾くメディア業界、放送局内の派閥争い、官界・政界との関係、様々な角度からメディアの暗部が描かれています。

    真山作品はいくつか読んでいますが、大企業としてはPTBがもっとも生きにくい組織であるように感じました。なぜでしょうね?『ハゲタカ』に出てきた銀行もひどかったし、買収される老舗のオーナー企業もなかなかの腐りっぷりではありましたが…

  • いまいち入り込めなかった

  • 情に報いると書いて情報、道に報いると書いて報道。自分の専門とは違うけど、メディアも同じ。思惑と利権。嫌いじゃない、そういう世界に身を置く事に。

著者プロフィール

真山仁(まやま じん)
1962年、大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。読売新聞記者を経て、フリーランスとして独立。2004年、熾烈な企業買収の世界を赤裸々に描いた『ハゲタカ』(講談社文庫)でデビュー。これが代表作となり、ドラマ・映画化された。
「ハゲタカ」シリーズのほか、『虚像の砦』『そして、星の輝く夜がくる』(いずれも講談社文庫)、『売国』『コラプティオ』(いずれも文春文庫)、『黙示』『プライド』(いずれも新潮文庫)、『海は見えるか』(幻冬舎)、『当確師』(中央公論新社)、『標的』(文藝春秋)、『バラ色の未来』(光文社)、『オペレーションZ』(新潮社)がある。

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