十二歳 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.13
  • (6)
  • (22)
  • (40)
  • (11)
  • (6)
本棚登録 : 232
レビュー : 46
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062759281

作品紹介・あらすじ

あの頃のこと、憶えていますか?
おとなになるってムズカシイ。私も「何かになれる」んだろうか。
第42回講談社児童文学新人賞受賞作

鈴木さえは小学6年生。ポートボールが大好きで友だちもいっぱいいる楽しい毎日だったはずなのに、突然何かがずれ始めた。頭と身体がちぐはぐで何だか自分が自分でないみたいな気がする。こんな私でも大人になったら、みんなが言うように「何かになれる」んだろうか?

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 【本の内容】
    鈴木さえは小学6年生。

    ポートボールが大好きで友だちもいっぱいいる楽しい毎日だったはずなのに、突然何かがずれ始めた。

    頭と身体がちぐはぐで何だか自分が自分でないみたいな気がする。

    こんな私でも大人になったら、みんなが言うように「何かになれる」んだろうか?

    第42回講談社児童文学新人賞受賞作。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    大人でもなく、まるっきりの子どもでもない(と自分では思っている)12歳、小学校6年生の女の子が主人公。

    水泳もピアノも絵もポートボール(懐かしい!)も少しかじってある程度できるようになると興味を失ってやめてしまう、器用貧乏な私。

    「私もなにかになれるのかな?」なんて、12歳でその悩みは早すぎるだろ!!

    そういう思春期の悩みは受験が始まる中学生や趣味や夢での挫折を味わう高校生になってからじゃないの?と違和感だらけ。

    ところが、絵が上手なクラスメイトの女の子の、課題で描いた絵を見て気づいてしまう。

    ただ絵が好きな私とこんなにすごい絵が描けるこの子とは決定的に違うんだ…。

    最後のほうは文字通り教科書的で、お利口な自分探しになってしまっていてあまり好みではなかったのだが、このエピソードにとてもはっとさせられ、ここが読めただけでも、本当に読んでよかったと思う。

    あさのあつこ、森絵都、佐藤多佳子…と児童文学出身で好きな作家は多い。

    ぜひ一般向けの物語も書いてほしいと思う。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • #読了。講談社児童文学新人賞受賞作。「何かになれるんだろうか?」大人への入り口で戸惑う小学6年生の女の子の物語。ちょうど読む本が途切れてしまい、小学6年の娘に借りて読んだ。未来の自分に向かって質問を落書き的にするところは良かった。あれは、大人になっても出来ることだな。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「大人になっても出来ることだな」
      そう言えば、子ども向きの話のように思えなかったなぁ、、、どうしてだろう?
      椰月美智子の書いた「しずかな日々...
      「大人になっても出来ることだな」
      そう言えば、子ども向きの話のように思えなかったなぁ、、、どうしてだろう?
      椰月美智子の書いた「しずかな日々」は結構好きです。
      2012/08/22
  • 自分の感性を押し出すために書いてるな〜って感じで、本当の読者(小学生)に向けて書いたんじゃない感じはする。でも、独特の繊細な感受性から紡がれる言葉には文学的な喜びを感じられる要素があるように思います。お姉ちゃんがお尻をふいてくれたのどうのというエピソードが印象的だった。

  • 解説:藤田香織、講談社児童文学新人賞、本の雑誌2008文庫ベスト10第6位

  • 12歳の一年間の話し。
    そんなこともあったな〜と懐かしい気持ちに浸れた。
    包帯に憧れ…自分もそんな事あったな〜

  • 凄く劇的に何かが起こるわけでもなく、ありがちな12歳の日常を描いている。読んでて共感出来ることも、懐かしく思うことも多かった。日々の暮らしを一生懸命頑張ろうみたいな。

  • さえちゃんは友達にも恵まれて毎日楽しい。ポートボールの代表選手にも選ばれて頑張っている。絵が綺麗に書ける友達に憧れたり。好きな先生が担任では無くなって悲しかったり。脚を怪我したり。色々な事が有るけれど私は元気です。

    本当に何という事の無い日常で、さえちゃんは勉強もそこそこ、運動も得意、ピアノもそこそこ弾ける。総合すると結構ハイスペックな小学生。それで悩まれても暗黒の少年時代を通過したarinko少年の心には響きませんでした。
    「しずかな日々」があまりにも素晴らしかったのでとても期待してしまいました。もしかしたら女性の方が分かるのだろうか?

  • ポートボールに馬乗り、懐かしい。自分も小学生時代に良くやった。十二歳の時の記憶が色々と蘇ってくる。作者さんと同じ歳なので小学生時代はだいぶ昔になってしまったけど、あの頃はあの頃でいい時だったのなぁと思い出させてくれました。主人公がおばあちゃんにいつの時代が良かったか?と質問し、今、と答えていたけど確かに自分も今と答えるよなぁと妙に共感した。

  • 共感できた。

  • 頭と体が分離してる感じ・・・・私も覚えがあるなあ。
    リアルな日常を描いているだけなのにこんなに読ませるってすごい。
    時折出てくる頭痛にちょっとドキドキしながら読みました。
    えー、病気で死んじゃうタイプの話~?なんて。

全46件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

椰月美智子(やづきみちこ)
2002年『十二歳』で第42回講談社児童文学新人賞を受賞してデビュー。『しずかな日々』で第45回野間児童文芸賞、第23回坪田譲治文学賞をW受賞。『フリン』『るり姉』『消えてなくなっても』『伶也と』『14歳の水平線』『その青の、その先の、』などなど、家族小説、恋愛小説、短編集やエッセイと、数々の話題作を世に送り出した現在最も脂の乗った作家のひとり。
2018年9月、『緑のなかで』を刊行。

十二歳 (講談社文庫)のその他の作品

十二歳 単行本 十二歳 椰月美智子
十二歳 (講談社文庫) Kindle版 十二歳 (講談社文庫) 椰月美智子

椰月美智子の作品

十二歳 (講談社文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする