- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062759281
作品紹介・あらすじ
あの頃のこと、憶えていますか?
おとなになるってムズカシイ。私も「何かになれる」んだろうか。
第42回講談社児童文学新人賞受賞作
鈴木さえは小学6年生。ポートボールが大好きで友だちもいっぱいいる楽しい毎日だったはずなのに、突然何かがずれ始めた。頭と身体がちぐはぐで何だか自分が自分でないみたいな気がする。こんな私でも大人になったら、みんなが言うように「何かになれる」んだろうか?
感想・レビュー・書評
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当時の12歳と今の12歳ではかなりの違いがありそうだが、著者の年齢に近いこともあり共感するシーンが多数。海も山もある小田原の風景が浮かんでくる(河川敷グラウンド(酒匂川スポーツ広場だっけ?))。
夏休みに海で足が着かなくなるシーンでなぜかじーんとした。あの頃を色々と思い出させてくれてほっこりする一冊。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自分の感性を押し出すために書いてるな〜って感じで、本当の読者(小学生)に向けて書いたんじゃない感じはする。でも、独特の繊細な感受性から紡がれる言葉には文学的な喜びを感じられる要素があるように思います。お姉ちゃんがお尻をふいてくれたのどうのというエピソードが印象的だった。
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椰月美智子のデビュー作、小学6年生のもやもやした気持ちを瑞々しい文章で綴った珠玉の小品。何だか分からないけど涙が止まらない少女の気持ちを丁寧に描いていて、大人になって「忘れてしまっているだろう?」と問われている気がした。
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【本の内容】
鈴木さえは小学6年生。
ポートボールが大好きで友だちもいっぱいいる楽しい毎日だったはずなのに、突然何かがずれ始めた。
頭と身体がちぐはぐで何だか自分が自分でないみたいな気がする。
こんな私でも大人になったら、みんなが言うように「何かになれる」んだろうか?
第42回講談社児童文学新人賞受賞作。
[ 目次 ]
[ POP ]
大人でもなく、まるっきりの子どもでもない(と自分では思っている)12歳、小学校6年生の女の子が主人公。
水泳もピアノも絵もポートボール(懐かしい!)も少しかじってある程度できるようになると興味を失ってやめてしまう、器用貧乏な私。
「私もなにかになれるのかな?」なんて、12歳でその悩みは早すぎるだろ!!
そういう思春期の悩みは受験が始まる中学生や趣味や夢での挫折を味わう高校生になってからじゃないの?と違和感だらけ。
ところが、絵が上手なクラスメイトの女の子の、課題で描いた絵を見て気づいてしまう。
ただ絵が好きな私とこんなにすごい絵が描けるこの子とは決定的に違うんだ…。
最後のほうは文字通り教科書的で、お利口な自分探しになってしまっていてあまり好みではなかったのだが、このエピソードにとてもはっとさせられ、ここが読めただけでも、本当に読んでよかったと思う。
あさのあつこ、森絵都、佐藤多佳子…と児童文学出身で好きな作家は多い。
ぜひ一般向けの物語も書いてほしいと思う。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
#読了。講談社児童文学新人賞受賞作。「何かになれるんだろうか?」大人への入り口で戸惑う小学6年生の女の子の物語。ちょうど読む本が途切れてしまい、小学6年の娘に借りて読んだ。未来の自分に向かって質問を落書き的にするところは良かった。あれは、大人になっても出来ることだな。
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「大人になっても出来ることだな」
そう言えば、子ども向きの話のように思えなかったなぁ、、、どうしてだろう?
椰月美智子の書いた「しずかな日々...「大人になっても出来ることだな」
そう言えば、子ども向きの話のように思えなかったなぁ、、、どうしてだろう?
椰月美智子の書いた「しずかな日々」は結構好きです。2012/08/22
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後半どうしても感覚的に折り合えないところがあり、それはちょっと強引、と思ったので★ふたつ。そっちにもっていこう、っていうのが見えてしまうとやっぱり物語としてはおもしろくない。
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2023.10.29
女性の思春期って感じ。
女性向けだと思う。 -
椰月さん2冊目の本。(私にとって)
「何か」になれるのか
という不安を、25歳である自分は今大きく抱えていて、
でも、この本の12歳の主人公も同じで、
なんだか少しほっとした気がする。