新装版 猿丸幻視行 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 315
感想 : 30
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062759359

作品紹介・あらすじ

奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞くときぞ秋は悲しき――百人一首にも登場する伝説の歌人、猿丸大夫が詠んだ歌に秘められた謎。そして“いろは歌”に隠された1000年の暗号とは? 友人の不可解な死に遭遇した、後の民俗学の巨人・折口信夫の若き日の推理が、歴史の深い闇をあぶりだす。江戸川乱歩賞受賞の永遠の傑作! (講談社文庫)

感想・レビュー・書評

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  • 第26回江戸川乱歩賞受賞作品。
    導入部のタイムスリップ設定と終盤の殺人事件はメインパートのための物語の装置なのだ。(前者の理由はあとがきに書いてある)
    どれほどタイムスリップがチープなSFみたいだろうと、殺人事件がとってつけたように起ころうと、そんなのどうでもよくなるくらいメインパートが放つ歴史のロマンと暗号解読が素晴らしく面白かった。
    ジョセフィン・テイの「時の娘」が好きな人におすすめ。

  • 納得できる所と??な所が半々くらい?

    高校の古典で最初からつまづいた私には、
    説明が小難しくて理解しづらいところもあったけど、
    百人一首やいろは歌の謎はやはり心踊ります。

    後半くらいで事件が起こりますが、最初に事件ありきで
    話が展開して行く方が、入りやすい気がしました。

  • 古文、日本史に興味がある人は始めの百ページをちょっとレクチャーと思って我慢(^^) 読み進むと、おー!凄い世界へ。
    最後まで引き込まれてしまいました。

  • 柿本人麻呂の和歌が好きなので本書を手に取った。
    (ほとんど)折口信夫が主人公で、友達の柿本といろは歌の暗号の謎を解くのがおもしろい。和歌の文字数の制限がある上に意味も通して、さらに沓冠などの言葉遊びも入れるなんですごい。そんなジャンルがあるんですね!

    だんだん因習のある村が登場して不吉な雰囲気を出すのが上手いので、読んでいてぞくぞくした。面白いのでこの辺りから一気に読めてしまった。

    物語は折口の視点で完結しているので、なぜ主人公を折口にせず現代の香坂の視点が無理やり用意されたのか疑問だったが、解説で論説の話に触れられたので納得した。
    香坂の金沢にいる母の旧姓は猿丸で、猿丸額も引き継いでおり、折口の事も知っていたけど柿本悦子と血の繋がりがあるのかしら?本人?
    事件の真相は理解できたけど、考え方の違いでせっかくの血筋と口伝を絶やさなくてもよかったんじゃないかなあとは思った。

  • 占星術殺人事件と比較するために読む。

  • 百人一首に登場する猿丸大夫だか、その歌に隠された謎を解き明かす。特にどんでん返しはないが、あー、暗号ってそういう風に作られているのかー、とか、ちょっとした知識欲を満たしてくれる本だ。
    現代から薬を使って過去にタイムスリップする設定だが、その設定はほんとに必要な設定だったのかは?だ。

  • タイムトラベル専門書店の店長である藤岡みなみさんにお勧めしていただいた一冊。
    分野的に疎いところもあり、読書スピードは上がりませんでしたが、逆になかなか濃密な読書時間になりました。

  • 乱歩賞作品。私に合わなかったかなぁ。

  • 著者26歳のときの作品らしいが、その膨大な知識量と流麗な文体に驚いた。
    『インセプション』みたく入れ子構造になっているのだが、それが少し煩雑で余計に感じた(必要性は解説で理解したが、ほかに回避策はなかったものか)。
    物理トリックは後付け感が強く蛇足だったかなと。

  • 『邪馬台国の秘密』や『時の娘』の系統のいわゆる歴史ミステリーです。猿丸太夫=柿本人麻呂説をベースに展開する物語。この手の史実研究踏まえた創作作品大好きなので面白かった。
    主人公の片割れに若き日の折口信夫を持ってきたところが面白い。前半のいろは歌に含まれた諸々の考察から暗号解読までの盛り上がり、後半は歴史書の記載にまつわる考察と盛り沢山で満足。

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著者プロフィール

1954年、愛知県生まれ。早稲田大学法学部卒業後、TBSに入社し報道局に勤務。80年、『猿丸幻視行』(講談社)で第26回江戸川乱歩賞を受賞。退社後、執筆活動に専念し、歴史推理小説の分野で活躍する一方、日本史と日本人についての評論活動を積極的に展開。歴史についての鋭い考察は「井沢史観」と称される。
ベスト&ロングセラーとなっている『逆説の日本史』『逆説の世界史』シリーズ(以上、小学館)、『崩れゆく韓国あの国をダメにした五つの大罪』『「平和の祭典」2022年北京オリンピックをボイコットせよ』(いずれもビジネス社)、『お金の日本史 近現代編』(KADOKAWA)など著書多数。
YouTube:井沢元彦の逆説チャンネル
http://bit.ly/izawa_gyakusetsu
Twitter:@m_izawa

「2021年 『「日本教」をつくった 聖徳太子のひみつ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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