盗作(上) (講談社文庫)

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感想 : 24
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062759670

感想・レビュー・書評

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  • (上巻)

    田舎町に暮らす平凡な女子高生の彩子は、

    ある晩不思議な夢を見る。

    何かに突き動かされるように夢の光景をキャンバスに描きあげた彼女。

    見る者すべてを魅了してしまうその絵は、

    やがて日本中に知れ渡る。

    しかし、全く同じ作品がすでに存在していたことが明らかになり、

    彼女は盗作というバッシングの非難に遭う――――。



    (下巻)

    自分が描いた絵の盗作問題で心に深い傷を負った彩子は、

    高校を卒業すると故郷を離れ東京で働き始める。

    平凡に暮らしたいと願って生きる彼女に、

    またあの夢が訪れた。

    深い陶酔感に心が溶けるような夢の中に現れたのは、

    今度は絵ではなく一曲の旋律だった――――。







    2冊合わせても612ページなんだから、

    別に分冊しなくても良かったのにと思ったけど、

    そこは商売上の事あるんでしょうね。



    平凡な女子高生が、特に絵の才能も無いのに、

    有名なコンクールでいきなり特選を撮ってしまうという、

    およそ考えられない物語である。

    絵心もない素人が、絵筆の使い方も色の使い方も分からないのに、

    いきなり傑作が描けるわけがない、と思ってしまったが、

    それはそれ、あくまでもフィクションの小説ですからね。





    おおきなイメージの世界がすべての人とつがっていて、

    受け手の器によってその芸術のイメージを受け取るため、

    ごくまれに同じイメージを持つ人がいるというのは、

    何となく分かるような気もする。



    私自身、音楽をやっていた頃は自分で曲を作っていたし、

    それは何かを受け取るみたいに自然にメロディーが出てきた。

    そのインスピレーションはイメージの世界からの電波を受信したからのかも知れない。

    同じようなイメージを受け取ってしまう人も世界のどこかに居るかも知れない。

    そんなことを考えてしまった。

  • 教員T、奥様からのおススメ。

  • 160511図

  • 「アナン」がとても良かったので読んでみた。
    想像していた以上におもしろかった。というか、感動した。
    アナンが少し絡んでくるのも嬉しかったな。

  • アカシックレコード

  • 田舎町に暮らす平凡な女子高生の彩子は、ある晩不思議な夢を見る。何かに突き動かされるように夢の光景をキャンバスに描き上げた彼女。見る者すべてを魅了してしまうその絵は、やがて日本中に知れわたる。しかし、まったく同じ作品がすでに存在していたことが明らかになり…。創作の根源を問う衝撃作。
    登場人物一人一人の描写が丁寧。主人公だけがいい人でないことが良かった。あり得ない話なんだけど、有るかもと思わせるような…

  • 「アナン、」文庫版を読んだ勢いで図書館に予約したが発売直後で15人以上予約があり、1ヶ月以上まった。下巻はいつ来るやら。
    「アナン、」に続く芸術の創作に関わる物語。
    絵画や歌とかの美しさを文章で表現するという難しいことを上手にこなしている。
    昔の飯田譲二のホラーな感じな作風よりも
    今のファンタジーな方が面白いと思う。
    早く続きが来ないかな。

  • 目立たない、普通の女子高生がある夜に啓示を受けて精魂使い果たして描いた絵は誰もを虜にする素晴らしいものだった。偶々美術評論家がその絵を目にする事となり、賞に応募して受賞する。
    それはあるモザイク作家の作品そのものだった。もちろん本人はその作家を知らない。

    主人公とその周囲の人々がよく描かれている。特に主人公の弟、カヅキは良い。

  • 常に盗作疑惑の渦中に置かれてしまう主人公をめぐる数奇な物語。奇想天外なストーリーの中にドラマや映画などでは表現できないような深い思索が織り交ぜられていて、最後まで飽きずに一気に読むことができる。終盤、主人公が自分の半生を振り返った感想を聴衆に語りかけるシーンは感動的。
    モーツァルトは、自分はただ天から降ってきた音楽を音符にしているだけだと言っていたということを聞いたことがあるが、真の芸術というのは、まさにそのように真理の断片を「表現する」ことを言うのかもしれない。

  • 完璧な創作だった筈が
    結果的に盗作だったりする。

    こっそりと絵を描く人間のはしくれとして
    かなり怖いお話デス。
    謎解きは下巻持ちこしかぁ。

    今日の帰り図書館で借りて帰ろう。

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著者プロフィール

飯田 譲治(いいだ じょうじ)
1959年長野県生まれ。1986年、16ミリ作品「キクロプス」で監督デビュー。1992~1993年、フジテレビ深夜連続ドラマ「NIGHT HEAD」で原作、脚本、監督を担当。このドラマの大ヒットによって制作された劇場版の原作、脚本、監督を務めた。
脚本作品には、1995年「沙粧妙子 最後の事件」(CX)、1997年「ギフト」(CX)、飯田譲治映画作品には、1998年「らせん」、2000年「アナザヘヴン」、2003年「ドラゴンヘッド」、テレビ作品には、「幻想ミッドナイト」(テレビ朝日)、「アナザヘヴンエクリプス」(テレビ朝日)など。
著作(梓河人との共著)に、「アナザヘヴン」「アナザヘヴン2」「アナン、」「盗作」他。

「2021年 『NIGHT HEAD 2041(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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