人生ベストテン (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1029
レビュー : 106
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062759946

作品紹介・あらすじ

四十歳を目前にして、人生のイベントベストテンを自虐的に並べてみれば、我が身には二十五年間、なにも起きてはいないのだ。年相応の達成感も充実感もない日々に愕然としながら、私は岸田有作に会に行く。十三歳の夏に恋をした相手に-どこにでもある出会いが生み出す、おかしくいとしいドラマ、全六篇。

感想・レビュー・書評

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  • さらっと読み終えた。
    どの人物も、自分と表裏一体な気がして、親近感を持ちつつ、でも自分だったらこういう行動には出ないだろうなぁ、とか考えつつ読み進みました。
    田吾作くんを主人公にしたお話が読んでみたい気がしました。

  • 人生ベストテンと設定するのは、べストテンをあげるためにいつも人生を振り返り、上からベストなイベントを10個に絞り込むのではなく、平凡な人生イベントから比較すると「これはベストテンとしてのイベントだ」というイベントをひねり出すことである。であるから、気持ちによりその順番が入れ替わることがあり、これがベストテンなら人並み以上だと思えるはずだというイベントなのだ。

    つなり、それだけ平凡な人生であることを受けいれているわけで、たいていの人生はそんなものに違いない。だからうんうん、とうなずけるのであり、感動するわけでもないが共感は誘うのかもしれない。

    しかし、メニュウと「ウ」を入れてしまうのが気になる。時代なのか趣味なのか主張なのか。

  • 「床下の日常」 が一番よかった。

  • 一体全体あんたら何なん?と思うような人達がわんさと出てくる。あーもうっ!と思うような人達。だけどどうなるんやろか?と気になる人達。これからどうなるんやろかと気になるお話でした。面白かった。

  • 生きてる。
    現代に生きる人のための物語。

  • 現実よりも現実的な感じ。
    現実ってもうちょっと夢もあるし楽しいんじゃないかな。だから、自分の現実がいいもののような気がしてくる。
    でも、友達の打ち明け話聞いてるみたいで、おもしろかった。

    2016/9/23

  • 角田光代の人生ベストテンを読みました。
    ごく普通の、でもちょっとコミュ障気味の主人公たちが出会う事件を描いた短編集でした。

    表題作の人生ベストテンは、40歳になって自分の人生を振り返ると、人生のベストテンは中学高校の出来事しかなかった女性の物語でした。
    同窓会の連絡を受けて、高校時代にちょっとだけつきあった同級生がどんなふうに変わっているか見に行こうと思い立ちます。
    同窓会も終わり頃、その同級生に会うことが出来て2人だけで二次会に行くことになります。
    そして、その後には驚きの結末が待っているのでした。

    平凡な人生でもこのようなイベントがあったら少しは楽しくなるかもしれないなと思いました。

  • 人生どうしたらいいのか分からない、このままじゃいけないような気もするし、ずっとこのままでいいような気もする。惰性で流されて続けているという自覚はありながらも、そこを乗り越えていくエネルギーをどこから持ってきたらいいのか分からない。
    そういうモヤモヤをギュッと短い物語にして、あなただけじゃないよって、慰めてくれるよう本。
    どうすれば救われるとか、起死回生にはこれだとか、そういうことが記されているわけじゃないんだけど、読み終わったあと、誰かに背中さすってもらったあとかみたいな安心感が残った。

    表題作「人生ベストテン」の、頭の中で独りプレ会話したり、想定問答解答例(虚偽含む)を複数考えるやつ、私もよくやるので笑ってしまった。

  • この本は中年女性のちょっとした出来事が書かれたコメディ要素が強い短編集。若くない女性の不安定な気持ちがテーマかな。印象に残ったのは、40まで生きてきて自分の身には特別な出来事がなかったと思っている女性に起こった男絡みの詐欺?の話「人生ベストテン」と離婚が決まった女性がデートする若い男をレンタルする「貸し出しフレンド」ただ、この小説に出てくる女性には、なかなか共感できず。小説自体もインパクトがないので、すぐ忘れてしまうと思う。

  • 短編集。どの話もちょっと変わった人との出会いで主人公が何かに気付いたり、一歩踏み出そうとする内容だった。表題の人生ベストテンと、貸し出しデートが良かった。歳を重ねるにつれ、自分のしてきたことがこれで良かったのかと後悔を重ねたり、戻れない時間の残酷さを知るけど、それに気付いた時からまた一歩踏み出すことで新しい自分になれるのかもと気付かせてくれたお話たちでした。

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著者プロフィール

角田 光代(かくた みつよ)。
1967年、神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。
1990年、「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞し、小説家としてデビュー。受賞歴として、1996年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞を皮切りに、2005年『対岸の彼女』で第132回直木三十五賞、2007年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞、2011年『ツリーハウス』で第22回伊藤整文学賞、2012年『紙の月』で第25回柴田錬三郎賞、同年『かなたの子』で第40回泉鏡花文学賞、2014年『私のなかの彼女』で第2回河合隼雄物語賞をそれぞれ受賞している。
現在、小説現代長編新人賞、すばる文学賞、山本周五郎賞、川端康成文学賞、松本清張賞の選考委員を務める。
代表作に『キッドナップ・ツアー』、『対岸の彼女』、『八日目の蝉』、『紙の月』がある。メディア化作も数多い。

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