神の獲物 (講談社文庫)

  • 講談社 (2008年3月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (535ページ) / ISBN・EAN: 9784062760058

みんなの感想まとめ

自然豊かなワイオミングを舞台に、猟区管理官ジョー・ピケットが家族と共に直面する事件を描いたシリーズの第4作。今回はオカルト的な要素が絡むサイコスリラーで、異様な傷を持つ獲物が発見されるところから物語が...

感想・レビュー・書評

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  • ワイオミングの自然の中、愛妻と子供達と暮らす、実直な猟区管理官ジョー・ピケットが主人公のシリーズの第4作。今回はオカルトな雰囲気の事件。事件が解決したと思った後の主犯格の判明のラストが意外。
    小さな町での主人公家族と地域の人達の関わりが丁寧に描かれているのが魅力です。ジョーの相棒?鷹匠のネイトも健在でした。

  • ワイオミング州猟区管理官ジョー・ピケットシリーズ4作目。
    『沈黙の森』、『凍れる森』ではまだ初々しさの残るジョーだったが、シリーズを重ね仕事に対する愛着、自信を育むと共に頼もしさ、ふてぶてしさ、そして厄介ごとのど真ん中に突っ込んでいかないと気が済まない気質も強まってきた感じ。

    今回のテーマはキャトルミューティレーション(家畜惨殺事件)。
    冒頭、娘達との釣りの場面で出くわしたムース(ヘラジカのこと?)の惨殺死体を皮切りに牛、次いで人間までもが被害に遭う事件が立て続けに発生。
    少し前には隣のモンタナ州でも、さらには30年の時を遡るとFBI案件になるほどの同様の事件が起きていた。

    過去にはただの自然現象と結論付けられる風潮もあったものの、カリン・スローターばりの残忍性、Xファイルばりの不可思議性から、エイリアンの仕業との憶測すら言及される。
    そんな中、地道に、時に強引に自分のやり方を信じ調査をひとり(ときどきネイトに助力を求めながらも)続けるジョーがかっこいい。

    意外性とか、斬新さはないものの、登場人物達の日常が徐々に変化・転換していく様(経済的な厳しさが拭えない猟区管理官という仕事に悩むジョー、家計を助けようと経理アドバイザーの仕事を始めるも家事が疎かになり家庭のバランスを崩してしまう妻メアリーベス、悪女のオーラをまといつつある義母ミッシー、絶妙な関係の中で親交を深めていくジョーとネイト)を描きながら進んでいく、シリーズの一作としての奥行きのある展開がまた続きを読みたくさせる。

    ムースとかエルクとかプロングホーンとかの耳慣れない動物、色々な木々を引き合いに出しながらの大自然の描写が、インドア派の自分にはちょっとイメージしづらい難はあるものの、それは、より楽しむために調べたりすれば良いだけのこと。
    次回に向けてちょっとイメージの引き出しを増やす予習をしておこうかな。

    次は『震える山』。

  • 猟区管理官ジョー・ピケットのシリーズ、3作目。
    異様な切られ方をしたムース(へら鹿)が発見され…?

    猟区管理官とは、担当する広大な山野をパトロールし、狩猟や釣りの解禁時期や獲っていい数などの規則を守らせるのが仕事。
    生き物には敬意を払い、無用な殺戮はせず食べられる分だけに留めるべきだとジョーは考えていました。
    外科手術のように切られた獲物が放置されることが相次ぎ、遂には人間にも被害が…
    山に漂う気配までおかしくなっている?

    一方、妻のメアリーベスは能力を生かして仕事を始めたため、家事や家族の相手をする時間に影響が出ています。
    もともと優秀な妻をジョーは認め頼りにしているのだが、寂しさも少々。
    長女のシェリダンは、鷹匠のネイトについて鷹を扱うレッスンを始めていた。
    おしゃまな次女のルーシーは7歳。
    あたたかな家庭に恵まれている様子に、ほっこり。
    しかし、ささやかな悩みがいつの間にか、事件と連動し…

    担当地区に家族で住んでいるのでやむを得ない面がありますが、幼い娘と妻という大事な家族を守り通すのもなかなか大変だ!
    作品ごとに家族の年齢も変わり、事件のジャンルも風味を変えてあるようです。
    今回はややオカルト風味?
    理解を超える事態にも、愚直に立ち向かうジョー・ピケット。
    コロナ禍を乗り切る助けになってくれたシリーズです。

  • 手術用のナイフで切り取られたような傷跡が残る鹿の死体を見つける場面から始まるジョー・ピケットシリーズ3作目。今作はサイコスリラー感が強くてハラハラしながら読み進めた。

    なかなか入手できず4巻を先に読んだからか、ジョーの若さが気になりつつも、少しずつイケオジ感が増していて良。
    ただ、後半のあの部分は間違いなくジョーが口を滑らしたよなぁ……と思うなど(笑)
    メアリーベスが起業していたり、シェリダンが反抗期に片足突っ込んでいたりと読み飛ばすのは惜しい→

    回だったので、メルカリでお譲り下さった方には感謝!!
    次巻は既読なので、次は5巻「裁きの曠野」!こちらも無事に入手できたので、読むのが楽しみすぎる〜!!

  • まるで外科手術のような鮮やかさで切断されたへら鹿の死体が発見された。次に家畜。ついには人間にも凶行が及び、森に現れたジャック・ザ・リッパーは、小さな町をパニックに陥れる。

    シリーズ第4作。翻訳順では3作目。
    超自然的な要素をどうとらえたらよいのか。そこは目をつぶるとして、相変わらず読ませます。

  • 猟区管理官ジョー・ピケットシリーズ第三弾。一作ずつジョーが逞しくなっていく、周りの圧力に負けす正義を行うのは変わらないが、内面的にしなやかになっている気がする。子供達の個性も際立ってきて成長が楽しみだ。またネイトとピケットやその家族との関わり合いも興味深い。この神の獲物はオカルト風味を取り入れていて、私的にそごがちょっと苦手な感し。

  • ワイオミング州で猟区管理官をするジョー・ピケットは山中でムースの死体を発見した。局部や顔が切り取られていた。そして牛の死体が、そして人間の死体が見つかった・・・景気が悪かった地元はガス採掘のバブルが到来していた。しかし相次ぐ事件により不動産価格は下落。超常現象の研究家まで現れて・・・

    シリーズ第3作。このシリーズはずっと読み続けていくと思う。

    自然がいい。ジョーの真っ直ぐなキャラクター、娘たちの可愛さ、奥さんの聡明さといったプラスのキャラクター造形がいい。保安官たちの役立たず、犯罪者たちのマイナスなキャラクターもいい。そして、ストーリーがいい。まさかそういう結末が来るとは。

    小説に求めるものがすべて入っていた。

  • 娘が友達とお洒落をして遊ぶシーンや、メアリーベスが娘の成長を感じるシーンとか、すごく頷けて説得力があるんだよなぁ。こういう描写が出てくると暖かい気持ちになれて楽しいんだよな。しかしメアリーベスって素晴らしい女性だわ。ジョーも動物含めて被害者に思いをはせて、ビビリまくってたのに義憤に駆られて行動するところなんか、ブレてなくてイイんだよなぁ。作者の持ち味だよなぁと感心してしまう。読んでて楽しいよ。

  • ジョー・ピケット猟区管理官シリーズ第三弾。

    このシリーズが面白い、というかハラハラさせられるのは、
    職住一致なので家族、とくに子供たちが、
    自然な流れで事件に巻き込まれてしまうところだと思う。
    眼鏡をかけてアウトドア好き、鷹狩りを習っている最中の長女と
    おしゃれ大好き、友達とファッション・ショーをする次女。
    でも、危険なところには妹を行かせないし、
    姉を置いては逃げない。
    ハラハラするが、二人の成長も楽しい。

    今回の事件は実際に起こった家畜惨殺事件を基にしたらしい。
    前回の作品で登場した鷹狩りの師匠ネイトが再び活躍したが、
    どうも彼の語る「熊」の存在がピンと来ないと言うか、
    納得が行かないというか。
    邪悪の存在?で毛が真っ白になってしまったラブラドールは
    かわいそうだったし。
    夫を操り、夫の兄も操り、
    娘を捨てて、大金を持って逃亡しようとした女が
    何よりも「邪悪」だと思うのだが。

    FBI捜査官も再登場したけど、次回も登場するのだろうか。

  • 猟区管理官シリーズを順番に読むということで3作目。前回の動きの激しい話から一転して、今回はあのミステリーサークル&キャトルミューティレーションで70年代に一世を風靡した事件を再発させた事件。宇宙人ネタはかすって出てくるけどさすがにトンデモ世界の入り口には入らないのはホットした。かなり異色な内容でも、おそらくシリーズの中での評価はあまり高くないとは思う。犯人像がいまいち焦点ボケしてるし、何よりもジョーもネイトも活躍する場面がクライマックスまでほぼ無い。まあ読むのを止めてしまうほど変でなく今回は普通に読了。

  • 今回ジョー・ピケットは、森の中でムースの異様な死体を見つける。不可解なその死体に不安を覚えるが、家畜も同じような殺され方をされ、さらに人の犠牲者も出る。犯人は誰なのか。オカルトがかった推測までされる中で、ジョーは妻のメアリーベスや前作で友人となったネイトに協力してもらいながら捜査を進めていく。
    都会とはかけ離れた自然豊かな土地で暮らす彼らにも、生活の不安や仕事や人間関係の悩みがつきない。ジョーは自分の仕事については優秀だが、賢くて有能な妻を最大限に認めて頼りにしている。そういったごく普通の人間が主人公であることが読者の共感を得ている要素なのは間違いない。この夫婦はずっと仲良しでいてほしいな。

  • 猟区管理官ジョー・ピケットシリーズ第3作。
    突如起こった動物の皮剥ぎ事件が町にもたらす混乱に、ジョーが立ち向かう。
    今回は特にミステリ色が強く、最後の怒涛の展開も面白い。ネイトとシェリダンがいい味出してる。

    不器用ながらも正しき道を求めるジョー、家計と家族、自分のキャリアに悩むメアリーベス、孤高の鷹匠ネイトなど、キャラが益々魅力的になっていく。

  • 紙の本で。
    後半展開が一気ですぐに読了も、前作を読んでいないので…

  • うーん…

  • 図書館の本 読了

    内容(「BOOK」データベースより)
    まるで外科手術のような鮮やかさで切断されたへら鹿の死体が発見された。次に家畜。ついには人間にも凶行が及び、森に現れたジャック・ザ・リッパーは、小さな町をパニックに陥れる。ワイオミングの大自然と家族をこよなく愛する猟区管理官ジョーが「自分の力を超えた」相手と対決する、好評シリーズ第3弾。

    一瞬夫婦仲が大丈夫か?と思うシーンもあったけれど、そこは鉄壁よね。
    ネイトは大丈夫なんだろうか?
    シリーズを遅れて知った利点はすぐ次巻が読めると言うことかもしれない。
    保安官との確執もまだまだ続きそうだし、はやく次を読みたくなる作品です。

    Trophy hunt by C.J.Box

  • カルト?Xファイル?
    ちょっと、そっちの方向にいくのか?
    と若干不安な印象もありましたが
    安定感のある面白さ。
    それにしても事件が続きすぎて
    呪われてるぞジョー

  • 「外科的」に惨殺された獣の死骸を見つけたジョーは、山に形容しがたい気配が満ちていることに気付く。
    その動物の不思議な惨殺事件は連続し、ついには人が殺され、ジョーは混乱していく。
    この時期、妻のメアリー・ベスは能力を活かして仕事を始め、家庭には隙間風が。食事も冷凍食品に頼ったり、子供との会話もはしょられたりで、それを感じる子供たちの不満と不安の描写がリアルで苦笑してしまいます。作者は男性なのによく分かっているなあ…というか妻子がモデルなのかな?
    今回の作品で、U.F.Oなど最後まで漂うオカルト感がギリギリの線で読者を鼻白ませないのは、前作でネイト・ロマノウスキというキャラを作り得ていたからかと思いますが、ネイトの魅力はここに至ってますます輝いています。彼のこの後の活躍やいかに。

  • Xファイル風の雰囲気もあるが、謎解きにのめり込む。
    以外な展開。

  • 猟区管理官ジョー・ピケットシリーズ第3作目。主人公が子供たちと行ったハイキング先でムース(鹿)が切り裂かれたような異常な死にかたをしているのを発見する。その後付近の牧場で十数頭の牛が同様に死んでいるのが見つかり、またその後二人の男性が殺される事件が起こる。すべての死体の謎は繋がっているのか、ただの偶然なのか。。と主人公や捜査関係者たちが真相を追う話。今回も正義感の塊の主人公が自らの直感や推測をもとに独自の捜査を進める。オカルト的な要素がからんできたりするがそれ以外は読みやすい流れと展開で楽しめる。今作もネイトが登場して活躍が読めた。結末は納得の部分とほわっとした部分があってなんとも言えない読後感だった。

  • めちゃくちゃ面白かった

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著者プロフィール

1954年、神奈川県生まれ。東京外国語大学英米語学科卒業。出版社勤務を経て翻訳家に。

「2017年 『冷酷な丘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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