愛の幻滅(下) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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レビュー : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062760133

感想・レビュー・書評

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  • 下巻は切ない!!
    どんな事柄、ものにも、必ずや終わりが来るのはわかっていることなので、常に終わりを意識して生きていくという心に共感した。とにかく楽しむということ。

  • 関西弁のセリフに慣れ心地よくなってきた、後編。
    不倫自体に飽きてしらけてきた彼女。
    その感情の変化も、すごく共感してしまった。
    些細なことで、女心は移りゆく。
    なんの計画性もなしに、感じたままに、気分のままに、
    著者が筆を進めている様が思い浮かぶ、
    その気ままな文章がまた、心地よい。

  • 【本の内容】
    <上>
    眉子、28歳。

    妻子ある男・東野と恋の真っ最中。

    勤務先で同僚の稔からアプローチされるけれど、そんなのはまったく目に入らない。

    「夫婦やない男女の仲ほど、面白いもんはない」と東野は言う。

    わからない。

    夫婦というものになったことがありませんから!と拗ねつつも、大人の恋にはまっていく。

    傑作恋愛長篇。

    <下>
    ミイちゃんこと、稔にプロポーズされた。

    しかし眉子は妻子ある東野を「待つ女」から脱しきれない。

    そんな中、眉子は東野と初めて“長期旅行”に出かける。

    「いいときにしか会わない」なんていびつな関係が変わることを望んで…。

    ドライで素敵な「笑い恋」は夢にすぎないのか?

    恋の本質を、鋭く優しく描く。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    人の上に立つからには、人を使っていくからには、精神がケチな人ではいけないと思います。

    この『愛の幻滅』にでてくる東野さんという男、至極魅力的な男で、主人公の眉子によると、〈ゆきずりの人間なのに、惜しげもなく、おべんちゃらをいって、相手をいい気持ちにさせてくれるって、気前のいい人だと私は思わずにいられなかった。あんな人こそ、精神的な、お金持ちというのだ!〉

    話した後、「思い出し笑いをさせてくれる人」、「なんとなくふんわりした気持ちにさせてくれる人」って素敵。こんな人と働くことができたら、従業員のモチベーションも勤労態度もきっと向上するのではないだろうか。

    「相手を、いい気持ちにさせるのは業腹だ」とばかりしかめっつらしないで、心に余裕をもつことが、人に分け与えても減らない心を持つことが大事なんだな、と自分(社長じゃないけど)にもいい聞かせています。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 眉子と東野2人の関係は変わらないものの、周りの環境に少しずつ変化がある。
    その中で、眉子の気持ちにも少しずつ、小さな変化が出て来て…


    続編はとても切なかった。
    恋愛初期のフワフワした頃は、一緒にいるだけで全てオッケー!幸せ!と単純に思うけど、段々自分の心の中が見えてくると、相手の事も見えて来て自分を誤魔化せなくなる。

    いつからか、「してあげる」が多くなった。この感覚すごく共感。そんな風に思いたくないのに!

    何事も言わないとスッキリしない人には全くオススメ出来ない小説ですが、不倫とか関係なしに、少し気持ちを抑えてもついつい楽しい関係を取り繕ってしまう人にはものすごく共感出来る話だと思います。

  • ふたりの掛け合いが秀逸。

  • いつからか、させてあげる、されてあげることが多くなった。

    愛はいつか幻滅する。

  • 上巻に記載

  • これはもう、

    わたしの教科書です。

  • わ~。後半せつないわ~。
    ミィちゃん(稔)にプロポーズされるも、妻子持ちの東野を思い切れず。

    でも、始まりのように「目の前の草だけ抜いて」もいられない。

    やっぱりおせいさんは上手いなぁ。

  • すごいなぁ。
    田辺聖子は、こんな恋愛を実際にしたんやろか?
    これは、ありきたりにあることなんでしょうか?

    ちょっとびっくりする。
    透けて見えてるんかな?

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プロフィール

1928年、大阪市生まれ。樟蔭女子専門学校卒業。64年『感傷旅行』で芥川賞、87年『花衣ぬぐやまつわる……』で女流文学賞、93年『ひねくれ一茶』で吉川英治文学賞を受賞。『むかし・あけぼの』『ジョゼと虎と魚たち』『田辺聖子の小倉百人一首』など著作多数。

「2017年 『私の大阪八景』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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