- 講談社 (2008年4月15日発売)
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感想 : 92件
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Amazon.co.jp ・本 (360ページ) / ISBN・EAN: 9784062760140
作品紹介・あらすじ
大胆なトリックで本格ミステリーファンをうならせた傑作長編。建物の内部にある中庭が渡り廊下で結ばれた、通称“8の字屋敷”で起きたボウガンによる連続殺人。最初の犠牲者は鍵を掛け人が寝ていた部屋から撃たれ、2人目は密室のドアの内側に磔に。速水警部補が推理マニアの弟、妹とともにその難解な謎に挑戦する、デビュー作にして傑作の誉れ高い長編ミステリー。(講談社文庫)
みんなの感想まとめ
本作は、独特な構造を持つ“8の字屋敷”で起きたボウガンによる連続殺人事件を描いた本格ミステリーです。登場人物たちの個性が際立ち、ストーリーはコミカルな要素を交えつつ進行します。読者からは、トリックの予...
感想・レビュー・書評
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蜂須賀菊雄の自宅、上空から見ると
「8」に見えるため通称「8の字屋敷」。
そこで菊雄の長男、菊一郎が殺害された。
そしてさらにドアに磔にされた
第二の殺人事件も発生してしまう。
警部補である恭三はミステリーマニアの
弟の慎二、妹の一郎(いちお)と
謎を解いていくストーリー。
というより弟の慎二しか謎を解いていない(笑)
登場人物がみんな苦手だった・・・。
特に主人公である恭三は恋で私情挟みまくりだし、
安全管理そっちのけで部下に
危険な検証をさせて何度も怪我をさせるし、
何も出来てないのに威張っていて
苦手な登場人物ランキングのワースト3以内は確定。
謎解きも説明は回りくどい割りに
トリックはサラッとしていて
犯人の動機もあっさり・・・。
自分には合わない作品だった・・・。
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辻村深月セレクトとして書店に並んでた本作。
ミステリー読みたいし、
買ったばかりだし、
熱量高いうちに読もうと思って手に取りました。
が、めっちゃ読み終わるのに時間かかりました。苦笑
読みにくいわけではないんですが、
自分が欲してたトーンと作品にギャップがありました。
だから、面白いのか面白くないのかわからないまま進んでゆく。苦笑
コミカルで漫画みたいで、
お芝居を見てるような感じでした。 -
スラスラと読みやすかった!
ただ、話の展開が二転三転するのが
ちょっと長く感じたし
最終的な犯人の動機も
ちょっと弱かったように感じた。
もう少しコンパクトな
作品であれば面白く感じた気がする! -
文体がしっかりしている。読みやすい。さすが傑作作品。
S署の部長刑事、奥田、早見の弟である慎二の経営する喫茶店『サニーサイドアップ』、妹一郎イチオ、刑事木下の恋人さなえちゃん
蜂須賀建設社長、蜂須賀菊雄の自宅──通称〝8の字屋敷〟として知られる建物の一室で、電話のベルが鳴った。
「捜査一課の速水警部補です。S署の奥田君と一緒にこの事件を担当することになりました。……それからこれは、わたしの部下の木下刑事です。御協力願います」
「ほう……。で、彼は……雄作君は左利きなんですか?」 ──かれだけじゃありません。みつこさんもそうです。 「河村さんですか。しかし彼女は関係ない。他にはいないんですか?」 ──あとは、ははだけです。 「あなたのお母さんですか? ──節子さんも?」
節子には一応菊一郎を殺すだけの動機もある。雄作以外では最有力の容疑者のようだな……。
──節子さんですか? 左利きは美津子と雄作君を除けば彼女だけですからね。それとも雄作君に罪を被せるため、犯人はわざと左手で撃ったのですかな?」
午後五時ジャスト。屋敷の住人──当主菊雄、民子夫人、次男菊二、未亡人節子、雪絵、矢野夫婦に雄作、そして秘書佐伯和男の九名──に加えて、恭三、慎二、いちお、田村警部、奥田部長刑事、制服警官数名が、ほとんど鮨詰め状態になって、応接室に集合した。
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大胆なトリックで本格ミステリーファンをうならせた傑作長編。建物の内部にある中庭が渡り廊下で結ばれた、通称“8の字屋敷”で起きたボウガンによる連続殺人。最初の犠牲者は鍵を掛け人が寝ていた部屋から撃たれ、2人目は密室のドアの内側に磔に。速水警部補が推理マニアの弟、妹とともにその難解な謎に挑戦する、デビュー作にして傑作の誉れ高い長編ミステリー。(講談社文庫)す -
義務感にとりつかれて読了。
この軽いテンション、魅力を感じられないキャラクターの面々、頻繁に挟まれる図解、レトロで奥行きのないトリック…
洋書のミステリーファンには受けが良いかはわからないけど、自分には合いませんでした。 -
殺戮にいたる病で有名な我孫子先生の約40年前のデビュー作品!
次第に重傷となっていく警部補の部下
逆小野妹子的なネーミングも相まって
存在感を放つ一郎
対してネーミングセンス皆無な愛犬のハチ
殺人事件先で恋する警部補
登場人物のキャラ立ちは印象的かつ軽妙な筆致で、スルスルと八の字屋敷へ入っていけました♫
部屋へ入るときは鍵を使って扉を開けるのに、出る時は「ボタン式ドアロック」でわざわざ鍵を使わなくても済む点がピンとこなかった私…
そういう装置面の登場にやや時代の経過を感じつつも、中だるみすることなく一気に読めて楽しめる作品でした -
殺戮にいたる病が最高に良かったので期待していたが、こちらはやや期待外れ。
ちょっとイメージしづらい描写があり、犯人も途中から分かってきてしまったため★3。 -
警部補が主人公の館系ミステリトリックもの。
話の中に出てくるミステリ作品が多く、ミステリ好きな人なら「そうそう」と楽しく読めると思った。 -
建物内部にある中庭が渡り廊下で結ばれた、通称“8の字屋敷”で起きたボウガンによる連続殺人事件。不可思議な館で作られた不可解な密室。捜査にあたる速水警部補は推理マニアの弟、妹とともにその謎へ挑む。
8の形をした奇妙な館に密室と来たら、もうワクワクするよね。館の人々に潜む歪な関係性と、完璧な8の字から生み出された犯罪のコントラストが見事。速水と木下の刑事コンビ、速水と弟・妹とのかけ合いがユーモアたっぷりで軽妙な読み心地。デビュー作にしてサービス精神旺盛な意欲作!
弟・慎二と妹・いちおのコンビが事件解決に乗り出してから、展開もスピード感を増す。密室講義は推理の面白さに加えて、読んでいて勉強になるね。犯人が仕組んだ8の字に結ばれた密室から抜け出した真相と裏切りは、強引さも感じたけど楽しかった。あと、「きのしたくうん!」ってなるのも好き。彼には幸せになってほしい(笑) -
小学校の頃、大好きで繰り返し遊んだSFCソフト「かまいたちの夜」。そのシナリオ担当であった我孫子武丸氏。本屋でその名前を久しぶりに見つけ、どんな作品を書いているのか読んでみました。
設定は8の字の形をした館で起こる殺人事件の謎を解いていくという話。物語自体は主人公の刑事(恭三)とその部下(木下)の2人で館の住民に聞き込みをしながら進み、謎解きについては恭三と、その家族である弟と妹を交えながら進みます。この弟と妹が推理オタクであり、密室やトリックの解説ではやや長ったらしくなるところもあったんですが、全体的にはテンポよく読みやすかったです。
推理小説としてはトリックは王道な感じで驚きは少なかったですが、印象に残ったのは恭三と木下のやり取りのおもしろさです。システム手帳にいちいちメモを取ったり、恭三に振り回されてケガだらけの木下にくすっと笑わされました。「かまいたち」でもユーモアある文章が随所に見らましたたが、それも納得って感じです。マイナス点としては、犯人の行動の動機が分かり難かった点と、凶器にボウガンって結構無理があるんじゃないかって思ったことくらいかな。設定とか読んでいて金○一少年に出てきそうだなって思いました(作品としてはこっちのほうが先ですね)。 -
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伏線が目立つのでトリックはすぐにわかってしまったが(明らかに怪しい描写多すぎ)、ギャグ部分はわりと好き。講義をいれたかったんだろうなあってところはデビュー作らしくて微笑ましい。
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デビュー作にして最高傑作との呼び声に期待してしまった。
「0の殺人」「メビウスの殺人」に続く速水一家シリーズの中では一番好きかもしれない。 -
個人的に好きな作品です。かなりアラの目立つ作品ですが、大胆なトリック、意外な真犯人と魅力的な登場人物、そしてサプライズ。ある程度の評価は得られる作品だと思います。
文章が軽くて読み易く、ユーモアもあって面白いです。ミステリ初心者に読んで欲しい一冊です。 -
軽いタッチの笑いと本格が上手くマッチしていてとても読みやすかった。
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トリックは非常に斬新。登場人物の会話やストーリーの運びも軽快で読みやすかった。
ただ、読みやすい分、人物の描写があっさりとしていた。 -
推理小説としても非常に良く、また陰険な気持ちにさせない書き方
デビュー作でここまで書けるとは凄い -
殺戮に至る病を読んだあとだったので、内容の明るさ?語り口の軽快さ?に驚きました。
ミステリーの知識を織り交ぜながらの兄弟の推理や、兄弟間の会話は面白いですが、ときどき滑ってる感じがします(汗)。 -
古本市で何気なく買ったら大当たりでした。あまり知らない作家さんでしたがあとがきが島田荘司氏だったりします。
いわゆる本格ミステリーってやつですが、主人公の速水警部補がおもしろくて本格にありがちな暗さがなく最後まで楽しく読めました。他の速水兄妹シリーズも読んでみたいです。 -
蜂須賀建設社長・蜂須賀菊雄が建てた通称“8の字屋敷”。
建物の内部にある中庭の上を、渡り廊下が横断しており、
上から見ると“8”に見えるためそう呼ばれている。
その奇妙な館の中で起こる、ボウガンによる連続殺人。
最初の犠牲者は、密室内部にいた犯人によって撃たれ、
二人目は密室のドアの内側に磔にされて殺された。
この不可解な事件の謎に挑むのは、
警視庁捜査一課警部補である速水恭三と、
彼の弟妹であり、ミステリマニアである慎二といちお。
新本格世代を代表する一人、我孫子武丸のデビュー作。
これは再読。
10年ほど前に読んだ作品で、
読みやすくて少しコメディタッチの作風が気に入ったのか
それ以降も、我孫子氏の作品を続けて読んだ記憶がある。
久しぶりに読み返したが、ふたつの事件のトリックと、
三兄妹のキャラクター以外はほとんど忘れていた。
読み返すうちになんとなく思い出しはしたのだが。
大人になって改めて読み返してみると
「こんなにもあっさり読めてしまう作品だったっけ?」
と思ってしまうほど、読むのが楽だった。
豊富なディテールや緻密な描写といったものがなく、
事件に関係すること以外はほとんど描かれない
シンプルなつくりゆえのことだと思う。
二人も人が死ぬわりには陰惨さがほとんどない点や、
興味本位で事件に関わろうとするいちお、
謎解きのクライマックスに密室講義なんて
素っ頓狂なことを平然とやらかす慎二、
そして物語が進むにつれ重傷を負っていく木下刑事など、
さまざまな要素からもわかるとおり、
非常に娯楽的性質の強いミステリであるので、
パズルを解くときのように気軽に楽しむのが良いだろう。
トリックは荒唐無稽だし、真犯人は意外な人物である。
ミステリの醍醐味が端的に集約されている。
そう考えると、ミステリの入門書に適しているかも。
この馬鹿馬鹿しさを愛せる人はおそらく、
ミステリというジャンルにハマる素質がある人だ。 -
再読。
オーソドックスな犯人当て、トリック重視の密室もの。
コメディタッチな感じが、東川篤也に似ている。というか、こちらが元祖か。
(図書館)
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著者プロフィール
我孫子武丸の作品
