すべては「裸になる」から始まって (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062760300

感想・レビュー・書評

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  • まじめな人なんだな・・・と思った。露悪的にならず、まじめにまじめに書いているところがよい。短編も発表しているらしいので読んでみたい。

  • 物書きとして早くデビューして欲しかった。

    激動の人生だろうに、クールな書き味で
    あっという間に読み終わってしまいました。

    とてもとても好きな顔なのです。
    そしてとてもとても綺麗な人。

    本職は刺激が強すぎるので真っ向から対峙できませんが
    文才は素晴らしいと思う。
    音楽センスも渋く、なんつーか、普通じゃない感じが
    とても好感触。
    そんな魅力満載のエッセイです。
    いろいろと重たくて考えさせられました。
    小さくまとまるなよ。

  • 2008年47冊目

  • 女性なんでこういう世界は全く知りませんでした。
    正直、顔をしかめてしまう箇所はいくつもあったけれど、それでも「こういう世界で生きて、仕事をしてお金をもらう人がいるんだ」ということが「分かった」だけでもよかった。

    個人的にこの本をすすめてくれた人に感謝します。

    ただし、
    この本の解説は最悪すぎる(ファンの人には悪いけれど…)。
    「……」とにかく不快感がこみ上げてくる文章だった。
    なので本書のカバーにはさんで読めないようにしています。
    ページ切ると、森下さんの文章まで切られてしまうからね…。

  • AV女優森下くるみの自伝小説。
    AV女優という仕事もそうだけど、性を売る仕事について何かを書くとき、あたしは決まってものすごく気を遣う。
    どんな表現をしてもきれいごとにしかならなかったり、蔑視しているように思えたり、憐憫の情をかけているように見えたりしてしまうから。
    だけど、そんなこと気にしたってしょうがないから、正直に書きましょう。

    プライドを持ってAV女優という仕事を全うした人、それが森下くるみだと思う。
    彼女の出演するAVは観たことがないけれど、とにかくそんな印象を受けた。
    ノンフィクションとかエッセイとか、あたしはあまり読まないけれど、これは良い作品だなと思う。
    AV女優という仕事だけじゃなくて、というか仕事じゃなくても、生きて行く上では必ず誰かと関わりあいになるもの。
    特に恋愛とかセックスとか、人と人とが対面して深く交わる場面では、「すべては『裸になる』から始まって」くる。
    物理的なことだけじゃなくて、精神的にも。
    それはとても勇気がいるし、難しいことなんだろうけど、そうじゃなきゃそれはただのイミテーションだとあたしは思う。
    解れたとしても、別れたとしても。
    そういうことが、とても簡単で読みやすい言葉で、きちんと書かれていると思う。

    求めて、求められて。
    与えて、与えられて。
    それはギヴ&テイクとか、そんなドライな響きの言葉じゃなくて、やはりそこにはラヴが存在するのだと思う。
    仕事も、恋愛も、友情も、家族愛も、本当はそういうふうにしかできていないんだよ。

    AV女優が特別素晴らしい職業だとも思ってないし、特別卑下されるべき職業だとも思わない。
    偏見や差別は確かに多すぎる程多い世界なんだろうとは思うけど。
    世代交代とか、新人類とか、ゆとり教育とか、アラサーとか、団塊とか、なんかとにかく細分化して年代でとやかく言われるけど、あたしたちが「若者」というジャンルに属する人間であるなら、上の世代はどうかわからんけど、少なくともあたしとか、それより下の年代の人たちからはせめて一つの仕事としてきちんと認めるべきなんじゃないかなと思う。
    こんなふうに誇りと自信を持ってこの仕事をしている森下くるみという一人の人間のためだけでも。

森下くるみの作品

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