水車館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

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  • 講談社
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レビュー : 330
  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062760324

感想・レビュー・書評

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  • 十角館についで2作目。
    島田潔、再び登場。ザ・探偵役としてしっかり謎ときをしてくれて、読んでいてスッキリしました。
    スケキヨばりの白いデスマスク・白手袋をつけた水車館の主人の元に、館に保管された絵を見に集う怪しげな客人たち。そして起こる女の墜落事件と消失した客、殺された男。そしてまた一年後、水車館で殺人事件が。
    一年前に起きた事件と現在の事件が、過去と現在として一章ずつ交互に進む形で読みます。きっといろいろトリックが張り巡らされてるのだろうと思いながら読み進めて、途中で違和感を感じつつもページを捲る手を止められず…そして十角館とはまた違う"そういうことか"感。ミステリーとしてさくさく気持ちよく読めます。
    最後、藤沼一成の『幻影群像』が現れ、ゾっとしました。
    幼い頃真夜中に読んだら眠れなくなる類の薄気味悪さがあります。こういうの好きなので、引き続き、シリーズを読みます。

  • 綾辻行人さんの館シリーズ第二弾ですね!
    前作「十角館の殺人」に続き、安定して面白いです。
    過去と現在を交互しながら話しが進み、ついつい先が気になって一気に読破しました。
    前作ほどの衝撃はないものの、古典派ミステリーな感じで、一緒に推理しながら楽しめます。
    また、ミステリー初心者の方も比較的入りやすいと思われます。
    ただ、綾辻行人さんの館シリーズは別々に読んでももちろんとても面白いですが、やはり順番に読むことを強くお勧めします。
    まだ未読の方は是非ご覧になって下さい!

  • 綾辻行人の館シリーズ第2弾。少しずつ読み進めつつ最後はやっぱり一気読み。
    嵐の夜。奇妙な館。仮面の主人と客人たち。古典ミステリーのような舞台設定で怪しく怖い雰囲気を味わえる作品。
    現在と過去が交差しながら物語は進んでいく。
    トリックは比較的にわかりやすくヒントが散りばめられていてじっくり推理を楽しめた。
    犯人も予想してた通りの人物で納得。難解な推理小説を求める人には少し物足りないくらいかもしれない。
    謎解きのさらに後にある著者からのサプライズにぞくぞくした。
    ますます興味が湧いてきたので このまま館シリーズを読み進めたいと思う。

  • 途中まで自信満々で読んでたけど、そっちとか……!ってなった。
    十角館は若気のヒリヒリ感があったけど今回はおじさんのじっとり感があってどちらも辛いものではあるんだけど、にもかかわらず楽しく読めました。

  • 館シリーズの2作目。
    十角館と同じように中村青司が作った館で事件が起こり、十角館のときにいた島田潔が探偵役で事件を解決する。
    少し違うのは明確に探偵役がいるってとこだろうか。これはあとがきでも綾辻さん言及してたけど、わざとそうしたぽい。

    少し残念だったのは館の構造が複雑で誰がどこにいて〜とかっていちいち考えないといけなかったところと、肝心の水車があまり登場しなかったところかな。

  • どんでん返しというよりは衝撃的という感想
    館シリーズの怪しいながらもどこか美しい雰囲気がバンバン出てる作品
    好き嫌いがわかれる作品でもあると思います
    後の話(暗黒館など)に出てくるので読んでいた方がいいかも

  • 推理小説が好きならば過去に負った顔の傷、それを隠すための仮面…といえば「犬神家の一族」をすぐに思い浮かべるだろう。
    そこから考えられるトリックはひとつしかない。
    どうしても、それを念頭に置いたまま読み進むことになる。
    けれど、この物語の読みどころはトリックではないところにあると思う。
    「十角館の殺人」から次の「迷路館の殺人」に手渡すための、そしてその後のシリーズにつなげていくための重要な位置をこの物語は占めている。
    事故により仮面をつけ車イスでの生活を送る当主。
    塔に幽閉されたような生活を送る当主の若き妻。
    ともに事故にありその後行方が知れなかった友人。
    当主の父である藤沼一成の遺した絵に執着する男たち。
    一癖も二癖もありそうな登場人物が並んでいる。

    「十角館の殺人」にも登場した島田潔が探偵役となって事件を解明していく。
    いろいろなトリックが出尽くしたとも言われているいま、けっして驚愕するようなトリックではないかもしれない。
    けれど、綾辻さんが作り出した物語の世界観は十分に面白い。
    そして結末に現れるある真実。
    何とも言えない気持ちにさせられる物語の終わりだった。
    「中村青司の建築物」をめぐるシリーズはすべて読んでみたい。
    そんな思いにかられるシリーズだ。

  • 水車館に住まう当主は....と語られる冒頭で
    おおかたの推理ができてしまうかなというミステリの王道といえるトリック。
    まさか殺人手段のトリックのすべてまでは解き明かせませんでしたけれど
    犯人とその周囲の人々との人間関係などは予想がついてしまいました。

    それでも犯人は誰々で実はこうなんじゃないか...と
    読み手にわかってしまうような展開とうのも案外楽しめるものですね。
    全く分からず進んでいって最後に知る面白さや、予想がつかないどんでん返しに
    してやられる面白さもあれば、読み手にも途中で解ける正解があるというのも
    意外と嬉しかったりして、当たりのまま幕を閉じてくれると思わずにんまりです。^^

  • こういう館に住みたい。水車いいな。
    入れ替わったということを念頭に置いてもう一度読みたいな。

  • 犯人、トリック共にここまで正確に当たった作品は他にないかもしれない。十角館では、犯人が始めから予想していた通りだったが、今作はトリックや事件の背景もほぼ予想通りだった。最後はちょっとひねってあって、おお、となったが。

    こういう状況ならここを疑う、こういう人物が出てきたらここを疑うという、ミステリーの基本に忠実に推理すると、自然に犯人・トリックが当たるので、他の方がおっしゃっているようにフェアなミステリだと言えるのかもしれない。

    私が疑ったポイントメモ
    ・マスクをした登場人物→人物の入れ替わり
    ・黒こげの死体→死亡した人物のすり代え(すり代わっている場合、生きている人物が犯人の確率が高い)
    ・唯一身元を特定できる体の一部→生きている人物のものでは有り得ないかどうか
    ・夫に対する態度の変わった妻→夫の入れ替わり
    ・密室から消えた人物→生きていない状態での運び出しは可能か
    ・怪しい人物の目撃情報→目撃者は複数か、それらの人物の狂言の可能性はないか
    ・被害者が殺される理由→被害者の過去、状況、被害者しか知らない情報の有無

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著者プロフィール

綾辻 行人(あやつじ ゆきと)
1960年京都市生まれ。京都大学教育学部在学中、京大推理小説研究会に所属。研究会同期に、後に結婚する小野不由美がいる。1982年、同大学大学院教育学研究科に進学。1987年、大学院在学中に『十角館の殺人』で作家デビュー。講談社ノベルス編集部が「新本格ミステリー」と名付け、その肩書きが広まった。1992年大学院を卒業後、専業作家に。
1990年『霧越邸殺人事件』で「週刊文春ミステリーベスト10」1位。1992年『時計館の殺人』で日本推理作家協会賞長編部門を受賞。2011年『Another』で「ミステリが読みたい!」1位。2018年第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。
主な代表作として、デビュー作『十角館の殺人』以来続刊されている、長編推理小説「館シリーズ」。

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