新装版 長い家の殺人 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 982
レビュー : 130
  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062760355

感想・レビュー・書評

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  • 続けて歌野晶午。昨年は同じ色に染まりたくなくて、意識的に続けて同じ作家を読まないようにした。今年は手持ちの本で同じ作家が有ればそれを読み潰すことに方向転換。気分を変えたいだけで意味は無し。
    歌野晶午のデビュー作。何も考えずひたすら書いた、という作家の回想通り、メイントリックに向かってひた走る様が見えそうな勢い。島田荘司のあとがきも心地好い。
    最初のうちはロック音楽やギターの話し、曲のコード進行が出てくるので、あまりにマニアックだと付いて行けるかな、と心配したけれど杞憂だった。総じて楽しめた。何より、処女作だという予備知識を持ってた読んだせいだろうが「書くのだ!!」という気迫が伝わってきて、その気迫に引き込まれて一気に読了。

  • トリックがひどい。

  • バンドのメンバーが
    どうたらこうたらという話
    は正直苦手で、いつも登場人物がこんがらかる。
    真梨子にもあまり好感が持てず
    少々うんざりな感じで読み進めることになった。

    ただ、出てきた謎は魅力的なものだ。
    人が荷物とともに消えてしまった。
    それがなくなった荷物とともに死体となって表れる。

    そして第3章、真梨子の日記。
    ここの内容とプロローグの内容を合わせると、
    山脇丈広が犯人に思えるのだが、
    その前の章にあった市之瀬の推理の時点で
    「山脇」があやしいとされているので
    どうも違うなぁなどと考える。

    山脇を怪しいと思わせたいのなら、
    市之瀬の推理をもっと後に
    持ってきたほうが
    良かったのではないかなぁなどと思う。

    で、その後真梨子が殺されて、
    その後をしばらく読み進めていたとき
    使われているトリックが
    「ハッ」と思い浮かんだのだ。

    ※※※ここからネタバレ※※※




    敷居を作って部屋を間違わせる
    というトリックだったのだが、
    これは「コナン」だったか
    「古畑任三郎」だったかで
    使われていなかったか?
    (後でわかったが、どうやら「ケイゾク」らしい・・・)

    というか「コナン」だったか
    「古畑任三郎」だったかの方が
    パクっていたのか?

    まぁそんなこんなで
    トリックが分かってしまったのだ。

    トリックが分かったが、
    犯人は分からない。
    だがこの時点でこの小説は終わり。

    なぜなら死体が消えたり
    あらわれたりする謎が魅力的だったが、
    登場人物が誰が誰かというのが
    よく分からなく、誰が犯人でも別にいいか、
    と思わせてしまっていたからだ。

    終盤にようやく出てきた
    信濃譲二という名探偵は、
    他の人からはあまり評判が良くないが、
    自分はちょっと気に入った。

    有栖川有栖や法月綸太郎などを
    読み続けていたからだろうか、
    こういうちょっと癖のあるほうが
    面白く思えたのだろう。

    で、落ちが
    プロローグの「M」は
    真梨子のイニシャルではなく、
    「マリファナ」の「M」だったんですね。
    それは本当にどうでもいいですよ・・・

    一応挫折することなく
    読むことが出来たが、
    後には残らないかんじかな。
    島田荘司が
    あんなに大騒ぎするほどの
    トリックだったかなぁというのが
    率直な思い。

    しかし、「この長い家の殺人」を読んだなら
    3部作の残りである
    「白い家の殺人」と
    「動く家の殺人」は読むべきだろう。

  • バンドの練習合宿のため山荘へ。そこでメンバーが死んでしまう。死体が消失したり、泥棒が現れたり、色々なことがおこる。麻薬に関しては他の作家さんの小説にもそんな扱いで書いてあったなと思い出したりした。最初に亡くなった人の性格がよく分からなかった。登場人物が学生に見えなかった。バンド関係者が「探偵」した人と以前会っていると言った発言をしているが、それも本になっているのかな。
    新装版では冒頭に歌野晶午さんのコメントがあり、島田荘司さんのあとがきがあり、内容と共に豪華です。

  • オーソドックスなミステリー小説だと思います。トリックを楽しむ作品で、マリファナの件はちょっとどうかなと。

  • 「ー」

    探偵役の丁寧な説明で、トリックと犯人はわかる。
    第3章がとても怖かった。

  • トリックは見破れたけど、
    最後までほんとに正しいのか不安で
    焦って読み進めてしまいました。
    面白い。
    文章はかなり軽いから
    読みやすい。
    島田荘司絶賛に惹かれて
    購入したが正解でした!

    歌野晶午さん読破するぞ!

    2016.5.27 読了

  • 面白かったです。
    ネタバレ 迷路館の逆パターン ネタバレここまで と言う感じでしょうか。
    新装版前書きで作者も言っているように、このキャラはないわーと言う感じですがw

    あと、マリファナやる人って語るからウザイと言うのがここでも証明されてるw
    まあ、動機とか伏線とかに大事なんだろうけどね。

    この件に関しては、「お前がウザいわ!」と言われそうなのでw
    割愛します。
    今回の件とは無関係なのでw

  • 読み始めてから、これもう読んだわって気付いた。

    素人が、トリック思いついたので小説書いてみました!っていう感じのレベル。
    トリックも微妙だし、

  • と、いう訳で。続けざまに歌野晶午読破。

    なるほど。
    新装版出版にあたってのまえがきとして、“筆者の処女作につきトリックだけ残してプロットから何から全てを書き直したいところ、敢えて抑えて推敲しました”と一筆記した気持ち。よく分かる出来です。
    やっぱり、ちょっと拙いよね。

    思うに。歌野晶午作品の大きな魅力として、奇想天外なトリックを用いながらも“これって現実世界で起こっててもおかしくないな”って気にさせられてしまう所がひとつあると思うんです。
    何でそんな気がしてしまうかって、構成やディテールが圧倒的に巧妙でリアルなんですよね。よって作品自体が申し分のない説得力を備え持ってしまう。
    今作ではまだその巧みさが開花していないように思えます。
    とはいえ。
    え、このトリックのオリジネーターは歌野晶午だったのか!ほんと?そうなの?
    だとしたら、やっぱりとてつもなく凄い人ですこの人。
    や、ミステリーファンなら何処かしらで見かけてるんじゃないでしょうか、このトリックは。


    【DATA】
    歌野晶午デビュー作。大学のサークル内で結成したバンド、メイプル・リーフ。卒業・解散ライブへ向け、それぞれの思いを胸に敢行した合宿のさなか、その殺人は起きた・・・。
    閉ざされた空間に突如として現れた死体。そのトリックとは?

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プロフィール

1988年9月、『長い家の殺人』でデビュー。

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