国禁 (講談社文庫 う 57-2 奥右筆秘帳)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062760416

作品紹介・あらすじ

天明(てんめい)の飢饉(ききん)に苦しんだ津軽藩(つがるはん)からの石高上げ願いに、奥右筆組頭立花併右衛門(おくゆうひつくみがしらたちばなへいえもん)はロシアとの密貿易を疑う。国是である鎖国を破り、利権を握らんとするのは誰か。幕政の闇に触れる併右衛門を狙う者は数知れず。愛娘瑞紀(みずき)が伊賀者(いがもの)に攫(さら)われ、護衛役の柊衛悟(ひいらぎえいご)と救出に向かうが!? 緊迫の第二弾!

感想・レビュー・書評

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  • 奥右筆シリーズ第二巻。
    奥右筆組頭・立花併右衛門より隣の次男坊・柊衛悟の方が人間的にも魅力的で主人公の方がいいと思います。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    天明の飢饉に苦しんだ津軽藩からの石高上げ願いに、奥右筆組頭立花併右衛門はロシアとの密貿易を疑う。国是である鎖国を破り、利権を握らんとするのは誰か。幕政の闇に触れる併右衛門を狙う者は数知れず。愛娘瑞紀が伊賀者に攫われ、護衛役の柊衛悟と救出に向かうが!?緊迫の第二弾。

    令和3年4月11日~14日

  • 眼の付け所がよすぎる併右衛門は相変わらず命を狙われ続ける。なにかを隠している将軍家斉と松平定信、自らが覇権を狙う家斉の父治済とその手先の争いに巻き込まれるなか、遂に家族へと迫る魔手。
    今だ明かされない幕府の隠し事が気になるが。やはり冥府防人の名前が一番気になって仕方がない。真剣なシーンでなんだか、微妙な気持ちになってしまう。

  • 歴史と当時の事情がつまびらかになる。

  • 奥右筆と護衛役、二人の信頼関係が深まっていくのがいい。江戸では問題がどんどん増えていくようだ。前回の問題の解決もないままに、今度は津軽藩の抜荷と家康公から続く秘密文書の存在。幕末にこの辺りから傾斜していったのだと、なかなかよく分かって面白い。

  • 一作目より、流れ良く読めた。
    面白かった。

  • 奥祐筆シリーズ第2弾。

    今回は、津軽の政情を背景に主人公二人が活躍します。
    剣士 柊衛吾の剣の成長(発展途上)の描写が楽しいです。
    どうもこの下りは各巻にありそうです。

    将軍 家斉の人物描写も面白い。
    次巻も期待です。

  • 第二弾
    津軽藩の密貿易と国書偽造、伊賀者に襲われ瑞紀は
    白河藩定信、将軍の父とその手先等
    登場人物に事欠かない

  • いやぁ上田秀人先生の作品って面白い
    2冊目、奥祐筆秘帳・・・最初は8巻
    今回は2巻
    ランダム読書には弊害ばっかり!
    でもでもでも、目の前に合ったら読んじゃう!

  • 柳川一件(江戸初期)
    天明の大飢饉(1782~1788)

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著者プロフィール

上田秀人
一九五九年大阪府生まれ。大阪歯科大学卒。九七年小説CLUB新人賞佳作。二〇〇一年作家デビュー。歴史・時代小説を中心に活躍。主な文庫シリーズに「闕所物奉行 裏帳合」(中公文庫)、「禁裏付雅帳」(徳間文庫)、「聡四郎巡検譚」「惣目付臨検仕る」(光文社文庫)、「奥右筆秘帳」(講談社文庫)、「町奉行内与力奮闘記」(幻冬舎時代小説文庫)、「表御番医師診療禄」「高家表裏譚」(角川文庫)、「日雇い浪人生活録」(ハルキ文庫)、「辻番奮闘記」(集英社文庫)、「勘定侍 柳生真剣勝負」(小学館文庫)など。一〇年『孤闘 立花宗茂』(中央公論新社)で第十六回中山義秀文学賞を受賞。二二年「百万石の留守居役」
シリーズ(講談社文庫)で第七回吉川英治文庫賞を受賞。『翻弄 盛親と秀忠』(中公文庫)など著書多数。

「2023年 『夢幻(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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