子どもたちは夜と遊ぶ (下) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
4.07
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本棚登録 : 9879
感想 : 868
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  • Amazon.co.jp ・本 (569ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062760508

作品紹介・あらすじ

交わることのない、人の想い。切ない終わりがやってくる。「浅葱、もう少しで会える」『i』は冷酷に2人のゲームを進めていく。浅葱は狐塚や月子を傷つけることに苦しみながら、兄との再会のためにまた、人を殺さなければならない――。一方通行の片思いが目覚めさせた殺人鬼『i』の正体が明らかになる。大人になりきれない彼らを待つ、あまりに残酷な結末とは。(講談社文庫)

感想・レビュー・書評

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  • 内容の濃い長編でした。
    ⭐︎5に限りなく近い⭐︎4です。最後のエピローグはにゾクっとしました。
    色んな感情が入り組んで、読んでる最中の自身の顔すごい顔になってたんじゃないかなぁ。とにかく夢中になれるミステリー作品でした。毎度のことですが辻村作品は他の作品との繋がりが強く、読んでる最中に鳥肌が立ちます笑

  • 記録のみ

  • やばい。この中の登場人物の浅葱が好きすぎる!完全に好みの作品でした。気づいたら感情移入していて気づいたら物語が終わってしまっていた。辻村深月さんの作品は他の本に違う話の登場人物が紛れ込んでいるということがあるらしいので他の本に浅葱が出ていたらいいなと思います!

  • 途中あれ?と思う様な描写や謎だったりが、後半に向かって回収されてゆく展開は圧巻。殺人ゲームという猟奇的な題材と一転二転するストーリーが、ミステリとして終盤までハラハラして楽しめた。
    ただ、多重人格オチだけは個人的好みじゃないので星−1。

  • 殺人ゲームの果ての章。
    数々の殺人を犯し精神的にズタズタになってしまった木村浅葱のその後。
    関係する各登場人物。明らかになった孤塚と月子の意外な関係。
    そして月子は…。
    辛い気持ちになりながらも読むページが止まらない。
    そんな作品でした。
    結末は…。ゲームの犠牲になった人達の事を考えると、少しないかなと。

  • 流石の辻村さんでした。
    上巻で何度も匂わされる全く同一の見た目の双子の存在。恐らくそういうことという一つの結末は思った通りでした。

    上巻でグロテスクな世界に辟易されられて、下巻になっても結局はこれだけのことかと消化試合のようなページ捲りをしていましたが、これが甘かったです。辻村さんがその程度の作品を送り出すはずがなく、最後の最後に物凄い跳躍を見せてくれました。ググッと一つ上のエンディングへ向かって飛躍する瞬間。額から汗が吹き出す一方で、ぶるっと、全身に鳥肌が立つ感覚が襲ってきました。狂気に打ち勝った世界がそこにありました。ああ、人ってみんな優しいんだなと。

    なんだかあれだけグロテスク極まりない忌々しい存在だった上巻が意識の中からすっかり消し飛んでしまいました。なんだったのかなぁと。

    上巻で投げ出さずに下巻を読み終えた者への辻村さんからのご褒美。ありがたくいただきました。

    これは忘れられない。

  •  上下巻の感想

     この作品も心に深く響いた。長編だけど一気読みしてしまった。それだけのめり込めた。辻村深月の作品をもっと読みたくなってしまうのは私だけではないはずだと思いたい。

     物語は泣きたいくらい悲しく切ないものだった。だけど、素敵なメッセージの数々に救われた。

     「人間てのは、大好きな人が最低一人は絶対に必要で、それを巻き込んでいないと駄目なんだ。そうでないと、歯止めがかからない」このフレーズが本当に素敵だと思った。

  • やられた。
    辻村作品を読むときは絶対に騙されないように、特に『名前』に気を付けて読むのに、やられた。
    呼び名や名前から受ける固定観念的印象、いつもの手なのに毎回引っ掛かってしまう。

    上巻があまりに暗かったので、どうかお願いします、そんな気分で読み始めた。
    帯や裏表紙に書いてある言葉があまりに残酷だったので、嫌な予感しかしなかったのだ。

    でも、さすがは辻村さん。
    凍りのくじら、でも思ったけれど、辻村さんは深い深い闇に登場人物を陥れておきながら、たった一言でそこにスポットライトを当ててみせる。
    一言で救ってみせるのだ。

    ただ、一言で救われるということは、受け身の形では絶対に成り立たないだろう。
    長い物語を通して、成長したからこそ、成長して自分が求めるものを知ったからこそ、ただ一言だけで救われることができるのだ。

    悲劇的なラストに温かな光が差し込む。
    それは月の光のごとく深い夜を照らしてみせる。

    面白かったです。

  • are u kill me?
    この作品を書いて、どこかの誰かが読んでるの想像するだけでニヤニヤがとまらんやろなぁ
    長い 長い不穏続きの上巻…諦めた、どーーー転んでもバッドエンド見えてた、普通の作家さんだったら読むのやめてた
    下巻 マラソン最後尾からぶっちぎってくるストーリー感、読者に伝えたいメッセージは伝家の宝刀、ラストのエピローグ章題で察するっと はいまた虜よ
    それでも大好きな先輩仲間たちが亡くなっていくのは辛いものがあった、見捨てない仲間意識が清々しくかっこよかった
    1つもしかしたら読みそびれたかもしれんが秋山先生のあの時の囁いたであろうセリフは何だったのか気になった

    好きなフレーズ引用
    自分にないものは他人が持ってるからこそよく見えるの。自分がそれを持った途端、みるみる価値が失せていく。そういうもの
    人間にはやっぱり平等な経験の記憶が必要だよ。それがどんな性質の記憶であっても抑圧すべきじゃないんだ

  • 殺人ゲームが比喩であり希望のメッセージがあると言われても、あれだけ大切な人が死んでいる中、それは厳しいのではないかと感じてしまいました。
    また、願わくばiは私だったんだよと別の展開があった方が私的には良かったです。

    登場人物である狐塚孝太の自分を認め、それでも努力し続ける姿勢は難しいですが見習いたいです。

    「そのたまたまを才能と呼ぶんだから、それでいいんだよ」

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著者プロフィール

1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。『ふちなしのかがみ』『きのうの影ふみ』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』『レジェンドアニメ!』など著書多数。

「2023年 『この夏の星を見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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