- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062760805
作品紹介・あらすじ
ボンクラの同僚にむかつくOL。占い師を探し求めてさまよう男。
浄土にあこがれ穢土にあがくお前。俺。
「私はあなたと別れます。なぜならあなたが途轍もない馬鹿だとわかったからです。足は臭いし、チンポが臭いくせにフェラチオしろと言うし」誰もがみな本音しか言わないすがすがしい街「本音街」、突然現れ日本を大混乱に陥れる巨大怪獣「ギャオスの話」他全七篇。奇想あふれる破天荒なる爆笑暴発小説集!
感想・レビュー・書評
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50ページ程、読んだところでギブアップしちゃいました。
私にとっては退屈な内容でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
背筋がぞぞとするような物語が多い。
指先から流れ出た悪いものを食べた同僚の首が回転した挙句ぼとりと落ちたり、俺は凄いと嘯く男の鼻がもげたりする。
相変わらずの町田節で、時代劇や落語のような言い回しの端々にロックミュージックやらギャオスといった異物が混入してくる。
一体何が浄土なのかを考えてみる。浄土という話は書かれていない。
人間の業や理不尽さを削ぎ落として露見させた先に浄土があるのだろうか。 -
まさかINUの町田さんが小説家だとは知らなかった。
初めて読んだけどいい意味で下らなくて笑えた。本音が言えてない本音街が最高に好き。
あぱぱ踊りの話が通じない男がたまーにいるお客さんみたいで読んでてイライラした(笑)
自分の偶像の終わり方も好き。 -
一言主の神が声出して笑ってしまうほど面白かった。訳が分からないほどアホくさくて一気読みしてしまった。2番目に好きなのはギャオスの話で、これもくだらなくて好き。面白い本に出会えて良かった。
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町田康に整然さを求める方が変だが、インザプールの方が読む分には読みやすかったな……。怪談みたいな話が多かった。ナンバーガールと稲川淳二を2で割った感じ。ビバ!カッパ!
↑2023.02.16
イン・ザ・プールは奥田英朗だった。 -
2019.05.19 図書館
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ギャオスの話がすき。
町田康節入門として人に勧めたい。
高校二年 -
まあ、分からない。
分かったら、じゃあどうだっていう感じでもあるが。
ただ、一つひとつの文章は、とてもよく分かる。
心理学の本?ってくらいに、自己とはなんぞというエッセンスが散りばめられている。
だからどうだっていうね。 -
面白い〜
本のタイトル、浄土とはよく言うたもんや。
人に迷惑かけたり悪いことばっかりしてたらええ死に方しませんよ、ていう昔話みたいな短編集やなぁて。
とにかく出てくる男どもが屑中のクズばかりで腹立つ腹立つ。どれも身近にいそうなムカつく奴のステレオタイプな奴が勢揃いて感じで、読んでるこちらまで過去の迷惑かけられた、嫌な思い出まで思い出してしまいイライラする始末。
特に最後の自分の群像というお話に出てくる温田という男。具体的に1人の人物と被ってしまい自分でも嫌になるくらい腹たったし。
でも町田康という人は、すごく優しい人でもあるんだなといつも感じる。どんなに汚くて嫌な人間を登場させても、誰か1人はまともで人に親切にできる人を登場させてくれる。その人がまた本当にいい奴なんです。救いがいつもあるというのは嬉しい。
そしてやっぱり面白くてエンタメ性がすごい!
ついでやけど、この本、表紙の坊さんの仮面が気持ち悪い。夜中に見てしまったらトイレ行くの嫌になるので、寝る前に伏せて置いてた。