シーセッド・ヒーセッド (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 55
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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062761000

作品紹介・あらすじ

新宿二丁目の片隅に佇む無認可保育園の園長にして、ハイリスクな依頼も拒まない探偵が副業のハナちゃんこと、花咲慎一郎。元締めから回されてきたストーカー被害の依頼人は一見まともに見えたのだが…。園児たちの笑顔のため、優しすぎる一匹狼が新宿を駆ける。ストーリーテラーが紡ぐ人気シリーズ第3弾。

感想・レビュー・書評

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  • 花咲シリーズの山内は好き

  • 新宿二丁目の片隅に佇む無認可保育園の園長にして、ハイリスクな依頼も拒まない探偵が副業のハナちゃんこと、花咲慎一郎。元締めから回されてきたストーカー被害の依頼人は一見まともに見えたのだが…。園児たちの笑顔のため、優しすぎる一匹狼が新宿を駆ける。
    「BOOK」データベース より

    花ちゃんの情の深さは相変わらずで、3件の依頼を丁寧に調べる花ちゃんには好感がもてる.
    そして、山内練の人間味が印象に残った1冊.山内社長は案外花ちゃんのことを気に入っている、というのはあながち嘘ではないだろう.

    • 杜のうさこさん
      はじめまして。杜のうさこです。

      遅くなってしまいましたが、
      リフォローといいね!ありがとうございます!

      先日お邪魔したときに、...
      はじめまして。杜のうさこです。

      遅くなってしまいましたが、
      リフォローといいね!ありがとうございます!

      先日お邪魔したときに、
      柴田よしきさんの本が並んでいるのを拝見して、
      とても嬉しくなりました。
      大好きなんです!
      久しぶりに読み返しています。
      やっぱり、山内社長は花ちゃんのことがお気に入りですよね♪

      これからもよろしくお願いします!
      2016/02/07
  • やっぱり花ちゃんのシリーズは読後感がイイ!

    世の中の矛盾とかどーしようもないこととか、
    まだまだ山積みではあるんだけど、
    それでも人間って捨てたモンではないよ、という気持ちにさせてくれる。

    美夏さんの叔父さんがものすごーくいい人で泣けた。
    須藤さんもいい人だ。
    練も屈折してるけどちょこっとだけいい人だww

  • 柴田よしき、大好きです。
    いつの間にやら殆ど読破しておりましたが、これは見逃していた。
    無認可保育園園長探偵花咲慎一郎シリーズの一つで3つ話が入っているヤツです。

    主人公の園長を取り巻く人々がまた良いです。
    元妻の弁護士は今の彼女のシェフ、闇医者の女医さんといった女性たちも魅力的なのですが、この作品には主人公の頭の中にしか出てきておりません。
    今回出てきた魅力的な女性は、探偵助手のおばちゃんです。

    天才探偵ってコトで、どんな話も井戸端会議の要領で聞き込んでくるし、尾行させれば、周りの空気に溶け込んでしまって、誰にも気づかれないしと、まさに凄腕!
    確かに典型的なおばちゃんって、警戒しないよなぁ。。。

    今回活躍したのはヤクザの山内ですね。
    解説にも書いてあったけど、今回の山内はやや甘いですね。
    自分に説教したヤツをそのまま帰すなんて、今までの山内のキャラじゃない!
    次回に何かあるのかな?と思ってしまうのが、シリーズ物の強みですね。

    話は相変わらず人間に甘い探偵が四苦八苦しながら依頼を解決していく、って話で、それぞれ趣向が凝らしてあって楽しいです。
    ツラい状態なのに、頑張って性善説で生きている慎一郎は、やっぱり魅力的です。

    まだまだ続いて行って欲しいシリーズです。

  • 今回は連作で3つの事件の話。相変わらず睡眠もとらずに探偵に園長にと頑張っているハナちゃんがいました!
    そうして、命がけで借金をしているハナちゃん。ぼろいけどアットホームのにこにこ園、何故かおおごとに巻き込まれる探偵のハナちゃんが普通の日常となっています。保育園の先生たちも、彼女も慣れてしまったのかな??(笑)

    これで3作目なんだけれど、今回も同性愛の話も絡んできます。
    やはり、結末は純粋なる“愛”なのか!
    柴田よしきさんは人が好きで好きで信じているんでしょうね。だって、愛を感じますもん。

    ハナちゃんと山内は奇妙な友情まで生まれてきてますし。
    ハナちゃんの女性関係が出てこないと思ったら、えっちゃんという素敵な心をお持ちの女性が登場!探偵なので今後チョコチョコ出てくるのかな?いや!出てきてほしいな~。
    また魅力的な登場人物が現れましたよ!大型ルーキーというのでしょうか(笑)

    ハナちゃんの今後の活躍も期待しながら今日はこの辺

  • 花咲探偵シリーズの第3弾。今回も身勝手な女や男がたくさん出てくるけれど、捜査に協力してくれたキャバ嬢の流香ちゃんや探偵の助手を勤めるえっちゃんなど味わいがあってほっこりさせれれるキャラも出てくる。特にえっちゃん、いいわ。
    前作、前々作ほどドカーンとくる展開はなかったけど、人間も捨てたものじゃないと思わせてくれる。
    それにしても、花咲の雑学の知識、意外に侮れない。

  • 花咲慎一郎シリーズ第3巻

    今回は短編のような形で章も大きく3つに分けられ、依頼された調査の内容も変化していきますが、短編を跨ぎながらも物語が進んでいるような構成。命の危険に曝されるようなヤバい系の仕事ではないけれど、今回も一筋縄ではいかず何かと訳アリなものがちらほら…。



    シリーズ1.2巻と比べて、山内練の登場がめちゃくちゃ多くなっていて凄く嬉しかった!色んな表情もみることができて大満足、、、なんだけど後半の方に出てきた噂が衝撃的すぎて一気に目の前が真っ暗になり、もうストーカーだとか赤ちゃんだとかの話どころではない。

    結果的に杞憂に済んで良かったけれど、その噂をきいたハナちゃんがわざわざイースト興業に乗り込んで、「ヤクザから足を洗ってくれ。」と説得(?)する流れが、あまりにも熱心でうるっときた。そういえば某刑事さんの中にも同じようなことしていた人がいたなぁ…って思い返して、なんだかしんみりしてしまいました。




    A-YAのこれから、美衣子ちゃんのお母さんも何か問題を起こしてしまいそうだし、ウルガからの電話も気になって、そういった部分が少しだけ消化不良でもやもや…(もしかして全部次巻への伏線?)

    さらに、今回新しく登場した助っ人でプロの探偵“えっちゃん”えっちゃん一気に大好きになりました!これからも登場してほしい!


    とりあえず次巻も楽しみに読みます

  • 3作目にして、山内って人に私は夢中!ハナちゃんとの、やり取りが面白い!今回はドンパチなく、無難な依頼だった。常に子供達の事を考えて、交代時間を気にしながら探偵するハナちゃん。皆が皆、「ハナちやぁ~ん」て甘い声を出しながら陥れるのが楽しい。そして、必要以上に仕事しちゃう花ちゃん、人が良いんだろうなぁ。次回も楽しみ(*^^*)♪

  • 評価は5.

    内容(BOOKデーターベース)
    新宿二丁目の片隅に佇む無認可保育園の園長にして、ハイリスクな依頼も拒まない探偵が副業のハナちゃんこと、花咲慎一郎。元締めから回されてきたストーカー被害の依頼人は一見まともに見えたのだが…。園児たちの笑顔のため、優しすぎる一匹狼が新宿を駆ける。ストーリーテラーが紡ぐ人気シリーズ第3弾。

  • 既読のはずなのに充分楽しめた。。記憶力。。。

    解説波多野健氏
    ビートルズのアルバムタイトルからきているよう。
    金魚の眠り
    黄色い地下鉄
    彼は君を愛している
    聴きながら読んでみたい。

    以前読んだときは主人公の人生観をふむふむ、と仰いでいたが、
    今は
    理想と現実の間でうまいことバランスをとって頑張っていただきたい、という感想が。
    (ドラマではぐっさんという大分貫禄ある感じだったが
    原作ではまだまだ青二才、という印象。)

    麻生氏と比べてしまうからだろうか。。

    保育所の問題が叫ばれる中、こんな先生がいるなら倍の料金払って、手助けしてでも入所させたい。。

    これは3作目で現在5作目まで出ているようだ。
    2009年だから、続きはどうなるのだろう。。

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著者プロフィール

 小説家、推理作家。
『RIKO-女神の永遠』で第15回横溝正史賞。
 猫探偵正太郎シリーズ、花咲慎一郎シリーズ など。

「2021年 『猫日記 Cat Diary』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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