NO.6[ナンバーシックス]#4 (講談社文庫)

  • 講談社 (2008年8月12日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (216ページ) / ISBN・EAN: 9784062761208

作品紹介・あらすじ

友情より、愛情より大切なもの。考えてみた。
救いに行ったら死んでしまうだろう――そして【人狩り】が始まる!

どうやったら矯正施設の内部に入れるのか。中はどうなっているのか。どんな手を使っても探りだし、侵入しなくてはならない。それが沙布を救う唯一の方法なのだから。紫苑のまっすぐな熱情にネズミ、イヌカシ、力河が動かされる。そして軍が無抵抗な人間を攻撃し始めた。「人狩り」だ。いったい何のために……?

感想・レビュー・書評

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  • 沙布を助けるため、ついに矯正施設に潜入したネズミと紫苑。

    ぽろぽろと隠し事が露見したり見抜けなかったことあり、色々と変化があった4巻読了。

    あと、「人狩り」が思ってた以上に虐殺だった...。

    5巻も楽しみです。

  • #3同様、ゆっくり進むストーリー。
    紫苑たちが敵と見なしている市長らのシーンが増え、少しずつ謎を解く為の想像力が無数に掻き立てられていく。
    次巻はガラッと話が進むのではないかと期待。

  • ついにNo.6の内部、「矯正施設」に潜入することができました。が、こっそり忍び込んだのではなく、「人狩り」で捕らえられ連行されてしまったのです。

    このあと、監視の目をかいくぐって、幼馴染の沙布を助け出すことはできるのでしょうか。
    次巻への期待が高まる終わり方でした。

  • 紫苑はネズミたちの力を借りて、NO.6の高官を拉致し情報を得ようとするが、高官でありながら彼はほとんど情報を持ってはいなかった。
    視聴が決めたことに反対することは認められず、結果、何も知らされないまま市は運営されていたのだった。

    ここで、黒幕は市長やな、と思ったのだが、すぐにそれはひっくり返される。
    市長の手足となっていろいろな薬品や道具を開発する研究者、どうも彼が市長を操っているように見える。

    しかし、市長に対して最初から「嫌なやつ」と見抜いていた紫苑の母・火藍(からん)。
    ということは、やっぱり市長が黒幕なのか?
    火藍に近づく楊眠は、市長打倒の革命を匂わせる。
    楊眠、味方なんだろうな。なんか不安。

    頭はいいのに天然のお人よしである紫音。
    しかしネズミは、そんな紫苑に何らかの違和を感じ始める。
    これもまた、何かの伏線なんだろうけれど。

    紫苑とネズミが沙布を救出するために、いよいよNO.6に侵入したところで次巻に続く。
    進みが遅いなー。

  • 紫苑、ネズミ、力河、イヌカシで西ブロックにお忍びでやってくる高官を捕まえる。
    驚いたのが意外にイヌカシが男に免疫がなかったということ。それはのちに女性だからとわかるのだが、西ブロックであれほど逞しく生きているのに、少し可愛く思えた。
    なによりも紫苑が拷問せず、優しく問うたことで情報の引き出しに成功する。ネズミが拷問したあとに紫苑が優しくするわけだからいい飴と鞭になっている…先に紫苑が優しく問うたところで答えなかっただろうな、ネズミが汚れ役を担ったからこそだという…そこは紫苑もわかってはいるだろうが、いつまでもネズミがすこしかわいそうに思えた。
    しかしここで人狩りが起きてしまう。矯正施設には行けるが、生きて帰れるのか…

  • 王になりたい市長とその片腕の恐怖の医者、まるでトランプとマスクか?さあ沙布を助けに矯正施設にネズミと乗り込む。

  • 紫苑もネズミも大きな内側の変化があった巻。
    自分の知らない紫苑にネズミは狼狽えます。
    読者も一緒にネズミと狼狽え、そして紫苑にそのままでいてくれと物語の行く末を祈る。
    紫苑はこのシリーズが終わるまで人でいられるのでしょうか。
    一度読んだシリーズだけれど、早く先が読みたいです。

  • ちょつと読むのがしんどくなってきたので、ひとまずこの巻でお休みします。

  • ついに矯正施設行くのか、、ハラハラ

    巻を重ねるごとに、紫苑とネズミの距離感が近くなる。

  • 矯正施設がどれほど恐ろしい所なのかは仲間達の口ぶりからもひしひしと伝わっているはずなのに、それでも沙布を助けに行きたいと真っ直ぐに突き進む紫苑がとても輝いて見えます「人狩り」と称して無抵抗な人間をまるでゴミのように集めるNo.6のやり口にはおぞましさを感じました。

  • ネズミと一緒に矯正施設を脱出できるのか? 読んでいて息苦しい。

  • ストーリーが動き出し、面白くなってきた。先が気になり過ぎる第四巻。あさのあつこ氏のSF小説。前回、治安局に攫われてしまった沙布。その彼女をどうすれば助け出せるのか。そんなストーリー展開。そんな中、少女は手術室で何かを施されてしまう。さて救出は出来るのか?少女に一体何が起きるのか??目が離せません。

  • 再読日不明。


    2023年3月4日-6日に再々読。

    ・富良とのシーン、嫌いじゃないですねえ!!結構好き。

    ・これ、結果的に紫苑のやり方が富良には効いたけど、ネズミの拷問一歩手前の脅迫があったからこそだなと思う。最初から紫苑テイストで行っていたら絶対に答えてくれなかったと思うし、ネズミの方法はああだったし。

    ・抵抗したらどうなるかをわからせておいて優しくするの、意図してなかったとはいえおそろしいな。紫苑の人柄だったり(紫苑はまた人をたぶらかしている!)富良がNO.6内での紫苑のことを知っていたからというのもあるだろうけどね。悪い人ではなさそうだったから、すぐに死んでしまったのがなんだか惜しい。


    ・あと紫苑に対するネズミの気持ちがガラッと変わった巻だよな~。富良とのシーンなんか特に甘ったれの偽善者のおぼっちゃんが……って思ってたけど、終盤にはもうわからなくなってる。人狩りのこと、西ブロックの住人に知らせようって紫苑が言わなかった……ってぼんやり思ってしまっているし、それをイヌカシに話してる。イヌカシに話してることは別にいいのか。紫苑がネズミの弱点であることに気づいてて、イヌカシが気づいていることにネズミも気づいているから言えたことだなあ。

    ・ネズミ、自分が思ってるより紫苑に求めているものがでっかいんだよな。西ブロックに来て、真実を知って、紫苑が変わらないわけがないのに、変わってほしくないと思うことってめちゃくちゃエゴ。

    ・紫苑はすごく、自分のエゴに従って行動しているけど、ネズミもネズミなんだよ。少年のエゴとエゴがぶつかり合う話、NO.6は!!(こういうとこが好きなんですね)


    ・人を包み込むことはできても傷つけることはできない、破壊とも残虐とも冷血とも無縁の者、ってネズミ思ってたけど、もうこの時点で紫苑に対して盲目的にそういう善なるものを見てしまってるんだよな、ネズミ。あなたのことで激昂して力河に首を絞めんばかりに襲いかかった紫苑のこと忘れた??

    ・西ブロックに来てず~っと、頼りがいのある一枚上手の男として紫苑の前にいたネズミの幼さとか未熟さがこのあたりから描写されていくのすっごく好き。

  • 再読。紫苑の異質さを感じ取るネズミ。そして、1巻で市長が特別にネズミを知っていたことからうかがえるネズミの特殊性。再読であるからこそ特別な意味を持って思える。

  • No.6の内部情報を知るために、中央管理局のナンバー3に位置する富良を捕らえたネズミたち。
    強制施設の内部構造と、近々「人狩り」が行われるという情報を得た二人は、沙布奪還の計画をたてる。
    そんな中、ネズミの体に異変が!!

    ページ数が少ないせいか、なかなか物語が進みませんw。
    次巻はやっと強制施設内部に潜入!
    物語がどう動いていくのか楽しみです。

  • シリーズ第4巻。
    3巻で沙布が矯正施設に送られた!救出しなきゃ!となってて、4巻ではいよいよNO.6に殴り込みか?!となってたのですが、4巻のメインは準備・・・というか心構え?がメイン。終盤でとうとう人狩りが始まり、紫苑とネズミはNO.6の矯正施設へと移送される。
    今回ネズミの調子が悪い・・・どうしちゃったのか。
    あと、NO.6の中枢では殺人バチ孵化の人体実験が。えげつないなー。
    人狩りの詳しいことは、次回ですね。

  • 我々はただ日々を何も考えずに享受しているだけでは本当に生きているとは言えないのかもしれない…と思いました。

  • 動き出した紫苑たち。
    ネズミの倒れた原因は何なのか?
    イヌカシは、女の子?
    冨良さんは、ハチの餌食になって、人攫いで捕まった人々も。
    その中で、無事に紫苑とネズミは沙布を助けることはできる?
    紫苑とネズミの関係も。

  • 続きが気になる

  • 新刊を読むために読み直している。
    20年近く前に読んだ時の感想はもはや覚えていないけども、今読んでもドキドキする。むかしより、火藍お母さんの気持ちが分かるようになった気がする。

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著者プロフィール

あさの あつこ:1954(昭和29)年、岡山県生れ。青山学院大学文学部卒業。小学校講師ののち、作家デビュー。『バッテリー』で野間児童文芸賞、『バッテリーII』で日本児童文学者協会賞、『バッテリーI~VI』で小学館児童出版文化賞、『たまゆら』で島清恋愛文学賞を受賞。著書は『福音の少年』『No.6』シリーズ、『弥勒の月』『アーセナルにおいでよ』など多数。

「2025年 『あなただけの物語のために』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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