魔王 (講談社文庫)

著者 :
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レビュー : 1975
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062761420

感想・レビュー・書評

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  • さすがにこれは、つづきが気になる。
    「モダンタイムス」が続編?との事ですから、そちらを読んで、読後感想としたいと思っています。

    ものすごくコードギアス感があるのですが、どっちが先なのか。

  • 何も考えずに生徒会の信任投票に丸を書く私みたいなのが大衆の役割を忘れてしまった大衆なんだろうなーーーー

    大衆が賢くないと、世の中が腐るんだろうなーー


    山勘でも「賭けてもいいよ」って言うと信頼されやすいよね私もよく使います

  • 終わりがあっけなかった…

  • 自分のアタマでしっかり考えなきゃいけないなー。
    わたしは大きな流れに飲み込まれるタイプの人間なので、色々考えさせられた。
    スカートを直してあげられるような自分になりたい。

  •  最近本を読む習慣が廃れ果てて、めったに読書してなかった。伊坂幸太郎は現代の作家で一番好きな作家だけど、ちゃんと追えていない。
     『魔王』は2004年が初出なのに、2016年に読むというていたらく。おお、十二支が一回りしている……。

     ところがこの作品、初出のころよりも、2016年現在のほうがよっぽど現実味を帯びている。
     解説によると、小泉元総理が「郵政民営化!」とか言ってたよりもさらに前に書かれたものらしい。改憲だとか集団的自衛権だとか、最近フォーカスされている政治的話題とくらべれば、郵便局を国営にするか民営にするかなんて、だいぶのどかな話だったよなあ。
     もちろん、いま言われているような問題が、その当時になかったわけではないし、なんなら日本国憲法やら自衛隊やらができた戦後間もないころからずっと議論されていたのだろう。でも少しずつ後回しにされていって、2016年になってようやく光が当たってきた、という見方もできるのかもしれない。

     政治のことはよう分からんので強引に作品の内容に話を戻すと、『魔王』は「魔王」及び「呼吸」の二編から成っており、「魔王」では兄が、「呼吸」では弟が、それぞれ超能力らしきものを得て、日本を悪い方向に導こうとする何かに抗う物語だ、と大雑把にまとめることができると思う。この「日本を悪い方向に導こうとする何か」が、シューベルトの歌曲に出てくる「魔王」に譬えられているのだ。
     ただ、この「魔王」が具体的に誰のことを指すのか、兄弟で捉え方が違うようだ。兄は超能力によって民衆を扇動するカリスマ政治家・犬養を失脚させようとするが、弟はむしろ扇動される民衆の大きな流れに抗うために行動している(ようだ)。私はちょうど最近「ハンナ・アーレント」とか「アイヒマン・ショー」とかいった映画を観たばかりなので、何も考えずに流れに従うだけの人間が一番恐ろしいと感じる。
     超能力で魔王と戦う! というとX-MENみたいなド派手なバトルもののようだが、『魔王』はまったく違う。兄弟の力は、一国を動かそうとする「魔王」に抗うには一見実にささやかで、何の役にも立たないように思える。しかし、日本は曲がりなりにも民主主義の国だ。国民に主権があり、選挙で政治家が選ばれ国民投票で改憲の是非が決まる。もちろん衆愚政治の危険性はあるが、同時に希望もある。兄弟のような超能力はなくても、ただ流されるだけでなく、自分の頭で考えて行動することができるなら、少しは良い流れを生み出せるんじゃないか。

     考えろ、考えろマクガイバー。

     余談ですが、死神の千葉君が出てきて嬉しかったです。

  • いやー、おもしろかった。なんだかなーと思って読んだモダンタイムスがもったいない。安藤商会か、そういうことか、と。モダンタイムス読み直そうかしら。

  • 政治やファシズムの話を入れものにして、本筋は漠然と大衆に流されることの恐ろしさを描いているのかな。秀作です。

  • 本当に、何気なく、手に取ったのです。初版2005年。ですが、読み進めているうちに、「今、現在」とのシンクロシニティに背筋が凍るようにも思ったのでした。詳しく書くと、ネタバレになってしまうので、書きませんが、本当に、、、ゾッとします。それは、、以前、ベルリンを訪れ、ナチスの歴史記念館を訪れたときのおぞましい感覚と、今の日本の危機的状況を憂う自分と、自衛隊の存在意義をきちんとしてあげたい思い、しかし、その思いと、これからの日本の方向性と、,,幾重にも重なる思いが交錯しました。まずは、読むことをお勧めします。

  • じわじわと周りの人々が一人の人物に操られていく。
    ・・・怖い。小説、物語の中での出来事だとわかってはいるのだけど、現実的に起こりうる(もしくは既に起こっている?)と考えざるをえない。
    物語の途中、シューベルトの「魔王」の話が出てくる。自分だけが恐怖が迫っているのが見えているのに周りの人々にはそれが見えない。筆者は自分の思想等は描いていないと述べている。最終的に決めるのは自分自身だとしつつも、その意思を、その決断を、自分の責任をもってするべきだと本書を読んで強く感じた。
    小説からこのような印象を受けたのは初めてだ。

  • 自分の意見とは何か?

    皆が正しいと思う答えを支持する事は正しい事なのか?


    私の周りには誰かが用意した【正しい?】と言われる答えに納得し、あたかも自分が考えて辿り着いたかのように錯覚し先導されている人達が多い気がする。


    自分の意見を持っていないように思える人ほど意外な真理に辿り着いていたりして?






    【魔王】の主人公【安藤】は政治家【犬養】に危険性を感じる。
    安藤はたまたま自分の持っている能力に気が付き考え尽くされた直感?に基づき犬養へ向かっていく・・・


    【呼吸】の主人公、安藤の弟【潤也】はある事件をきっかけに自分の能力に目覚める。それは【じゃんけんに負けない】
    その能力を元に潤也は何かをしようとするのだが・・・




    この一冊はプロローグ・・・

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著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

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