魔王 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.38
  • (1018)
  • (2444)
  • (3871)
  • (912)
  • (192)
本棚登録 : 22676
レビュー : 1975
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062761420

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 個人的に非常に面白く、印象に残る話だった。
    続編?のモダンタイムスも是非読みたい。
    知らず知らずの間に煽動されてゆく形の捕らえきれない民衆の怖さみたいなものをすごく感じた。
    きっとこの話を読んだ沢山の人もそういったことを感じているのだと思うけれど、世の中って変わらないな…という一抹の寂しさみたいなものをまた再確認するような気持ちにもなった。
    なんといったらいいのかわからないけれど、複雑な気持ちが残る話だったなぁ…。

  • 腹話術の使えるお兄ちゃんと賭けに勝つ能力をもつ弟。
    お兄さんの目線からみた魔王と弟の彼女の目線からみた呼吸。

  • 相変わらずの軽妙な会話。
    死神の千葉さんも登場するけど、言われないとわからないかも。。

  • 『政治学』の入り口を、深刻で軽薄に、ギャンブルのように描く。『モダンタイムズ』と併せて読まないと続きが気になって終わる。しかもその終わりが、テーマの大きさのわりに、ジェットコースターの登りかけの辺りだから、なんだか惜しい。

  • 兄の視点で書かれた「魔王」と、弟の妻の視点で書かれた「呼吸」の連作。主テーマではないけれど憲法改正という言葉が何度も出てくる。2004-2005年に書かれた作品ながら、今の時代を描いているよう。伊坂作品は出版された順に読むといいと言われて順番に読んでいるけれど、ここにきてなるほどと納得した。前の作品を読んでいるかどうかで、訪れる感覚が違うとおもう。

  • 2005年の作品
    『魔王』です

    物語の中に点在する題材
    《ファシズム》
    《憲法改正》
    《大衆理論》
    《外交》
    など

    著者のあとがきより
    これらの題材に関してのメッセージ的物語ではないとのこと
    あくまでエンターテイメントとしてのお話の中に存在する一コマでしかないということ

    お話は二つ
    ①『魔王』
    一人称は安藤兄弟の兄
    次世代の日本国のリーダーとして注目される政治家・犬養
    国民は彼の言動、行動に魅了されていくが安藤は不安を募らせ
    犬養に『ファシズム』を感じた
    あいつは危ない
    ・・・・・そして・・・・・

    ②『呼吸』
    一人称は安藤兄弟の弟・潤也の妻である詩織
    『魔王』のお話から五年後
    首相となった犬養
    憲法九条改正について国民投票が行われる
    潤也は・・・・・これを良しと思うのか・・・それとも・・・・・

    この安藤兄弟
    あるきっかけから特殊な能力を持つようになる
    この能力が方向転換を始めた日本国の行く末とどう係ってくるのか

    これ
    大好き!!

    内容はシビアで重い
    だけど、それを感じさせない
    なんといっても読みやすいし登場人物が本当に魅力的
    んー伊坂作品だ

    伊坂作品の別作品とのリンクも健在
    特に『死神の精度』の死神・千葉がチラッと出てきた!!

    『魔王』は280ページほどでサラッと読める
    『モダンタイムス』はボリュームありそうだけど
    読むのが今から楽しみ!!
    http://momokeita.blog.fc2.com/blog-entry-277.html

  • 書かれたのが2004年?と言うことだったけど、なんだか昨今の政治情勢を見ているかのようでびっくりした。
    群集心理に恐怖すると同時に、自分がいかに考えていないかと言うことにも恐ろしさを感じながら読んでしまった。モダンタイムズまで読んで初めて完結する話。

  • 現代社会の中で、政治とは何か、社会とは何かを考えさせるとともに、非現実的な超能力が使える人がいる話。

  • 2004年に書かれた内容が、ここ1年~現在の日本や取り巻く環境とほぼ同じで驚いた。伊坂さんはこの現状をどう思ってるのだろうか。続き?はモダンタイムスらしいので早く読まねば。

  • (これは…どうなっていくんだ?!)→ペラッ→筆者あとがき→えええええ?!
    終わり?うそだろ?は?え、いやいや…いやいやいや

    読後はこんな感じでした(笑)伊坂さんの小説が大好きで、今まで彼の本でがっかりしたことはなかったのですが…
    内容はとても良かったです。ドキドキハラハラ、飽きずに読み進められたので、なんと言うか終わり方に納得いきませんでした。
    私だけなのかなぁ…。まだみなさんのレビュー見てないのでこれから見に行ってきます(笑)

全1975件中 41 - 50件を表示

著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

魔王 (講談社文庫)のその他の作品

魔王 単行本 魔王 伊坂幸太郎
魔王 (講談社文庫) Kindle版 魔王 (講談社文庫) 伊坂幸太郎

伊坂幸太郎の作品

ツイートする