魔王 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 22672
レビュー : 1975
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062761420

感想・レビュー・書評

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  • 『死神の精度』と共に、デスノートと同じ匂いを感じた。
    調べたら、デスノート連載期間と被っていたので影響を受けたのかな。
     今回の伊坂ワールドは今までとひと味違う。
    読後にいくつか謎が残る。
    いろいろと各人が妄想を膨らませる余地が与えられた。
    作中に出てくる人物それぞれが確固たる信念をもって生きていて、とくに犬養の歯に衣着せぬ物言いは本の中を飛び出して読者である私も魅了した。
    自分のもってる能力をどう生かすか。
    信念にそってその力を発揮できればひとりでも魔王に対抗できるかもしれない。
     この本の最後に参考文献が紹介されていた。
    小説を書くのにもこんなに知識が必要なのかと愕然。
    この一冊で政治についての多くを考えるきっかけを与えてくれる。

  • 某政権時代の話かと思いきや、それより前に書かれたものだということがあとがきを読んで分かって鳥肌が立った。

    モダンタイムスより(量的に)サクッと読める割にゾクッとして好き。

  • 超能力?みたいな設定が好き。
    読みやすいけど軽い。

  • うっかり、続編となる「モダン・タイムス」から読んでしまいましたが、逆にあの時の話はこう言う事だったのかと思いだす事が出来て新鮮でした。

    伊坂氏お得意の超能力?のお話と国政選挙や国民投票といった国家をキーワードにしたお話し。ただ、ゴールデンスランバーと比べると国家と言っても強大な敵と言う意味では怖さを感じない。

    作中に登場する犬養首相は閉塞しきった政治家に対する一種のアンチテーゼに思えました。カリスマ性のある首相が良いと言う人もいるけど、それだけ世の中がおかしくなっていると言う事だと思う。例え、カリスマ性がなくても、自分が幸せなら人に対してもおおらかになれるんじゃないのかな。平和な世の中が一番だと思う。

    宮沢賢治の詩もなかなか良いですよ。

  • 再読
    3回目?

    始めて読んだときは、かなり衝撃的で政治って怖い、と思った。

    改めて読んだ感想は、「自分の頭で考えることをやめてはいけない。」だ。

    しかし、自分の頭で様々なことを考えるのは難しい。
    例えば、自分が憲法9条についてどう思ってるのか?と考えたときに、思考停止状態に陥ってしまう。
    これって飼いならされてる状態なのかな…?と怖くなったりする。

    高校生とか中学生に読んでほしいと思う。

  • 『モダンタイムス』の50年前の世界の物語。安藤兄弟を主人公に物語は展開する。
    これは『モダンタイムス』の前に読むのと後に読むのとでは若干印象が違うかもしれないが、それは結末など細部に関することについて「彼はこの後ああなるのだな」と分かっている程度で、作者が言いたかったことについて変わりはないだろう。

    現代の私たちは政治に対して諦観を抱いているだろう。それは作中の国民と共通する。そして誰か革命的な変革を唱える人物の登場を願っていることも共通するだろう。多かれ少なかれ。
    そんな中に現れる犬養は最初こそ胡散臭がられるが、やがてそのカリスマ性と緻密さによって国民の心を掌握していく。
    単純な、「全体主義に対しての警鐘小説」とはもちろん言えないが、集団がもたらす暴走の危険性は恐ろしいほどに伝わってくる。

    最近読んだにも関わらず、もう一度『モダンタイムス』を読み直したくなる。

  • 魔王だけだと消化不良になりそう。モダンタイムス読んだ後だったので面白かった

  • 読んでる間フワフワしてて
    それが何かわ分からなかったのだけれど、
    読み終わって分かった。

    この話には『答え』『正解』がない。
    現実の世界にもないのと同じように。


    いつもだったら、主人公に完全に感情移入して世界に入り込むんだけど、
    今回は現実とリンクさせてて、終始「私」として読んでいた。

    だからかな。

    不思議な気分。

  • モダンタイムス後に再読。
    読んだ後世界観から抜け出せない!
    とかそういったことはないんだけれど
    自分も安藤兄のように考えることがすきなので
    なんだかいろいろ考えたくなる。
    私もせめてスカートを直したいと思える人でいたい。

  • 魔王の話はオモシロそうだったから。
    とっかかりに、興味を持てた。

    他人に言わせたい事を言わせる。
    このアイテムをどうゆう風に話に盛り込んでいくのかが興味があった。
    政治との兼ね合いとかあって、自分には少し難しかった。
    ただ、後半戦は失速した感じに思えた。

    ただ、伊坂幸太郎の本を読んでいつも感じるのが、それぞれの登場人物の暖かさ的な部分が結構好きだったりする。今回の兄弟にしてもしかり

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著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

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