- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062761420
感想・レビュー・書評
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もっと見たい!面白かった。俺も常に考えますか…
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不思議な物語。政治、群衆や集団の心理の描写には考えさせられることもあった。自分も流されてしまう人間だな…
考えすぎる安藤兄、直感力の安藤弟、で言ったら自分は弟派。賭け事への超能力も羨ましいったらない。
解説で、「大きな洪水に流されないだけ」の強さは、考え続けることによって、また情報と距離を置くことによってのみ得られる、とあった。この時代にあっては、どちらにしても相当に難しいことだと思う。 -
面白かった〜
大きな洪水に流されない自信があるか
この言葉は自分の人生に何度も巡ってくる問である。
ある学問を独学で学んでいるのですが、段々と孤独感、社会から離れていく気がして不安になる瞬間もある。
「でたらめでもいいから、自分の考えを信じて、対決していけば」
ムードに流されるな、自分を信じろ!
パンチライン集
□「相手を言い負かして幸せになるのは、自分だけだってことに気づいていないんだよ。理屈で相手をペシャンコにして、無理やり負けを認めさせたところで、そいつの考えは変わらないよ。場の雰囲気が悪くなるだけだ。」
□「今この国の国民はどういう人生を送っているか、知っているか?テレビとパソコンの前に座り、そこに流れてくる情報や娯楽を次々と眺めているだけだ。死ぬまでの間、そうやってただ漫然と生きている。」
□「テレビとインターネットだ。豊富な情報と単調な生活から生まれてくるのは、短絡的な発想や憎悪だけだ。」
□「得てして人は、自分の得たものを、自分だけが得たものと思い込むというわけですよ。」
「特別なのは自分だけではないのに、です。」
□「もし万が一、お前の考えが、そこらのインターネットで得た知識や評論家の物言いの焼き増しだったら、俺はお前に幻滅する。おまえは、おまえが誰かのパクリ出ないことを証明しろ。」 -
政治
一時的な熱狂は危ない? -
すっきりとする内容ではなかったが、競馬の話が出たとき、「重力ピエロ」の春のお母さんのくだりを想像したが関連はなさそうではあった。
この世の中は便利になり過ぎている。
「栄養ドリンクも、ライブのチケットも、電球だとか避妊具もコンビニで、味気ない。コンビニで売ってないようなものを買いたくなったんだ。じゃないと何だか、コンビニに支配されているみたいだし」
「もし万が一、おまえの考えが、そこらのインターネットで得た知識や評論家の物言いの焼き回しだったら、俺は、お前に幻滅する。おまえは、おまえが誰かのパクリではないことを証明しろ」
あたかも自分の言葉のように話しているが、これは誰かの情報操作により、発しているのではないだろうか。まるで安藤の力のように。この世は見えない何かに支配されているのかもしれない。 -
伊坂幸太郎っぽくない終わりかた
なんか心配になる、印象に残る小説 -
読了。10年以上前に読んだ時は、ちょっと上手く入れなくて苦手でした。今回はそこまで嫌悪感はなかったけど、やっぱり不気味さがあるなぁ。でも、時間を開けて読むとやっぱり感じ方が変わってくる。
#読了
#魔王
#読書好きな人と繋がりたい -
尻切れ蜻蛉的作品に
思えた。 -
20代前半で初めて読んだ時は、ファシズムの恐ろしさよりも犬養のような首相が実際に居ればいいのに、という感想を抱いていた。流れに身を任せ、何も考えない群衆の1人だったことに再読して気づく。実際に覚悟を持って政務にあたっているため、政治家・首相としては適任かもしれないが、改憲のくだりはうすら寒さを感じた。
シューベルトの『魔王』がずっと脳内で再生され、ダークな雰囲気にゾクゾクする。ギャングシリーズのような楽しいものも好きだが、国家などの個人ではどうにもならない巨大な勢力に立ち向かおうとする作品が好きだ。 -
現実と重なりすぎて怖い。ホラーだったっけ?と思えるくらい怖い。考えさせられることはたくさんあるけど、自分が読みたい話ではなかった。途中な感じが非常にモヤモヤする…