あわせ鏡に飛び込んで (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 843
レビュー : 138
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062761659

感想・レビュー・書評

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  • バラエティに富んだ短編集。各話の冒頭に掲載された雑誌と時期、企画やらが書かれていて面白い。どれもこれも全く毛色が違う感じで、いい意味で予想を裏切られる。

    「あなたをはなさない」「ノックを待ちながら」「サンセット通りの天使」「空部屋あります」「千載一遇」「私は死なない」「ジェイとアイとJI」「あわせ鏡に飛び込んで」「さよならの転送」「書かれなかった手紙」の10編。

    個人的によかったのは、ラストが明確にされない(こういうのを嫌いな人もいるが)「ノックを待ちながら」と老女の柔らかい口調がだんだん怖く感じていく「空部屋あります」。もし自分の身になったら恐ろしすぎる「私は死なない」や全編手紙方式のミステリ「書かれなかった手紙」も秀逸…書かれなかったってそういう意味だったのねと納得した真相。

    最後の大沢在昌氏と著者の対談も創作に対するアプローチが正反対なのがわかってとても面白いオマケ(?)である。

  • 最後にカチリと気持ちよい音を立ててパーツがはまる小気味良い短編ばかりに大満足。
    読後はついついニンマリとしてしまう、面白い。

    長編もよく短編も良し、ただいまどハマり中な作者。
    まだまだ他の著作も読んでみたい。

  • 短編10作品が含まれているが、どれも個性的で、話のオチも最高で非常に良かった。(★5にするか迷いました)。とくに最初の「あなたをはなさない」は衝撃的で、初っ端から本作の虜になってしまった。「ノックを待ちながら」は人間心理がうまく描かれていてわくわくしたが、最終的なオチは読者に任せる作品になっていた。結論が知りたかったが、あえて明示しないあたりも趣きがあって、逆に面白かった。「ジェイとアイとJI」も風刺が効いていて素晴らしい作品であった。10作品とも、もの悲しさ、寂しさが渦巻いている共通点があり、希望に満ち溢れたという感じではないが、切り口が巧みであり、自信を持っておすすめできる作品である。

  • ミステリアスな短編集。読みやすかったんですが、ほとんどがすっきりしない終わり方でした。
    こういう短編もありなのかなと思いつつ、ちょっと後味悪いかな~。
    一番緊迫感があったのは「ノックを待ちながら」です。完璧な計画の筈が、まさか……と思いこみ始める主人公のハラハラ感が伝わってきました。

  • 重すぎないゾワゾワ感。娯楽本。

  • 「あわせ鏡に飛び込んで」

    井上夢人

    井上さん初読み❗(*´∀`)

    こういう短編集好きだな~❗
    仕事の昼休みに読んでたけど、集中し過ぎて、周りの声が全く耳に入ってこない(笑)
    チャイムも聞き逃してしまいそうなくらい夢中になって読みました❗( ゚∀゚)

    人間の怖い所。ドロドロした所。
    そんなミステリー、ホラーがいっぱい❗
    読み終わった後、しばらく呆然となってしまいます。。

  • 10本の短編集。世にも奇妙な物語みたい。
    だいたいのオチは予想つく。
    『サンセット通りの天使』『書かれなかった手紙』面白かったのはこの2本のみ。

  • あちこちのミニコミ誌に書かれた短編集で、幻の名作と言うよりは、幻の(手に入りにくい)作品集だ。やりたいことは、後書きにあるようにヒッチコック劇場である。「サンセット通りの天使」は「真夜中の迷路」に、「私は死なない」は「死体解剖室の叫び」に似ている。短編で恐怖を描くと、どうしても似てしまうのだろう。

  • 面白い話とそうでもないのが半々くらい。冒頭に作者の解説があるのが良い。
    最初の話は痛々しいので順番変えたほうが良いのでは?という素人の感想

  • 2017年42冊目。
    んー、やっぱり引き込まれてしまった。
    何だかどれもラストがスッキリしないんだけど、あーやっぱりこれが井上夢人なんだなぁ・・と。
    そしてやっぱりあたしは、岡嶋二人の方が好きだなぁ、と。
    でもどれも秀逸。
    特に、書かれなかった手紙、が好き。

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著者プロフィール

1950年生まれ。1982年、岡嶋二人として『焦茶色のパステル』で江戸川乱歩賞を受賞。1986年『チョコレートゲーム』で日本推理作家協会賞、1989年『99%の誘拐』で吉川英治文学新人賞を受賞後、同年にコンビを解消。1992年『ダレカガナカニイル…』でソロとして再デビュー。近著に『ラバー・ソウル』『the SIX』など。

「2015年 『激動 東京五輪1964』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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