あわせ鏡に飛び込んで (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 819
レビュー : 135
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062761659

感想・レビュー・書評

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  • バラエティに富んだ短編集。各話の冒頭に掲載された雑誌と時期、企画やらが書かれていて面白い。どれもこれも全く毛色が違う感じで、いい意味で予想を裏切られる。

    「あなたをはなさない」「ノックを待ちながら」「サンセット通りの天使」「空部屋あります」「千載一遇」「私は死なない」「ジェイとアイとJI」「あわせ鏡に飛び込んで」「さよならの転送」「書かれなかった手紙」の10編。

    個人的によかったのは、ラストが明確にされない(こういうのを嫌いな人もいるが)「ノックを待ちながら」と老女の柔らかい口調がだんだん怖く感じていく「空部屋あります」。もし自分の身になったら恐ろしすぎる「私は死なない」や全編手紙方式のミステリ「書かれなかった手紙」も秀逸…書かれなかったってそういう意味だったのねと納得した真相。

    最後の大沢在昌氏と著者の対談も創作に対するアプローチが正反対なのがわかってとても面白いオマケ(?)である。

  • 最後にカチリと気持ちよい音を立ててパーツがはまる小気味良い短編ばかりに大満足。
    読後はついついニンマリとしてしまう、面白い。

    長編もよく短編も良し、ただいまどハマり中な作者。
    まだまだ他の著作も読んでみたい。

  • 短編10作品が含まれているが、どれも個性的で、話のオチも最高で非常に良かった。(★5にするか迷いました)。とくに最初の「あなたをはなさない」は衝撃的で、初っ端から本作の虜になってしまった。「ノックを待ちながら」は人間心理がうまく描かれていてわくわくしたが、最終的なオチは読者に任せる作品になっていた。結論が知りたかったが、あえて明示しないあたりも趣きがあって、逆に面白かった。「ジェイとアイとJI」も風刺が効いていて素晴らしい作品であった。10作品とも、もの悲しさ、寂しさが渦巻いている共通点があり、希望に満ち溢れたという感じではないが、切り口が巧みであり、自信を持っておすすめできる作品である。

  • ミステリアスな短編集。読みやすかったんですが、ほとんどがすっきりしない終わり方でした。
    こういう短編もありなのかなと思いつつ、ちょっと後味悪いかな~。
    一番緊迫感があったのは「ノックを待ちながら」です。完璧な計画の筈が、まさか……と思いこみ始める主人公のハラハラ感が伝わってきました。

  • 10本の短編集。世にも奇妙な物語みたい。
    だいたいのオチは予想つく。
    『サンセット通りの天使』『書かれなかった手紙』面白かったのはこの2本のみ。

  • あちこちのミニコミ誌に書かれた短編集で、幻の名作と言うよりは、幻の(手に入りにくい)作品集だ。やりたいことは、後書きにあるようにヒッチコック劇場である。「サンセット通りの天使」は「真夜中の迷路」に、「私は死なない」は「死体解剖室の叫び」に似ている。短編で恐怖を描くと、どうしても似てしまうのだろう。

  • 面白い話とそうでもないのが半々くらい。冒頭に作者の解説があるのが良い。
    最初の話は痛々しいので順番変えたほうが良いのでは?という素人の感想

  • 2017年42冊目。
    んー、やっぱり引き込まれてしまった。
    何だかどれもラストがスッキリしないんだけど、あーやっぱりこれが井上夢人なんだなぁ・・と。
    そしてやっぱりあたしは、岡嶋二人の方が好きだなぁ、と。
    でもどれも秀逸。
    特に、書かれなかった手紙、が好き。

  • ホラー短編集。
    井上夢人さんのだから、もっともっとゾワゾワしたホラーを期待していたけど、短編だこらか、そこまで怖いのはなかった。
    でもすべて読みやすくて、ヒヤッとするのもいくつかあった。
    個人的には「私は死なない」と「ジェイとアイとJI」が好み。

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