妖怪アパートの幽雅な日常 1 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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レビュー : 547
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062761697

作品紹介・あらすじ

共同浴場は地下洞窟にこんこんと湧く温泉、とてつもなくうまいご飯を作ってくれる「手首だけの」賄いさん-十三歳で両親を失った俺が高校進学と同時に入居したのは人呼んで"妖怪アパート"!次々と目の当たりにする非日常を前に、俺の今までの常識と知識は砕け散る。大人気シリーズ、待望の文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • 好きな人からの強い薦めもあり
    やっと読了。


    両親のいない中学三年生稲葉夕士(いなば・ゆうし)は
    寮のある高校に合格し、
    親戚の家をやっと出られることに
    ワクワクしていた。

    しかし合格発表の二日後に
    火事で寮は全焼。

    途方に暮れる夕士は
    ひょんなことから
    お化けが出るという
    いわく付きのアパートに入居することになるのだが…



    いやぁ〜面白かった!

    サクサク読める文章と
    含蓄ある深い台詞が
    妙に響く。


    それにしても、
    妖怪が出たって
    構わず住みたくなるくらい、
    アパートの住人たちがみな
    いいキャラしてるんです。


    有名詩人や
    女子高生の大食い除霊師、
    バイク好きの画家、
    (すべて人間)

    お掃除おばさんやお色気たっぷりの美女や
    子供や犬の幽霊に、

    超絶に美味い賄いを作ってくれる
    手首しかない(笑)お化け、

    スタイリッシュな美男子霊能力者、
    (多分、人)


    などなど
    あの一刻館(めぞん一刻ね)を上回る
    怪しくもあり、
    妖しい住人たち(笑)。


    また地下にある温泉風呂が魅力的やし、

    思わずヨダレが出ちゃうほど
    愛情たっぷりで美味そうな
    るり子さんの料理には
    毎回悶絶させられること必至です(笑)



    本が好きで
    早く一人前になることを願う
    主人公の少年のキャラは、

    親父を亡くし
    母親に置き去りにされ施設で育った自分の心とシンクロしたし、

    世間にも自分にも負けたくなかった
    自分の少年期の、
    悲壮とも言える決意と
    どうにも重なるんですよね。



    人間たちが合理性や便利さを優先させるため
    一方的に切り捨ててしまったもの。

    それは緑や森などの自然は勿論、
    不思議や曖昧なもの。


    見えるものしか信じられないって
    スゴく寂しい人生だし、

    世の中には見えるものより、
    見えないものや
    解らないものの方がまだまだ圧倒的に多いんやもん(笑)

    それを知ろうともせず
    人間が見えるものがすべてだという考えは、

    人間こそが一番で
    理屈ですべて解決できると思ってる、
    『傲慢さ』からくるものなんじゃないのかな。


    だから不思議万歳!

    『余計なこと』こそが
    人間が人間であるために
    本当は必要なこと。


    お化けも住めないような窮屈な世界なんて、
    面白くもなんともないって思いませんか?

    • nobo0803さん
      円軌道の外さん

      こんにちは♫おひさしぶりです。
      体調を崩されていたとか?もう大丈夫でしょうか?
      私も今年の夏はあまりの暑さに、本を読む気力...
      円軌道の外さん

      こんにちは♫おひさしぶりです。
      体調を崩されていたとか?もう大丈夫でしょうか?
      私も今年の夏はあまりの暑さに、本を読む気力さえ奪われてました(>_<)
      気持ちは若いままですが、どうも体力がついてきていない??信じたくはないですが・・(笑)

      この本、次男がすごくはまっていて彼の強い勧めで読みました。
      面白かったです。一気にシリーズ読破しました。
      最近、また続編が出てるみたいですね♫

      るり子さんのヨダレが落ちそうなほどの素敵な料理まだまだ出てきますよ!(^^)!

      「不思議万歳!!」
      「お化けも住めないような窮屈な世界ってつまらない!」
      同感です!!
      見えないもの、解らないことの方に実は素敵なことがいっぱいあったりしますよね。
      この本はそんな素敵なことや考えさせられることがたくさん詰まっていたように思います!(^^)!
      2013/08/25
    • 円軌道の外さん
      ゆりさん、
      コメントありがとーっ(^O^)


      最近文庫で新刊出てたけど
      もう読みました?


      臭いものにフタをする日本...
      ゆりさん、
      コメントありがとーっ(^O^)


      最近文庫で新刊出てたけど
      もう読みました?


      臭いものにフタをする日本人的発想に危機感を抱いている作家さんって
      ホンマに多いんやけど、
      自分もその意見に共感同感です。


      親が選んだ
      綺麗なものや安全なものしか見せない
      「偽物のクリーンな世界」で育った子供が
      どんな大人になるのか、

      そっちのほうが自分は
      コワいって思います。


      自ら選びとって
      間違ったり
      怪我をしたり
      汚いものを知るから
      自然と子供は
      価値観を学んでいくわけですからね。


      そういう意味でも
      不思議なものや
      ワケありの普通じゃない人たちを描いた
      この作品は
      子供の時にこそ
      是非とも読んで
      感性を磨いて欲しいですよね(^_^)v


      2013/12/01
    • 円軌道の外さん
      nobo0803さん、
      コメントありがとうございます!

      いやぁ~
      最近体力がついていかないのは
      自分も同じくです(汗)(^_^...
      nobo0803さん、
      コメントありがとうございます!

      いやぁ~
      最近体力がついていかないのは
      自分も同じくです(汗)(^_^;)


      コメントが遅れたのは
      仕事が多忙過ぎて
      本を読む時間がとれなくなったのと、

      環境の変化や
      愛猫が死んだこともあり、
      活字自体が
      なぜか読めなくなっちゃったんですよね…


      nobo0803さんは
      そういう時期ってないですか?


      それにしても
      いい親子関係ですよね(笑)

      親子で同じ本を共有して
      意見を言い合えたりって、
      スゴい憧れます(^_^)


      まだまだ世界には
      科学で解明されてないことの方が圧倒的に多いわけやから、
      nobo0803さんの言う
      「見えないもの、解らないことの方に
      実は素敵なことがいっぱいある」って考え方には
      自分も激しく共感しました(笑)o(^-^)o


      まだこれから
      二巻を読むところですが、
      どんな結末を迎えるのか楽しみに
      シリーズ制覇したいと思ってます(笑)





      2013/12/01
  • 私は香月さんの作品と相性がとてもよく、読むスピードが普段のペースをはるかに上回り、『早く二巻を手に入れて読まないと』とあせってしまうほどです。
    『僕とおじいちゃんと魔法の塔』同様、主人公の男子生徒が歩むべき道をおじいちゃんだったり(魔法の塔)、妖怪だったり見守ってくれて、それに答えるように成長し自立していく姿に、『君ならやり遂げれる。よく一生懸命がんばってるよ』と毎回頷きながら読んでいます。
    素敵な本を見つけるきっかけをいただいた、あやたんに感謝です。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「それに答えるように成長し自立していく」
      香月日輪の本は「妖怪アパート」しか読んでいないのですが、熱くて真っ直ぐ面白くてサクサク読めて良いで...
      「それに答えるように成長し自立していく」
      香月日輪の本は「妖怪アパート」しか読んでいないのですが、熱くて真っ直ぐ面白くてサクサク読めて良いですね!
      2012/10/26
  • 以前から気になっていたシリーズ1冊目を先日友人から借りた。読みやすい文章と軽めの内容で一気に読み終わった。
    中学一年の時に事故で両親を亡くした主人公が、高校生になりとある理由で妖怪アパートに住む事になる。様々な不幸や悩みが主人公に襲いかかるが、神は乗り越えられない試練をお与えにはならない。まさにそんなストーリーだった。読み終わると自分にも意欲が湧いてくる感じがした。色々あっても腐ってたらダメだよね!

  • いったいどういう話なのか、どういう問題と解決があるのか、いつ盛り上がってくるのか、とどきどきしていたら、主人公のゆるやかな成長物語(考え方が変わっていく様子やものごとの見方をていねいに追っていく)として、おだやかに最後のページにたどり着いていました。
    たしかに現実ってそんな感じだよな、それにしてもこの子は頭いいな、と思いました。妖怪の存在というのが突飛な分、それ以外の描写はかなり現実的で、「たしかにこの年のこういう性格でこういう境遇の子がこういう場面に遇ったらこう思う(行動する)だろうなあ」というリアルさがありました。性格無比な児童文学、という感じでした。さすがのお仕事です。
    会話や文体はライトすぎるかなと思う部分もありましたが、今風の児童文学とはこういうものなのかもしれません。
    いつ盛り上がるんだろうとちょっと不安になりながら読み進め、あっこれ特に盛り上がりねーわ、もう終わるわ、と読み終わってからタイトルを見たら「幽雅な日常」とあったので、ああ‥児童文学にも日常ものというジャンルがあるのか‥と納得しました。
    装丁がかわいいので集めたくなります。(2巻目以降、日常ものではなくなる期待もこめて)

  • 本屋で「妖アパにはまる大人続出!」とあったので、前から気になっていたのを思い切って購入。結果、文庫で出た分を読みきって、のこりは図書館で借りて最後まで読みました。
    高校生っていいなあ~とか思いながら泣いたり笑ったりしながらの楽しいひと時でした。ちょっと大人からのメッセージ色が強いかなあと思いましたが、今の中高生はどんな風に感じて読むのでしょう。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「大人からのメッセージ色が強いかなあ」
      そう言われてみれば確かに、、、
      でも熱さが心地良いです!
      「大人からのメッセージ色が強いかなあ」
      そう言われてみれば確かに、、、
      でも熱さが心地良いです!
      2012/10/29
  • 軽く読めそうなもの,と考え手に取った小説。
    始めのうちは何となく稚拙な文体に,失敗か…,と思いきや,あとからぐんぐん引き込まれてしまった。
    特に「クリとシロ」「ただいまといえる場所」の二作はいろいろと考えさせられた。母と子の絆とは何か,人と人との関係性とは何か。

    これから先夕士がどんな価値観を身につけて成長していくのかとても楽しみだ。

    『どうにもならないことがあって,自分の力ではどうしようもないけれど,いつかうまくいくと信じて,自分の日常に受け入れる。』
    『自分の目は自分を見るようにはできていないんだ。どうしたらじぶんを正直に見ることができるのだろう。』

  • 妖怪が出てくるのにほっこり和む本。
    妖怪を通して人間を語る。
    妖怪のイメージが読者にあるので映像化されないで欲しいな。

    2が楽しみ。

  •  両親を交通事故で亡くし、伯父さんの家で暮らしてきた夕士の願いは、「寮のある高校に合格して、家を出ること」だった。そして、志望校に合格し、晴れて家を出ることができると喜んだのもつかの間……寮が火事になり、建て直しに半年かかるとの知らせが。
     失意のまま、諦めきれずにアパート探しをするものの、条件のいい物件が見つかるはずもなく、一人暗くなった公園の片隅で頭を抱える夕士。しかし、そんな夕士の前に「あの店に行ってみなよ」と小学生らしい声が。なんと目の前には「前田不動産」という小さな店があり、店主のおじさんが勧めてくれたのは、いわくつきのアパートで……。

     奇妙だけど、あったかい妖怪アパートの面々と暮らす夕士の日常。先日まんがも読んだとこでしたが、改めて読むと言葉が響く響く。
    山本幸久さんの「あとがき」もまた、すこぶる楽しい。もちろん、ここから読んでもいいくらいです。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「奇妙だけど、あったかい妖怪アパートの面々」
      3巻まで読みました。とっても熱い物語。この先夕士がどんな風に成長するか楽しみです。。。
      「奇妙だけど、あったかい妖怪アパートの面々」
      3巻まで読みました。とっても熱い物語。この先夕士がどんな風に成長するか楽しみです。。。
      2012/07/10
  • 表紙とタイトルが気になって目を付けていたものの購入はしていなかった作品。人から借りて読みました。
    児童書ということもあってか、文体は砕けた感じ。私はあまり砕けすぎた文章は長く読んでいるうちに疲れてしまうのですが、重い部分もあり始終ハイテンションなわけではないので平気でした。

    読書がすきではない人や子どもさんでも読みやすいのでは。

  • 一気に読了。泣けました〜クリとシロの話とか、恵理子との再会場面とか号泣。 途中では、妖怪⁇幽霊⁇わかんないわぁ、わたしは興味ないかも〜とか思いましたがまぁおもしろかったです。 まよパンに通じるとこがあるかも⁇とわたしは思いました。 続きは‥そのうち読みますかね;^_^Aでも泣き腫らした目ですけどね。

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著者プロフィール

和歌山県生まれ。本シリーズの第1作目で産経児童出版文化賞フジテレビ賞受賞。「ファンム・アレース」シリーズ(講談社)「大江戸妖怪かわら版」シリーズ(理論社)など、YA(ヤングアダルト)小説の作家。

「2019年 『ポストカードブック付き 妖怪アパートの幽雅な日常(18)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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