QED ~ventus~ 熊野の残照 (講談社文庫)

著者 : 高田崇史

• 講談社 (2008年10月15日発売)

作品紹介・あらすじ

熊野三山（本宮・速玉・那智）の謎と、故郷を捨てた女の無念と再生！

人には言えないある理由から、故郷・熊野を捨てた26歳の薬剤師・神山禮子（みわやまれいこ）。何かに衝き動かされるように参加した熊野旅行で、彼女は……。後鳥羽上皇たちは、なぜ苦行の熊野詣でを繰り返したのか？　牛王宝印にかけられた呪と、八咫烏の正体とは？　崇が神話の本質を暴くとき、禮子の真実が溶け出していく。

感想・レビュー・書評

[Telegnosisさんの感想 · 2023年10月25日]

熊野詣の正しい順番と、何故その順番で回るのが正しいのか説明されていて面白かった。
古い村にある風習には、悲しいものがある事が判った。

[yaco8beeさんの感想 · 2023年2月24日]

私だったら、たとえ事実を知ったところで父親を弔う気にならないけど。胸糞悪すぎ。

[mondsondeさんの感想 · 2020年8月3日]

今回のQEDは熊野三山。学薬旅行の旅に事件にと思うのだけど、タタルと奈々ちゃんを東京外に引っ張り出すためにはこれしかないか（笑）。
途中途中で入る語り手の独白が敢えて同一人物のかのように混乱させるよう な構成になっているけど、結構早い段階から家族構成で気づいてしまうオチ（笑）あり。とはいえ、今回は本題は事件ではなくて熊野三山に隠された歴史の方。熊野は行ったことないながらまったく畑違いだけど、Great traversを見ていたので、大峯奥駈道、那智、吉野あたりは映像で頭に残っていたので助かった。。。（QEDは読むときに地図とか神々の家系図とかが必須）

[schmetterlingさんの感想 · 2017年5月19日]

QEDシリーズ10作目

情報量も内容もヘビーだった((+_+))

熊野へ行くことがあったらまた読みたいと思う。

[ちゃびぞうさんの感想 · 2017年2月16日]

QED-10
和歌山の熊野三社めぐり。第三者視点が新鮮でたのしい。
C0193

[sotaさんの感想 · 2017年1月10日]

『「いつもどこに行っても、そうやって人々 ー 鬼たちが虐げられる歴史ばかりですね。」

「仕方ないな。力こそが全てだった時代があり、それを反省 ー 修正して公平平等な世の中を作るべく新しい力や無私の宗教が生まれ、しかしその力や宗教によって、また新たなる戦いや差別が生まれてしまう……。永遠に、それの繰り返しだ。」』

事件は起きないけど、面白かった。
次の『神器封殺』に繋がる長い長い序章。

[りゅ〜いちさんの感想 · 2016年4月3日]

人には言えないある理由から、故郷・熊野を捨てた26歳の薬剤師・神山禮子。何かに衝き動かされるように参加した熊野旅行で、彼女は…。後鳥羽上皇たちは、なぜ苦行の熊野詣でを繰り返したのか?牛王宝印にかけられた呪と、八咫烏の正体とは?崇が神話の本質を暴くとき、禮子の真実が溶け出していく。

[Sugarさんの感想 · 2016年2月13日]

珍しく奈々さん以外の視点から、祟たちのことが書かれている。
どうやら神器封殺のと繋がる話らしいが、私的にはうーん。って感じ。
熊野の話は面白かったけど、リンクする現実の話がちょっと納得できないというか、それでいいわけ？　と思う。

[tomojujuさんの感想 · 2015年7月10日]

あまりいい印象の作品ではなかったなぁ。
今回は現実に事件は起きません。
過去にあった出来事とたたるさんの蘊蓄が繋がっていく感じ。

ただ、語り手がいつもと違う新鮮さはあった。最初感じ悪い女の子って思ったけど、進むにつれて慣れたし、沙織が出てきて余計に彼女の落ち着き具合が良かった。

あと、語り手がいつのまにか2人になってて最後にそれがキレイに収まったのが鮮やかだった。

[kp1002さんの感想 · 2015年5月30日]

今回もうんちくたっぷりで楽しませてもらったけれど、熊野に土地勘がないのと神様系の話はイマイチ分かりにくくて楽しめなかった。
一度熊野を訪れてから、また再読してみたい。

著者プロフィール

「2023年 『江ノ島奇譚』 で使われていた紹介文から引用しています。」