- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062761826
作品紹介・あらすじ
「週に3度、他の男とセックスすることを習慣にして」いる主婦・麻美。彼女の不倫相手が、次々と身体全体に瘤のようなものを作って原因不明の死を遂げる。彼女自身の肉体にも異変が起こる。女同士の憎悪や嫉妬、母娘で繰り返される愛憎劇。一見幸せな主婦の誰にも言えない秘密とは……。メフィスト賞受賞作。(講談社文庫)
謎の奇病に秘められたリアルで恐い女の悪意
「週に3度、他の男とセックスすることを習慣にして」いる主婦・麻美。彼女の不倫相手が、次々と身体全体に瘤のようなものを作って原因不明の死を遂げる。彼女自身の肉体にも異変が起こる。女同士の憎悪や嫉妬、母娘で繰り返される愛憎劇。一見幸せな主婦の誰にも言えない秘密とは……。〈解説・豊崎由美〉
感想・レビュー・書評
-
寄生虫と女性視点の性的の描写がよりエロティックに、よりグロテスクに描かれたミステリー作品。
デビュー作とは思えないほど構成と展開がスリリングで面白くて約450ページを一気読み。
女同士の妬み、僻みは恐ろしい。
この一言に尽きる作品であった。
本作品の副産物として【セックス】と【虫】というワードを、これでもかというほど黙読したのは、人生初の体験であったと言えよう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
週に3回他の男と体を重ねる事を習慣にしている女。どこか嫌悪感を持っていたこの作品をひたすら見ぬ振りして来たが、いざ読んでみると面白い。
真梨幸子の作品は私の頭が足らず、常にこんがらがるのだが、デビュー作との事もあり複雑な伏線は多くは無く比較的読み易かった。
言い回しの違和感や粗が多い部分も感じるが、飛躍しすぎない真相とギリギリの範疇で納得出来る論理的な着地点に満足。 女のイヤな醜さを原点でも見事に表現していた。
不愉快なおば様達の井戸端会議や透視を試みる様な探り話、そんなみみっちぃ会話にイライラしながらニヤニヤしていた。楽しんでる。救いようの無い着地点、イヤミスクイーンの原点を見れて嬉しい。
孤虫症...孤独な虫の静かな繁殖、孤独に脅えた女を宿主とする虫、愛した人を殺め宿主を孤独に陥れる虫etc.....人間の繋がりで連鎖していくこの恐怖はまさに「バイオ・サスペンス・ヒューマン・ホラー(長)」
生肉はよく焼いて食べなきゃですね。
〘 好物︙ ユッケ 鳥刺し レアステーキ〙 -
-
あけましておめでとう
m(._.)mございます
今年もよろしく!
何だか凄い本を読んでしまったようですね!
でも★5でし...あけましておめでとう
m(._.)mございます
今年もよろしく!
何だか凄い本を読んでしまったようですね!
でも★5でしたか。
私も楽しめる本にもっと、出会いたいなぁ~2024/01/02 -
アールグレイさん
今年もよろしく~
別サイトの読み友さんからのお薦めでした。
新年早々のエログロでした。
衝撃的でしたが、何とか耐え...アールグレイさん
今年もよろしく~
別サイトの読み友さんからのお薦めでした。
新年早々のエログロでした。
衝撃的でしたが、何とか耐えました。
ことにのGWに小野不由美・残穢、挑戦しまーす。2024/01/02
-
-
"私が失敗した理由は"から読んでしまったけど、問題なく読めた。同じ人達が出てて、あーなるほどなるほど!あれ?誰だっけこの人?とか少し思い出しながら読んだりした。ちょっとエロが強めだったけど、あまり気にならないくらい話に入り込めた。面白かった。
-
-
2019/11/04
-
やまさん はじめまして(*´▽`*)
コメントありがとうございます。
こちらこそ、イイネありがとうございました。
真梨さんいつもゾワゾ...やまさん はじめまして(*´▽`*)
コメントありがとうございます。
こちらこそ、イイネありがとうございました。
真梨さんいつもゾワゾワさせられますが、「孤虫症」凄く怖かったです2019/11/04
-
-
常に読者を落ち着かない気分にさせてくれる小説。『殺人鬼フジコの衝動』を読み、著者のデビュー作品を読みたくて手にしました。ねっとりとした空気感と不穏な雰囲気の登場人物たちに、感情移入できるキャラクターはおりませんでした。
嫌な気持ちを引きずりつつ最後までページをめくる手を止められません。 -
自分が恵まれていると感じたい登場人物の語りから始まるこの物語。途中から語り手の切り口が変わってどんどん物語がどろっとしてく感じがよい。まさかそんなことになろうとはという展開だった。読み終えたら孤虫症というタイトルに深みを感じれるはず。
-
不穏な空気感か終始漂っていて怖いけど興味を維持したまま読み終えれた。
後半の怒涛の種明かしが圧巻だった。
振り返った時、最初の語り手に救いが無さすぎた。
狭いコミュニティの怖さ、視野の狭さによる顛末にも感じた。
著者プロフィール
真梨幸子の作品





